美環ちゃん

バイク雑誌やSNSで人気のバイクタレント。バイクを複数台所有している生粋のバイク好きで、ソロツーリングは数え切れないほど経験しているし、サーキットも楽しむ本格派だ。

イベント男青柳

理論派ジャーナリストにして柏ライディングスクール(KRS)の校長でもある。速さよりも上手さ、かっこよさよりも安全を大切にした教え方は大人気となっている。得意技はダジャレ。

とっきーが弐輪道ライディングレッスンに3度目のチャレンジ!

バイクが本当に大好きで、多くのバイクを所有している“とっきー”こと、ときひろみさん。ただ好きなだけではなく「もっと上達したい」と向上心も旺盛です。実は過去に2回ほどレッスンを受けているとっきー。柏先生のアドバイス通り、普段のツーリングなどでもメソッドを意識してテクニック向上に努めてきました。しかし、公道はめまぐるしく状況が変わり、意識をさまざまな方向に向けなければいけないもの。「意識しきれていないかなぁ?」や「ちゃんとできているかなぁ?」なんて不安もうなずけます。

これらの不安を解消し「もっと上手になりたいです」という目的を持って、三度目のレッスン受講が始まりました。

そして今回はユーチューバーの夜道雪さんも受講していました。この模様はYouTubeでアップされる予定なので、そちらもぜひご覧ください。

わかりやすい柏先生の座学を受けてイメージと理解が深まっていく。

レッスンは座学から始まります。当日のカリキュラムとその目的を理論的に説明してくれます。座って、落ち着いた状態で聞くことで理解が深まるのです。途中には柏先生の代名詞ともなっている“ダジャレ”が入っているので飽きません。

三度目の受講となるとっきーも、飽きることなく座学に集中しています。普段から意識することを心がけているので、同じ言葉を言われても「こういうことなんだ」とさらに深いところまで理解できているのです。もちろん「ダジャレもわかりやすいです」と、大いに笑っていました。

シンプルなことをハイレベルにしていくことで上達! 加速・減速のライディングフォーム

座学が終わり、実践レッスンへと入っていきます。さっそく愛車にまたがりますが、いきなりは走りません。まずはライディングフォームのチェック&修正をしていきます。意外と正しいフォームは知られていませんし、知ってはいてもチェックできていないもの。フォームは全てに通じる基本です。ここを意識すれば疲れも成果も大きく変わるのです。いつも気をつけていたいからこそ、落ち着いた状態で身に付けるのです。

最初は、基本的なフォームと“加速・減速”の時に限定してフォームをチェックしていきます。コーナリング中のフォームもありますが、まずは基本的なフォームを徹底して覚えていくために省いています。

実際に走り始めると、加速時にとる前傾姿勢のフォームや減速時に行う身体を起こしたフォームで違いが出ていない人もいます。さすがに三度目となるとっきーは上手にメリハリをつけて走っています。それでも「もう少し大げさにやってみて」と言われて修正。かなり上手にできています。この上半身の傾きを使ってライディングすると、腕や股関節にムダな力みがなくなり、疲労の軽減にもつながります。

加速時にとる前傾姿勢のフォーム

減速時に行う身体を起こしたフォーム

コーナリングのフォームをマスターする

今回は“曲る”部分が早めに取り入れられました。まずはエンジンをかけず、フォームのチェックをしていきます。ポイントは「力まず」「大きく」動くこと。でもこれが難しいのです。「知らず知らずのうちに」チカラが入ってしまいます。しかも「想像よりも動きが小さいって言われるんです」とのこと。スポーツやダンスでも鏡の前で動きます。それは「イメージと現実でギャップがあるから」なのです。ライディングフォームも、同じことが言えるのです。

曲り方には“リーンウィズ”“リーンイン”“リーンアウト”“ハングオフ”があります。どの曲り方が正しいのか、ということではなく「必要に応じて使い分けられるようになってほしい」というのが柏先生の願い。なので全てについて解説やアドバイスをします。

フォームの練習をした後は、実際のライディングへと移ります。止まっている状態でできるようになっても、走るとまたちょっと違ってしまいます。速度はゆっくりなのですが、やはり緊張するものなのです。

そんな中でもとっきーは滑らかに大きく動いて曲っていきます。普段から意識していたのでしょう。柏先生をもってして「良いセンスを持っています。あれだけ走れれば、素晴らしいと思います」というほどです。

メリット5で底力を引き上げる

少し休憩をはさんでから、続いては“メリット5”と呼ばれる練習です。“半クラッチでスタート”と“フロントブレーキで止まる”を低速でなおかつ路面に直角な状態で練習していきます。足を出したままでもあるので、転倒のリスクは大幅に軽減します。止まる時は曲る時に習った“逆操舵”を使います。左に傾けたければ右へハンドルを切るのです。こうすることで「公道で走る時、いつでも着きたい足の方へ傾けられる」ようになるのです。

発進と停止のくり返しですから、こだわらなければカンタンです。しかし「よりなめらかに」「より思い通りに」とこだわっていくことが練習になるのです。発進に使う半クラッチも0123の4段階、止まるブレーキも同じように細かく制御します。

これもとっきーは上手に行っています。「公道とは違って、意識を完全に集中させられるので、いつもよりこだわれます」ということで、今できているレベルよりもさらに上を目指して練習に励んでいきます。停車した時の姿勢など、細かい部分までアドバイスをもらい、かっこ良くてなめらかな発進と停止を手に入れていました。

この練習で曲がる場合は、一度止まってからハンドルを右一杯に切った状態(フルステア)で半クラッチ。バンクはさせず、直角を保ったままで行います。動き始めの半クラを保てば、安定して曲がることができます。半クラの技術も上達。この技術はUターンなど、ろいろな場面で役立ちます。

休憩やランチは疑問や感想を語り合える時間

のどが渇いたり、トイレに行きたくなった場合は各自で自由に休憩に入れます。もちろん柏先生が「休憩しましょう」という休憩もありますし、決まったランチタイムもあります。ドリンクは無料で用意していますし、ランチもついています。柏先生も一緒に休憩&食事をします。ドリンクを飲みながら、ご飯を食べながら、いろいろな話ができちゃいますし、質問も随時受け付けています。無駄な時間はいっさいなく、充実した一日を味わえます!

楽々できる取り回し

非力な女性にとって「苦手」とよく言われるのが取り回し。実は男性でも「ちょっと苦手なんですよ……」という人もいます。苦手意識はなくても、力任せな取り回しをしていて、疲れている人もいるでしょう。

ポイントはまたがっている時と違って「バイクも人も傾くこと」なのです。“人”という字を作るように、お互いが寄りかかることで腕のチカラを使わなくてもバランスが取れてしまいます。押して動けますし、半クラを使えばエンジンをかけて楽々動かせます。

一方、“バック”はどうでしょう? 実はちゃんと“人字”になっていれば、ステアリングを動かすだけで自然と下がってくれるのです。

とっきにとって、こういった取り回しはお手の物。何と言ってもガレージに複数台のバイクを所有していますから、さまざまなバイクで復習できちゃうわけです。安定した取り回しでした。

UターンにつながるJFターンで方向転換が身近になる!

今回、一緒にご参加の方からも「Uターンが苦手」という声がありましたが、多くのライダーにとって鬼門なのがUターン。この失敗は“転倒”という悲しい結果に結びつくことが多いのが特徴。バイクの損傷もしやすいので、一度で「トラウマになってしまう」という人も少なくありません。こうなるとチャレンジすること自体にハードルの高さを感じてしまいます。

そこで、柏先生がおすすめしているのが“JFターン”です。一気にかっこ良くUターンをしようとすると失敗も多くなります。ですから道の半分までブレーキをかけながら“すぅっと“Jのようにターンして止まり、そこからハンドル一杯に切った状態で半クラターンをします。最初の「すぅっと」が長くなればUターンになるのです。この時に大切なのは、車体を傾けない(バンクしない)こと。路面に対してバランスが取れている状態ならば、転倒のリスクは大幅に軽減します。逆に傾けてしまうと、イメージ通りに足が着かなければ転倒してしまうのです。

レッスンをしている場所はクローズドですし、広さもあるので公道に比べれば「やりやすい」環境になります。“すぅっと”のスピードが高くなりがち。とっても上手に実践していたとっきーでしたが、ちょっと速めだったようです。JからUへ変化させるのにも勢いは要りません。本当にブレーキのかけかたを少し変えるだけですので、スピードを早める練習は必要ないのです。とっても丁寧な操作を心がけたとっきー。どんどん安定してなめらかなJFターンになっていきます。ちょっと傾斜のある場所でも、難なくこなしていきます。さすが!

“走る”“曲る”“止まる”がつまったトライカーナで総合力を養う

ここまで“走る”“止まる”“曲る”という三大要素を個別に練習してきました。いよいよ全てを連動させる練習“トライカーナ”です。

図にあるようなシンプルなレイアウトなのですが、“走る” “曲がる” “止まる”が全て入っています。2周して終わりますが、最後はしっかりエリア内に止まるのがルール。もちろん曲る時のライン取りも大切な要素になります。

トライカーナは決して競技ではありません。全てをトータルした自分のレベルを知るための基準。タイムの計測もしますが、それはプレッシャーをかけて「その中でも平常心でライディングする」という練習のため。決して他の方とタイムを競うためではないのです。タイムが上がらなくても「上達していない」なんて思わないのがポイント。同じタイムでなめらかに走れていたり、楽に走れていれば立派な“上達”だからです。

今回の練習では一度に3台が連なって走ります。自分のライディングに集中し過ぎず、周囲のライダーがどこにいるかも把握しながら練習。これが公道で走る時の練習になるんです。

とっきーのライディングを見てみましょう。注目するべきは“安定感”と“なめらかさ”です。タイムに固執してしまうと、転倒する雰囲気が出てくるのですが、とっきーにはそれがありません。「転倒しないだろうな」と周囲に思わせるライディングスキルが備わっているからです。ただ、まだイメージしたラインから外れてしまう部分があります。柏先生からラインについてと、ラインをトレースするためのポイントを教わっていきます。

最初と最後にタイム計測をしますが、とっきーのタイムはほとんど変わりませんでした。しかし安定感は抜群に向上しています。ラインに無理がなくなったので、楽に走れているのです。

ラインから離れちゃう〜!

イメージ通りのライン取り♪

大満足の一日。成長の実感とともに、さらなる成長を目指す

一日のレッスンが終わり、充実した表情のとっきー。最後に専用用紙に感想を書いて、柏先生からのアドバイスを書いてもらい、判子をもらいます。一日がんばった証が、もらえるのです。「普段のライディングで意識し切れなかった部分が練習できて、とっても勉強になりました。まだ足りない部分とかも感じたので、またチャンスがあったら参加したいです」と、自身の成長とさらなる成長が湧き出てきたようです。これこそが弐輪道ライディングレッスン。またどれだけ成長した姿を見せてくれるか、楽しみですね!

次回以降のライディングスクールへの参加はこちらから