身長150センチと小柄で細いバイク乗りコスプレイヤー。雑誌などでも活躍中で、撮影のためにももっと上手になりたいと意欲的。愛車はCBR250R。
理論派ジャーナリストにして柏ライディングスクール(KRS)の校長でもある。速さよりも上手さ、かっこよさよりも安全を大切にした教え方は大人気となっている。得意技はダジャレ。
初めてのレッスンで大きく成長し、2回目のレッスンではちょっと悔しさと向上心に火が着いたみかんちゃん。3回目となる今回は、前回のレッスンから2ヶ月も経っている「期間の開いちゃった不安」はあるものの、今回も大きな情熱を胸にレッスンに臨みます。
いつも通り、レッスンは座学から始まります。過去2回と大まかな内容は同じなのですが、真剣に聞き入るみかんちゃん。頭にあったのは「今回良く分かったというより、今までが分かったつもりだったんだなぁ」ということ。この言葉が出るほどに「ぼやっとしていた部分がクリアになった」のです。
2回の経験、柏先生の解説アプローチの違いによって理解のレベルが格段にアップしました。実践練習での成長にも大きな期待ができました。
分かったつもり! じゃない正しい知識が大切だね♪
半クラッチ、ブレーキ、低速でのバランス補正や丁寧な操作を身に付ける“メリット5”の練習に入ります。初めてのレッスンでは「苦手」と言っていたメリット5ですが、もう大が付く得意な内容となりました。
普段のツーリングなどでも頻繁に活用しているこの練習。最初だけエンジンを吹かしてしまい「吹かさないでできるよね?」と先生の指摘を受けます。バランス補正についてもアドバイスをもらい「やっぱり忘れていましたね」と反省しつつも、その後はスムーズな発進とブレーキを披露。「みかんちゃん、そうそう良い感じ」と褒められることに。
やっぱり意識が大事!
定期的にレッスンを受けたいな♪
メリット5の後はコーナリングの練習です。特に重要なのはきかっけ作り。ステアリングでの逆操舵、上体を内側に入れる、ステップ踏む、などを活用していきます。これらも過去2回で何度となく練習をしてきた内容。
「忘れちゃっているんじゃ…?」という取材班の心配をよそに、スムーズに曲がっていきます。バンク角も今まで以上に深くなっていて、カッコいいライディングになっています。身体が覚えてくれていたのですね。「えっへん!」とばかりに極上笑顔が飛び出します。これは午後に練習予定のトライカーナが楽しみになります!
技術を身体が覚えてくれていました♪
これも繰り返しレッスンを受けた効果ですね
お昼ご飯の後は、前回のレッスンでは柏先生にかなり褒められた“JFターン”。Uターンに直結する練習で、道の半分に見立てたポイントを目安に乗ったままでJの字を描くように曲がり、そこから半クラ&フルステア(ハンドルを一杯に切った状態)で両足を出しながら回ります。ポイントは止まる時になるべくUターンに近付いていること。無理はせず、少しずつUの字に近づけて行くのです。
さて、チャレンジするみかんちゃんですが、あれれ? あんまり曲がってませんけど…? 「あれー? これってダメですよね?」と、笑顔で確認してきます。はい。ご想像の通りにダメです。笑顔にごまかされませんよ。
Uターンにはほど遠い角度で止まり「ダメですよね?」と確認してくるみかんちゃん。前回の上達を忘れてしまっていたようです。
ちょっと落ち着いて、前回の内容を思い出していきます。「あー! そうだ!」心の中をどんどん見せてくれて、見守る取材班は安心です。
意識をすればどんどん良くなっていきます。状況が揃えば、しっかりとUターンができそうなところまで上達してくれました。
思い出しただけで、格段に変わります。見た目ではちょっとしか変わっていない止まった角度が、その後のフルステアでの旋回に大きな影響を与えるのです。
意識をすれば上手になる! 続けていこう!
次はいよいよ『トライカーナ』のレッスンにチャレンジします。朝一番から「問題はトライカーナですね」と言い続けてきたみかんちゃん。過去2回で上達はしたものの、苦手意識は全く克服できずにきました。コーナリングの練習は上手にできていたので、今度こそ克服できるでしょうか?
最初にトライカーナの説明を受けてから最初のタイム計測。タイムが目標ではないのですが、やっぱり気になってしまうもの。ところが、みかんちゃんには非のないハプニングもあって1分を越えてしまいました。前回は1分を切っていただけに、本人の落胆ぶりも大きなもの。せっかく上手になっていたコーナリングも、トライカーナになったとたんにガチガチ…。柏先生がよく言う「タイム計測のプレッシャーに負けない」という部分が大きなネックになってしまったようです。
何度も練習をしますが、なかなか上手くいきません。トライカーナを楽しむには、“ラインを理解する事”と“コンパクトに曲がる事”が大切。そのどちらも上手くいかない状態です。そこでまずは「楽なライン取り」を意識して走ってみます。すると気持ちが少し楽になったのか、ライディングも少しだけ滑らかになっていきます。
「良くなって来たから、もうちょっとコンパクトに曲がろう」と言う柏先生は、タンデムで感覚を覚えてもらうことを提案。先生のコンパクトなコーナリング&スムーズなライン取りでイメージを固めていきます。しかもその後には、支えてもらってバンク角の体験もします。「これくらい寝かせても、滑らないから大丈夫」という先生の言葉を信じて、隅でターンの練習を重ねていきます。
滑らかさとコンパクトさが少しずつ向上してきたところで最後のタイム計測になります。練習の成果がどれほどのものかを確認するためのタイム計測。実際にはタイムが上がらなくても、「よりコンパクトに曲がれた」「スムーズに走れた」などの体感があれば技術が向上したことになるのです。
いよいよみかんちゃんの計測です! 緊張はしているものの、練習の成果を信じてスタート! 動画を見ていただければお分かりかと思いますが、かなりコンパクトでスムーズなライディングができています。そしてゴールした瞬間、スタッフからは「49秒…」と驚きのタイムが告げられました! 本当に驚き、大喜びをしたみかんちゃん! うれしくて先生に報告しに行きます。先生も喜びを爆発させてくれて、ハイタッチとなりました!
しかし、タイムよりももっと大事なことがありました。それは「初めてトライカーナを走っていることが楽しいと思えました」というみかんちゃんの言葉です。今までは苦手で、特訓とか修行のような気持ちで走っていました。それが「楽しい」と思えたということは、苦手意識がかなりなくなった証拠。これ以上ないくらいの上達だと言えます。
トライカーナって曲がれると楽しい♪
これから公道で走るときも自信をもてます!
全3回でレッスンを受講してきたみかんちゃん。ちょっと忘れちゃったりもしながら、ものすごく上達しました。「忘れちゃうことは当たり前。みかんちゃんは素直だからものすごく上達しましたよ」と柏先生も大絶賛するほど。その中で分かったのは「上達するとバイクがもっともっと楽しくなる」ということ。最初は「苦手なんです〜」と弱音が飛び出した内容でも、克服すると「楽しくなりました〜♪」になってしまうのですから。
テクニックが上達する楽しみを実感し、もはや伝道師になれそうなみかんちゃん。イベントの時など、みかんちゃんに楽しさを聞いてみてください。