桜や菜の花、新芽など鮮やかな彩りに溢れる春がやって来ました。春、それは弐輪道CUPが開幕する季節です!
弐輪道CUPは、2りんかんが「レース感覚や耐久レースの楽しみを手軽に楽しんでいただく為」に開催しているミニバイク耐久レースです。最も親しみやすいミニバイクで、分かりやすいシンプルなルールとなっています。
この弐輪道CUPには、2つのレースがあります。ビギナーの方にもお楽しみいただける「楽しみ優先」の『エンジョイ2時間耐久レース』と、ちょっとスポーティな楽しみ方の『スポーツ3時間耐久レース2りんかん』です。その中にもクラス分けがあります。エンジョイには『OPEN』『SP』そして『ノーマル』があり、スポーツには『OPEN』『2st50』『4st100』があります。
ただしレースは混走。クラスを超えた熱い戦いが繰り広げられます。
2016年の開幕を迎えるのは、弐輪道CUPが誕生した埼玉県の桶川スポーツランド。フラットながらもテクニカルで、人気の高いミニバイクコースです。
柴田奈緒美さんが盛り上げる!
今年も雑誌などで活躍中の柴田奈緒美さんがメインMCとして登場。さすがご自身がバイクを楽しんでいるだけあり、軽快なトークには“ライダー目線”がふんだんに盛り込まれています。スタート前、そしてチェッカー時と大活躍です。全戦とはいきませんが、一緒に弐輪道CUPを盛り上げていきます。
朝の受付からレースは始まる
レースを楽しむ為には、準備が大切です。特にメンテナンスなどは『安全』に関わります。前日までに余裕を持って行い、当日は確認に専念できると、より安心です。
計測器の取り付けと車検
受付で受け取った計測器を取り付けたら、車検になります。1チームで複数台のマシンを使用する場合は、最初に走行するマシンに取り付け、残りのマシンにはホルダーのみを取り付けて全車が車検を受けます。
車検では安全に関わる部分や計測器の取り付けをチェックします。車両や仕様によって取り付け位置が異なる場合もありますので、お悩みの場合は2りんかんスタッフまでお気軽にお声がけください。
ルールとマナーをチェックするブリーフィング
マシンの準備が整った後は、ライダーのみなさんの準備。レースに関するルールとマナーをチェックするライダーズブリーフィングです。
弐輪道CUPの大きな特徴は分かりやすく、覚えやすい内容にしていることです。特にフラッグは種類を少なくしています。
無料レンタル装備
初めてレースに参戦する方を中心に、毎回大人気になっているのが無料のレンタル装備。革ツナギ、グローブ、ブーツがあります。こちらはサイズなどもありますので、エントリー時にお申し込みください。
ビブスで不安を払拭
ライディングに不安がある方には緑色ビブスの貸し出しを行っています。これは「不安がありますよ」という目印になるもの。着用していると周囲のライダーが気遣いながら抜いてくれます。初めて参加のライダーやレース経験の浅いライダーを中心に大好評となっています。
しかしこのシステムはスタッフだけでは成立しません。参加してくださったみなさんのご協力があってこそ。本当にありがとうございました。
グリッド抽選から楽しむ!独自ルール
エンジョイ2時間耐久レースは、初めてレースに参加される方も多いレース。そこでビギナーライダーのみなさんにも楽しんでいただけるように、独自のルールが2つあります。
ひとつ目はグリッドが抽選で決定するというもの。受付の時にくじを引いてグリッドを決定しますが、これがひとつの「運試し」として好評です。今回は控えめなリアクションが多かったのですが、良いグリッドを引くとチームの仲間も盛り上がります。そして後ろのグリッドになると、引いた本人が大爆笑をし、仲間がため息をつきながら笑うという場面もありました。
実際には2時間という長丁場のレースですから、グリッド順位は大きな影響を与えません。あくまで楽しみの一つになっています。
ふたつ目の特別ルールは「52秒を切った周回はノーカウント」というもの。タイム差が大きいと抜かれるライダーも怖さを感じてしまいます。タイム制限があることで、一人が速くても勝てなくなります。タイム制限ギリギリを狙うのが優勝への近道ですが、バトルで「つい熱くなって…」という結果になることもあり、違ったスリルを味わえます。
緊張とワクワクが入り交じるスタート前
決勝レースを迎え、全チームがグリッドへ整列します。今回はトップグリッドを引き当てたチームが一番乗りで整列。「グリッドを独占ですね。気分が良いですね! くじ運だけですけど(笑)」と満喫していました。続々と整列していく他のチームも、記念撮影で楽しんでいました。
5分前になり、チームメイトがコース外へ行ってしまうと、一気に緊張感が高まります。スタートを担当するのは「緊張しますね」というのが本音。じっとして緊張戦ったり、逆に身体を動かして紛らわせたりする姿が見られました。
楽しい2時間がスタート!熱くも楽しいレース展開
一日、良いお天気に恵まれたこの日、綺麗なスタートでレースは始まりました。今回は特に「無理をせず、完走を」というチームが多かったようです。コース上では無理なオーバーテイクはなく、確実に余裕を持って抜いていく姿が多くみられました。時に接触があった時などは、手を挙げてお互いに挨拶をする光景も。正に“紳士のライディング”と言えます。特にビブス着用ライダーへの気遣いと挨拶は、この後へと続く“マナーの伝承”になりました。
ピットインにもその傾向は見られ、20分ほどでライダー交代するチームが多く見られました。中にはピットイン回数を減らすべく、長めの時間を走ったチームもありましたが「最後はタイムを気にしませんでした。体力だけの問題でした」と過酷な体験だったようです。春のぽかぽか陽気が、ライダーにとっては暑いコンディションになりました。
耐久レースの持つ特色として、とても大切な要素に“チームワーク”があります。走っているライダーとの意思の疎通はとても大切。ピットインのタイミングも「決まった時間にすると、ライダー交代エリアが混んでいる時もあるので」と微妙にずらすチームもあります。
そこで重要なのがサインボード。本格的な物を使用する場合もありますが、特にエンジョイレースではちょっとした一工夫で補うチームも多くあります。「急遽作りました」とバドミントンのラケットに紙を貼ったチーム、ホワイトボードに書いているチームなども。こういった工夫も楽しみのひとつになります。
バトルをし、仲間との絆を再確認し、耐久レースの楽しさを味わっていました。
真剣に“スポーツとして”楽しむ要素が強いスポーツ3時間耐久レース。タイム制限もありませんし、グリッドも予選のタイム順に並びます。
スタートが綺麗に決まり、落ち着いたレース展開になりました。「無理なオーバーテイクより、3時間をしっかり走り切りたい」という作戦のチームもあり、同じように考えたチームもあったのでしょう。
トップ争いはもちろん、その他のグループでも同一周回の戦い。しかしながら激しいオーバーテイクの連続ではなく、確実なタイミングと場所を狙ったバトルが多くみられました。
順位に関わらず「少しでも速く、少しでも上の順位で」という気持ちが伝わって来るライディング。時にトラブルに見舞われたライダーも、必死にマシンを押してピットを目指します。もちろん仲間も励ましながら、ギリギリまで迎えに出て待ちます。こういった姿は本当にスポーツなのだと感じさせてくれます。
もちろん順位へのこだわりは持たず「とにかく平等の時間で走り切ること」が作戦だというチームもありました。それでも「3時間は思っていたよりも長いですねぇ」と感想を教えてくれました。だからこそ走り切ってチェッカーを受けると大きな感動に包まれるのです。
チェッカーフラッグが感動を沸き上がらせる
エンジョイ2時間耐久レース、スポーツ3時間耐久レース、どちらもみなさん長い時間を全力で走り来ました。だからこそ、柴田さんが振るチェッカーフラッグによって感動が沸き上がり笑顔が溢れるのです。
順位ももちろん大切ですが、チームが一丸となってチェッカーを受けるこの瞬間は特別なもの。耐久レースの醍醐味と言っても良いでしょう。
チェッカーフラッグを受けた後は、走り切ったライダー達へ惜しみない拍手が贈られました。チームの垣根を超えて、共に走り切った仲間という意識が芽生える時間なのです。もちろん2りんかんスタッフも一緒に祝福させていただきました。
表彰式
レースを楽しみ、走り、大きなケガがなく終わったレースは「全員が勝者」なのです。しかしレースなので順位があり、表彰式が待っています。まずは全員でお互いの健闘を称え合う拍手から始まります。「これが好き」と言っていただけました。
続いてクラスごとに表彰されます。途中経過は総合順位なので、表彰で呼ばれて驚く人も少なくありません。表彰台へ行く前に、仲間同士で抱き合って喜ぶことも。
表彰台の上では、互いの健闘を称え合い、シャンパンで乾杯をする姿、握手をする姿などがいっぱい。スポーツマンシップ溢れる光景に感動しました。そして表彰台に集まったみなさんから大きな拍手が贈られました。大きな喜びと、祝福の心が混じり合うのが表彰式なのです。
- 91モロヤマレーシングwithカムイ
- 99RTヤマギ
- 82onemake.jp
アフターミーティング
表彰式が終わると、アフターミーティングが待っています。豪華な景品が揃ったジャンケン大会では、みなさんレースに負けない熱気を帯びてジャンケンをしていました。
今回ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
次回、関東では5月14日に茂原ツインサーキットにて開催します。そして関西では6月19日に近畿スポーツランドにて開催です。どちらもみなさまのご参加をお待ちしております。