なんと4年ぶりの開催! 進化して帰ってきた『弍輪道CUP』

「レース感覚や耐久レースの楽しみを手軽に楽しんでいただきたい」という想いで、2りんかんが開催するミニバイク耐久レースが『弍輪道CUP』です。12月16日、なんと4年ぶりの開催となりました! レースに初めて参加する方へ向けた親しみやすいルールをさらに進化させ、弍輪道CUPは帰ってきました。

開催したのは埼玉県にある桶川スポーツランド。弍輪道CUP発祥の地であるサーキットです。さまざまなタイプのコーナーがあり、テクニカルで楽しいコースとなっています。

弍輪道CUPには2つのレースがあります。耐久レースデビューの方やビギナーの方へオススメ「楽しみ優先」の『エンジョイ90分耐久レース』と、ちょっとスポーティな楽しみ方をする『スポーツ120分耐久レース』です。その中にもクラス分けがあり、エンジョイには『ノーマル』と『SP』、スポーツには『OPEN』『2st50』『4st125』があります。 2ストエンジンの車両も走れるのです。どちらのレースも全クラス混走。クラスを超えて、楽しく熱いレースが繰り広げられるのです。

MCは柴田直美さん

会場全体の進行やお知らせをするMCには柴田直美さん。そして受付やスタート前進行のお手伝いをしてくれたのは下川原リサさん。2りんかん女性スタッフたちと共に、レースに花を添えてくれました。

【柴田直美】

しゃべり屋ライターバイク乗り、千葉県二輪車安全運転指導員、ピラティスインストラクター 。 MCやリポーター・ライター・ボートレース、などのお仕事をしています。

【下川原リサ】

モデル・タレント・レポーター。BS11大人のバイク時間MOTORISEに出演。バイク誌にも多数登場。愛車はhawk11.セロー225.クロスカブ110.ftr223等

楽しいレースは朝の準備から

レースを楽しむためには、準備が大切になります。特に安全に関わるメンテナンスなどは、会場に着いてから作業をするよりも、前日までに余裕を持って行いましょう。当日は点検をして、受付へと行けると安心ですし楽しむ余裕が生まれます。

受付

時間になりましたら、受付をしていただきます。お申し込み用紙の原本と受理証をお持ちいただければ受け付け完了です。

こちらでは計測器とそのホルダー(台数分)、サインボードエリアに入るためのパスとパスホルダー(2枚)をお渡しします。今回はクリスマスも近いということで、おやつをライダーの人数分プレゼントしました。パスケースもプレゼントとなりますので、記念にお持ち帰りいただけます

計測器の取り付けと車検

受け取った計測器(ホルダー)を車両に取り付けたら、車検へと進みます。出走するマシンは全て車検が必要となります。複数台のマシンとなる場合は、最初に走る車両へ計測器を取り付け、残りのマシンにはホルダーのみを取り付けておきます。

車検では安全に関わる部分や計測器の取り付けなどをチェックします。何かわからないこと、困ったことは2りんかんスタッフへお気軽にお声がけください。

ルールとマナーをチェックするブリーフィング

受付、車検が終わりましたらブリーフィングとなります。レースはマシンの準備だけでなく、ライダーの準備も大切です。レースに関するルールとマナーを確認いただきます。

特にビギナーの方にとっては、フラッグは覚えるのが大変。弍輪道CUPでは種類を極力少なくしています。

わからないことは全部なくしてから走っていただきたいので、わからないことは2りんかんスタッフにご質問ください。

手軽に楽しめるようにサポートを充実

無料レンタル装備

初めて参加する方を中心に、大人気となっているのが無料のレンタル装備。革ツナギ、レーシンググローブ、ブーツがあります。レースに参加する際に必須なアイテムを全てを買い揃えるのはちょっとハードルが高いもの。そこで事前申し込み制ですが、無料でレンタルができるようにしています。

ビブス制度で不安を払拭

ライディングに不安のある方には緑色のビブスをレンタルしています。これは「不安がありますよ」という目印なのです。着用していると、周囲のライダーが気づかいながら抜いてくれます。初めての方や経験の浅いライダーを中心に大好評をいただいております。

ライダー交代エリアの限定

ピットの位置がピットロードから遠いなどの不公平をなくすため、ライダー交代エリアを限定しています。中でもライダーのみ交代するエリアと、計測器付け替え(複数台でエントリー)&給油をするエリアのふたつに分かれています。ピットロードも走行レーンと手押しレーンに分けていますので、安全と安心を確保しています。

楽しみ方いろいろ! 90分耐久レース

グリッドは抽選で決定! くじ運から楽しむ

初めてレースへ参加する方も多いエンジョイ90分耐久レース。そこで、ビギナーライダーのみなさんにも楽しんでいただくために独自のルールを3つ設けています。

1つ目、グリッドは抽選によって決定するシステム。受付けを行う時にくじ引きをして、グリッドの順が決まります。練習走行の時間に「タイムを気にせず練習に専念していただく」ことが目的ですが、一日の運試しとして好評です。今回も多くのチームがライダー全員で受付けをしていて、この抽選で盛り上がっていました。数字が大きくても、みんなで笑っていじり合います。中にはジャンケンで負けた方がくじを引くなんてことも。普通は逆だと思うのですが……(笑)。実際のレースは90分もあるので、グリッドの順位は大きな影響を与えません。

2つ目は「一周52秒のタイムを切った場合はノーカウント」というもの。エンジョイレースは初心者の入口として設定されています。タイム差が大きいと抜かれる時に怖いので、こういうルールを設けました。これによって一人が速くても勝てなくなります。

3つ目は今回から「速さではない基準で選ぶ特別表彰」ができました。がんばったで賞としてブレーキパッドのベスラさんよりコーヒーを贈呈。そして特別賞として下川原リサさん選定のチームと柴田直美さん選定のチームの合計2チームにブレーキパッドをプレゼントしました。マシンのカッコ良さやチームとしての行動など様々な観点から選ばれるので、いつでも全チームにチャンスがあります!

ワクワクしながらも緊張するスタート前

決勝レースへ向けて、全チームがグリッドに整列していきます。早めに整列してもらえば、チーム全員で記念撮影ができます。今回は下川原リサさんが一緒に入っての記念撮影ができました。 スタート5分前となると、ライダーとマシンサポートのみとなります。ここからが緊張との戦いです。

楽しい90分がスタート!

2りんかんの女性スタッフが日章旗を振り下ろすと、レースはスタート! スタート形式は鈴鹿8耐でも採用されている「ル・マン式スタート」です。コースの両端にマシンとライダーが並び、スタートと同時にライダーがマシンに向って走り、そこからスタートする方法です。 ビブス着用ライダーを抜く時に「怖がらせたかな? ごめんね」と手を挙げている光景もありました。こういう気づかいが伝承していく光景は、見ていて気持ちの良いものでした。

ライダー交代もこまめに行うチームが多く「順位よりも楽しさ」といった雰囲気が溢れていました。時にはピットインしたもののライダーが用意していなかったりもして……。朝こそ雨が降りましたが、その後は気温も上がって小春日和となったこの日、長い走行は集中力を奪います。ちゃんとレースを楽しむためにも大切な雰囲気だったと言えるでしょう。

また、耐久レースはチームワークが大切になります。しかし無線で通話しているワケではありません。そこにはたくさんの工夫があります。まずは走行中のライダーへの伝達はサインボードなどを使用するチームが多くなります。が、「どうせピットインしか伝えないので」ということでタオルを振ったり、ゼスチャーをしたり、派手めのうちわを掲げたりと工夫をして伝えます。

ライダー交代エリアに数チームが入ってしまうこともあるので、手を振って呼ぶことも大切になります。もちろん交代時には情報交換として会話をする場面も。チームワーク、仲間との絆を強くするのが耐久レースの大きな醍醐味であると、再確認させてくれました。

純粋に競技として楽しむスポーツ2時間耐久レース

スポーツとして耐久レースを楽しむのがスポーツ120分耐久レース。もちろんタイム制限もありませんし、グリッド順位も予選のタイムで決まります。練習走行の開始から10分が経過するとグリーンフラッグが振られ、予選が開始されます。グリッドに反映されるのは、この予選のベストタイムなのです。

見事に上位を勝ち取ったチーム、はたまた後ろのグリッドになったチーム、関係なくグリッドでの記念撮影は行われます。この光景はエンジョイもスポーツも変わらないようです。

スタート時刻が近づくと、緊張感が溢れてきます。そして綺麗に決まったスタートで、レースは始まっていきます。速いラップタイムを刻むライダー同士、迫力満点のバトルが各所で展開されていきます。

感動を呼ぶチェッカー! チームを超える絆

エンジョイレースもスポーツレースも、それぞれにチームで走り切って受けるチェッカーは格別なものとなります。全力だからこそ、感動は一層大きくなるのです。 チェッカーを受け、ピットロードへと戻ってくるライダーたちには、大きな拍手が贈られます。2りんかんスタッフはもちろんですが、チームを超えてみんなが拍手をする光景に、会場全体が感動に包まれます。

笑顔が溢れる表彰式とアフターミーティング

表彰式

思い切り楽しみ、ケガなく走り切れれば「全員が勝者」というのが弍輪道CUPです。でもレースなので、順位はあります。 混走でのレースですが、表彰はクラス別に行われます。途中経過などは総合順位しか発表できないので、表彰式で呼ばれて驚くチームもあります。 表彰式ではみなさんが惜しみない拍手を贈ってくれました。大きな喜びと祝福でたくさんの笑顔が溢れました。

アフターミーティング

表彰が終わった後はアフターミーティングとなります。豪華な景品を目の前にし、疲れた体に熱が戻ったようです。熱くて楽しいジャンケン大会となりました。

今回ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。2024年度は詳細が決まり次第、ホームページで告知いたします。ご参加をお待ちしております。

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