たくさんの参加者が集まり“選べるライダー”を目指す
楽しいバイクライフを送るために欲しいもの。バイク、ウエア、ヘルメット、用品などたくさんありますが、その中に“ライディングスキル”もあると思います。バイクを自在に操れる楽しさ、カッコ良さへの憧れは多くの人が持っていることと思います。
ただし勘違いしがちなのは「速い=上手い」という考え。これは別のもの。本来的に言えば「上手さを速く走ることに使っている」のであって、速さで上手さは判断できません。
こういった理論を幅広いライダーに伝授し続けているのが、柏秀樹先生。「速さよりも上手さ、かっこよさよりも安全が大切」というのが、柏先生のモットー。2りんかんが提供したいバイクライフにピッタリなのです。
10月2日、神奈川県にある鴨居自動車学校にて柏先生のレッスンを開催しました! 快晴に恵まれた中で、上手なライダーを目指して練習しました。教習所でのレッスンはより実践に近い環境。とても参考になったかと思います。

ポイントは“選べるライディング”のマスター
いろいろなスキルがあり、いろいろな考え方があるのがライディングの面白さであり、難しさ。「どれが正解?」と探すより、どれでも選べることが大切。状況や環境に合ったライディングを選べるライディングが安全で楽しいのです。
座学で理論を覚える!
受付をしたら座学で理論を覚えます。「無意識にやっていること」は良いか悪いか判断しづらいのです。「意識して無意識になるまで練習する」ことで、正しいスキルが身につきます。
もちろん難しい話をずっと聞いているワケではありません。柏先生が得意とするダジャレが盛り込まれてきますので、飽きずに楽しく覚えられます。
“走る”の要素を磨く
よくライディングには“走る”“止まる”“曲がる”の3大要素があると言われます。それぞれに大事なポイントがあるので、大まかに紹介しましょう。“走る”で大切なのは「狙ったライン」「狙ったスピード」です。中でも発進から速度キープが大切。これをずっと意識して練習していきます。

繰り返す中で、果敢に片手発進にチャレンジ!

笑顔でコントロールできるのが理想。時には苦笑いにもなります
“止まる”を磨く
実は“走る”と同時並行で練習しているのが“止まる”です。発進と停止はワンセットですから。止まる場合も「ブレーキの強さ」はもちろん、着く足も選べるように練習します。

リアのみ(一番左のスタッフ)、フロントのみ(中程のスタッフ)、前後同時(柏先生)と停止距離に差があることを実演。フロントブレーキの大切さを伝えます。
的確に、安定して選べる柏先生のブレーキ。低速で違いがはっきり出ます
“曲がる”を磨く
みんな大好き“曲がる”を練習します。これも考え方は同じで、いろいろな曲がり方をしっかり選べることが理想。フォームだけで4種類、きっかけ作りは3種類とたくさんあります。ポイントは「しっかり動けること」ですが、これが難しいのです。
例として、リーンアウトとインのお手本。みんなこのイメージですが……。
全てを複合させた“ターン”を磨く
3大要素を複合させたのがターンです。Uターンが人気ですが、実は綺麗なUターンほど怖いものはありません。道の幅や路面状況でも変わってしまうので「いつでも止まれる」ことが大切。なので、Uターンの途中で止まって優しい発進で回っていける練習をします。柏先生はこれを「JFターン」と呼びます。

道路の真ん中、端、などどこでも止まれて、続きができるターンの練習
最大の成果は、今後のバイクライフへ繋ぐこと
お昼ご飯付きの1日レッスンでしたが、ここでの成長のみに気を取られてはいけません。この日に習った内容を意識しながら「今後のライディングで磨き続ける」ことが大切。レッスンの最後は個別にカルテを作成し、柏先生からのワンポイントアドバイスを貰います。
ランチは先生も一緒! 雑談や質問など楽しいひととき
カルテに書き込みながら、アドバイスを送る柏先生
たくさんのご参加ありがとうございました!