みかんちゃん

身長150センチと小柄で細いバイク乗りコスプレイヤー。雑誌などでも活躍中で、撮影のためにももっと上手になりたいと意欲的。愛車はCBR250R。

柏 秀樹先生

理論派ジャーナリストにして柏ライディングスクール(KRS)の校長でもある。速さよりも上手さ、かっこよさよりも安全を大切にした教え方は大人気となっている。得意技はダジャレ。

バイクが大好きで、プライベートでもツーリングなどへ出かける“バイク大好きコスプレイヤー”のみかんちゃん。2りんかんのイベントでも大活躍の彼女が「もっと上手になりたい!」と弐輪道ライディングレッスンを受けることになった。

実はみかんちゃん、身長150センチと女性の中でもかなり小柄。しかも細いのでチカラもあまりない。「取り回し、低速走行、Uターンが苦手なんです」というのもうなずける。愛車のCBR250Rはカスタムでシート高が低くしてある“みかんちゃん仕様”なのだが、それでもレバーが悲しい状態になっていた…。苦手を克服し、さらに上手になる。みかんちゃんのチャレンジが始まった!

小柄なみかんちゃんは取り回しが苦手なため愛車のレバーもトホホな状態

みかんちゃんの笑顔ポイント

トランシーバーでアドバイスがはっきり聞こえる♪

プロテクターやトランシーバーの
無料レンタルで安全・安心!

レッスン中はトランシーバーを無料レンタルとなっています。先生のアドバイスがトランシーバーを通していつでも聞こえます。 さらに胸部、ヒジ、ヒザのプロテクターも無料レンタル! 安全で安心なレッスンになっています。

イメージと理解が大切な座学

どんな人にもわかりやすい柏先生ならではの座学でしっかり予習

分かっているようで曖昧だった知識も多く、柏先生の座学に聞き入ってしまいます

レッスンは座学から始まる。イスに座って、落ち着いた状態でしっかりと理解してイメージを膨らませるのが目的。当日のカリキュラムとその目的、そして“走る” “曲がる” “止まる”の時にバイクがどうなっていなければいけないかを教えてもらう。途中には柏先生お得意の“ダジャレ”が入っているので楽しくて飽きないのだ。

真剣な眼差しで聞き入り、ダジャレには大いに笑っているみかんちゃん。普段からバイクに乗っているし、素直な性格なのでしっかりイメージは持てているようだ。初めてのレッスンなので緊張気味だった表情も大いに和らいでいる。これは成長が早そう。

座学で学んだ後はしっかり準備運動で体をほぐす

頭がほぐれた後は人間工学に基づいた準備運動で身体をほぐし、いよいよ愛車にまたがってのレッスンが始まります!

人間工学に基づいた準備運動。身体をほぐすとコントロールも繊細になるので普段からやってほしいこと。キツい運動ではないので、この間もダジャレは飛び出します

肝はメリット5にアリ! 苦手意識を払拭!

先生の話を意識し過ぎて脇が開き過ぎていたみかんちゃん。直接アドバイスをもらい、楽に走れるフォームへと進化していきます

ライディングフォーム

愛車にまたがりますが、いきなりエンジン始動はしません。エンジンがかかればちょっとテンションが上がってしまうもの。まだ冷静に覚えて欲しいことがあるのです。それが“ライディングフォーム”と“ハンドル操作での傾きコントロール”なのです。

フォームは全てに通じる基本中の基本。ここを意識すれば疲れも成果も大きく変わります。この日だけでなく、バイクに乗る時はいつも気をつけたいことだからこそ、落ち着いた状態で身に付けたいのです。

足を着く方を選んで車体をほんの少し傾ける。これだけで安心感がまるで違ってくる

ハンドル操作による傾きコントロール

そしてみかんちゃんのバイクライフに大きな影響を与えるであろう内容は、ハンドル操作での傾きコントロール。教習所では「いつも左足を着く」と教わると思いますが、レッスンでは違います。「思った方の足を着くように傾ける」のです。車高を下げた“みかん仕様”の愛車でも、両足がべったり着くわけではありません。いつも左足を着くつもりが「右に傾いちゃって…」立ち転けにつながってしまうのです。

ハンドル操作ひとつで思い通りに車体を傾けます。「準備している方に傾くから、怖くないですね!」と大喜びのみかんちゃん。地面に直角な状態からハンドル操作で傾ける練習をして、コントロールを身に付けたら世界が変わります。体格が小さいライダーにオススメのテクニックですよ!

みかんちゃんの笑顔ポイント

着く足をコントロールできるから怖くない!

“メリット5”で低速でのマシンコントロールをマスターする

内容のお手本を先生が見せてくれて、さらにイメージを高めたところでメリット5と呼ばれる練習。“半クラッチでスタート”と“フロントブレーキで止まる”を低速でなおかつ路面に直角な状態で練習。足を出したままでもあるので、転倒のリスクは大幅に軽減します。止まる時は先ほど習った“ハンドル操作での傾きコントロール”を入れます。こうすることで「公道で走る時、いつでも使える」ようになるのです。

最初は立ち転けへの怖さからか、スロットルをかなり開けてスタートし、フラフラしていたみかんちゃん。ちょっと練習しただけで“スロットルを開けずにスタート”まで上達しちゃいます。「ハンドル操作で足が着くから、怖くなくなったので」と分析。スピードによる安定でごまかさず、しっかりとバランスを取れるようになりました。柏先生も「元々のバランス感覚は良いですよ。怖さが邪魔していたんです」と大絶賛です。

この練習で曲がる場合は、一度止まってからハンドルを右一杯に切った状態(フルステア)で半クラッチ。バンクはさせず、直角を保ったままで行います。動き始めの半クラを保てば、安定して曲がることができます。半クラの技術も上達。この技術は後にいろいろな場面で役立ちます。

Uターンへの登竜門! JFターンで楽々方向転換

みかんちゃんに限らず、多くのライダーが「苦手」と感じるのはUターン。ツーリングでもUターンの失敗で立ち転け…なんて例も少なくありません。

そこで今回の“JFターン”なのです。一気にかっこ良くUターンをしようとすると失敗も多くなります。ですから道の半分までブレーキをかけながら“すぅっと“Jのようにターンして止まり、そこからハンドル一杯に切った状態で半クラターンをします。最初の「すぅっと」が長くなればUターンになるのです。

Uターンが苦手なみかんちゃん。最初は直線で止まってフルステアの半クラを使っていきます。どうやらブレーキを引きずりながら曲がるのが怖いようです。名付ければ「IFターン」となるでしょうか…。

みかんちゃんの笑顔ポイント

無理しなくてもスムーズな
方向転換!

途中で柏先生から「止まる目標地点を見る」というアドバイスをもらいます。バイクは行きたい方向を見るとそちらに進むもの。ブレーキでスピードをコントロールしながら、少しずつJへと近付いていきます。「止まるのはできるようになっていたので、少しずつ自信がついてきて」と目標の場所までコントロールしていけるようになりました!

休憩やランチタイムは疑問や感想を楽しく語り合う憩いの場♪

途中の休憩、そしてランチタイム(しっかり一日コース)は楽しい会話の中でもお勉強ができる時間。お試し半日コースの方もいるので、午前中の最後は午前の総括&みなさんの感想を話します。今回は半日コースのみなさんも「もっとやりたいので、一日コースに変更したい」とのお申し出があり、全員が一日コースとなりました。

途中のドリンクも無料ですし、一日コースならお弁当も用意しています。柏先生も一緒に休憩&食事をします。ドリンクを飲みながら、ご飯を食べながら、いろいろな話ができちゃいますし、質問も随時受け付けています。無駄な時間はいっさいなく、充実した一日を味わえます!

取り回しが楽々できる!

みかんちゃんが「苦手」と言っていた最後の要素・取り回しの時間です。体格に関わらず、取り回しは「疲れるから嫌い」という声もよく聞かれます。

ポイントはまたがっている時と違って「バイクも人も傾くこと」なのです。“人”という字を作るように、お互いが寄りかかることで腕のチカラを使わなくてもバランスが取れてしまいます。前に動かす場合は午前中に練習した“半クラ”を活用すれば楽々なのです!

一方、エンジンのチカラを活用できない“バック”はどうでしょう? 実はちゃんと“人字”になっていれば、ステアリングを動かすだけで自然と下がってくれるのです!

これにはみかんちゃんも大喜び。「すごーい! 本当にチカラが要らないんですね! 絶対使えますよ、このテクニック」と目からウロコなのでした。

みかんちゃんの笑顔ポイント

チカラを使わず下がれたよ♪

応用編として、坂道でも練習。傾斜は敵ではなく、味方として活用する“スイッチバックUターン”を試します。本来は最も苦手なシチュエーションだったのですが「できちゃいました♪」とみかんちゃんは極上笑顔。取り回しの基本を習得し、注意点さえ押さえれば意外と簡単なのです。

“走る” “曲がる” “止まる”が詰まったトライカーナ!

“走る” “止まる”をしっかり練習してきたので、最後に“曲がる”を学びます。実は一言で“曲がる”と言ってしまいますが、“きっかけ”と“曲がる”に分けられるのです。

まずは曲がるきっかけ。ステップを踏む事、上体を内側に入れる事、膝でタンクを押す事、一瞬逆ハンドルを当てる事の4種類。それぞれに特徴があり、状況に応じて使い分けられるのがベスト。曲がる時のフォームも“リーンアウト” “リーンウィズ” “リーンイン” “ハングオフ”がありますが、これも「どれも正解。使い分けられることが大切」と柏先生が力説します。

これら曲がる練習も含め、挑戦するのが『トライカーナ』です。図にあるようなシンプルなレイアウトなのですが、“走る” “曲がる” “止まる”が全て入っています。2周して終わりますが、最後はしっかりエリア内に止まるのがルール。目標制動というワケです。

トライカーナは決して競技ではありません。全てをトータルした自分のレベルを知るための基準。タイムを計測する場合もありますが、それはプレッシャーをかけて「その中でも平常心でライディングする」という練習のため。決して他の方とタイムを競うためではないのです。

今回の練習では一度に3台が連なって走ります。自分のライディングに集中し過ぎず、周囲のライダーがどこにいるかも把握しながら練習。これが公道で走る時の練習になるんです。

さて、ここまで急成長をしてきたみかんちゃんはどうでしょう? あれあれ? 曲がるコーンから大きく離れてしまいます。本当なら午前中にやった「JFターン」のJが大いに役立つところ。柏先生からも「ここを目標にして」とアドバイスが送られます。ところが全てが詰まった練習だけに、みかんちゃんも興奮気味で冷静にイメージができません。

そこで柏先生のタンデムシートに乗ってイメージトレーニング。タンデムで走る感覚を味わいながら、アドバイスを受けるのです。

タンデムが終わったら、早速練習を開始! 少しずつコーンに近付き、車体も傾きはじめました。本人の感覚も「ちょっと上手になってきました?」と聞くほど変化。上手になってくると「気持ち良く走れて、楽しいです♪」となるのもトライカーナの魅力です。

初レッスンを大満足で終えたみかんちゃん♪次回もがんばります!

みかんちゃんの笑顔ポイント

自信がついたのでもっともっと上手くなりたいです!

成長を感じて、笑顔いっぱいだったみかんちゃんの初レッスン。「まだまだ足りないところとか、できるようになりたいことがいっぱいでした」と次なるステップへの向上心もかき立てられていました。

次回は2回目の受講でどんな成長を見せてくれるのか、お楽しみに!

2017年の開催日程:1/14(土)舞洲スポーツアイランド / 1/20(金)味の素スタジアム / 2/3(金)埼玉スタジアム / 2/11舞洲スポーツアイランド