バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_福本優香(ふくもとゆか)
福本優香(ふくもとゆか)

愛車・SRを購入し、とっても楽しいバイクライフを始めたばかり。洗車しては走り、走っては洗車をする日々。少しずつメンテナンスを覚えて、メンテの時間も増やしたい今日この頃。BS11『大人のバイク時間MOTORISE』に新人アシスタントとして出演中です。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_メンテナンスガール!

愛車を長く、良い状態で乗るために欠かせないのがメンテナンス。こまめに行うことが大切になってくるので、時間のある時に「自分でやりたい」という方も多いことでしょう。楽しいバイクライフを始めたばかりのメンテナンスガール・福本優香ちゃんと共に、メンテナンスを覚えていきましょう!

第7回タイヤの交換時期をチェック!

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック

ただ漠然と車両を見ていても“見えているはず”のタイヤ。点検のしやすさで言えば、消耗品の中でもナンバーワンでしょう。ところが、漠然と“見ている”だけではわかりません。しっかりと意識をして、“点検”をしないといけません。タイヤは消耗品の中でも高額に入るもの。定期的に点検をし、タイヤ交換の時期を知り、計画を立てておきたいものです。

タイヤはエンジンのパワーやブレーキの止めるチカラ、曲る時の遠心力など大切なパワーを路面に伝える大切なもの。ライディングに重要なのはもちろん、命に直結するパーツだという意識は何となく持っていても、ポイントを理解できていない福本優香ちゃん。そんな彼女がタイヤの点検にチャレンジしてみます。

しかし、いざバイクを目の前にすると、タイヤの溝を見つめながら考え込んでしまう優香ちゃん。そこで、今回は“タイヤガール”として活躍する采女華さんが教えにきてくれました。タイヤガールとして、BTA(ブリヂストンタイヤアドバイザー)の認定も受けている華さんは、心強い味方です!

采女 華さん

タイヤガールはもちろんのこと、バイク雑誌でも活躍中のモデル&ライダー。でも実は自身でフリーペーパーの“Booyah(ブーヤー)”の発行もするほど全てにアクティブなのだ。バイクもクルマも大好き。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤガール・采女華さん
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_STEP1

STEP1タイヤの溝をチェックする

タイヤの点検で最もポピュラーなのが、溝の深さをチェックすること。この溝、とても大切なものなのです。

一般的に知られているのは、雨の日の性能。路面とタイヤの間に水の幕ができてしまうと、タイヤが水に浮いた状態(ハイドロプレーニング現象)になってしまいます。そこで溝を入れて、その水をかき出してあげて路面とタイヤをくっつくけてあげるのです。これを排水性と言います。溝が浅くなってしまうと、雨の日のライディングが非常に怖いものになってしまうのです。

「雨の日は乗らないから大丈夫」なんて思ってしまった方、それは危険な間違いですから気をつけてください。溝は“路面をつかむ”性能、つまりグリップ性能にもつながっているのです。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの溝をチェックする

ではどうやって点検するのでしょうか。まずは溝にある出っ張り“スリップサイン”を探します。タイヤの横側を見ると、三角のマークがついています。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの溝をチェックする
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの溝をチェックする

このスリップサインの出っ張りは0.8mmになっています。スリップサインが表面に出ていると、残りの溝は0.8mm以下ということです。車検のあるバイクだと、車検を通すことができません。

スリップサインが出ていないから大丈夫なのか、というとそれもダメ。華さんが持っているタイヤ摩耗限度を測定するゲージによると、深さが1.6mm以下は交換時期となります。タイヤの溝が加速、減速する時や曲る時の“グリップ力”に貢献してくれているので、足りないと性能を発揮してくれません。1.6mmよりも前から計画を立てて、最低でも0.8mmまでに交換できるように準備すると良いでしょう。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの溝をチェックする
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの溝をチェックする

車検や法定点検など、正確で詳細な数値を出すためにはデプスゲージを使用します。ノギスで代用する場合もあるでしょう。しかし自身で確認するだけならば、そこまで正確である必要はありません。端まで目盛りがある定規ですとか、10円玉を溝にあてて「だいたいこれくらい」というのもアリです。スリップサインの箇所を見て「スリップサインが出るまでどれくらい」なんて大まかな把握でも良いわけです。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_STEP2

STEP2タイヤのひび割れをチェック!

タイヤの溝が残っているのを確認して「あぁ大丈夫だ」と安心するのはまだ早いです。華さんの指導を受けて、優香ちゃんはタイヤをまじまじと見つめています。

タイヤの主な成分は天然ゴム。雨風や紫外線で劣化していくものなので、走行距離とは関係なしに性能が落ちていくわけです。カチカチに固くなってしまい、「ゴムというよりプラスチック」というくらいに滑る状態になる場合もあります。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤのひび割れをチェック!

そこでチェックするのがひび割れ。溝の中などに多く見られます。少しならば問題ありませんが、たくさんある場合やひび割れが大きい場合は劣化が進んでいるので交換が必要です。

試しに路面に当たる部分を指でこすってみると、新しいタイヤと古いタイヤの違いもよくわかるでしょう。今回はひび割れがかなり多く見られました。華さんが驚くほど残念そうな表情をしています。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤのひび割れをチェック!
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤのひび割れをチェック!
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_STEP3

STEP3タイヤは新鮮さが大切。製造時期を確認

ひび割れを確認した時に、溝の部分以外にもチェックしています。先ほどスリップサインのマークを探していたタイヤの横側をもう一度チェック。これは、タイヤのひび割れと製造年月のチェックをしているのです。

ひび割れがひどくなくても、古いタイヤは性能が落ちたり、耐久性が落ちている可能性も。何せ主成分が天然ゴムなので、新鮮さが大切なのです。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの製造時期を確認

タイヤの横側をよく見ると、写真のような数字が確認できます。

右側の数字4桁が大切。製造されたタイミングが分かります。一番右の2桁が製造年の下2桁(西暦)で、左側の二桁はその年の何週目かを表しています。写真の数字だと、2018年の11週目に製造されたタイヤだということです。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの製造時期を確認
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_STEP4

STEP4タイヤの空気圧を調整

タイヤのさまざまな状態をチェックし終わったところで、最もポピュラーな空気圧の調整をしましょう。「家に空気入れがない」とか「手動の空気入れは大変で……」という場合は、お近くの2りんかん店頭へどうぞ。セルフで空気圧調整ができます。

「これなら私でも教わらずにできる!」と勇んだ優香ちゃんですが、どれくらい入っていれば問題ないのかがちょっと分からないようです。適正な空気圧は車種によっても違いますし、タンデムするかどうかでも変わります。ではどこで確認するかというと、ほとんどのバイクにはスイングアームに適正空気圧が表示されているのです。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの空気圧を調整
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの空気圧を調整
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの空気圧を調整

まずは現状の空気圧を計測し、足りないようなら空気を入れます。ここでちょっとしたポイントがあります。一度多めに入れて、抜きながら適正の数値に合わせるとより正確に調整ができます。

空気を入れるバルブを、作業しやすい場所に合わせて行いましょう。

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの空気圧を調整
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの空気圧を調整
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_タイヤの空気圧を調整
オマケ/違う車両でもう一度やってみる!

タイヤの点検と調整は終わったのですが、何せ初めてなことばかりだった優香ちゃん。他の車両でおさらいをしておきます。

ひび割れ、劣化は問題なし!
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_ひび割れ、劣化は問題なし!
溝も大丈夫!
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_溝も大丈夫!
空気圧もバッチリでーす♪
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_空気圧もバッチリでーす♪
ぜーんぶバッチリ
バイクのタイヤ点検・交換時期チェック_ぜーんぶバッチリ

バイクのタイヤ点検・交換時期チェック終了♪