ワイヤー類の注油_福本優香(ふくもとゆか)
福本優香(ふくもとゆか)

愛車・SRを購入し、とっても楽しいバイクライフを始めたばかり。洗車しては走り、走っては洗車をする日々。少しずつメンテナンスを覚えて、メンテの時間も増やしたい今日この頃。BS11『大人のバイク時間MOTORISE』に新人アシスタントとして出演中です。

ワイヤー類の注油_メンテナンスガール!

愛車を長く、良い状態で乗るために欠かせないのがメンテナンス。こまめに行うことが大切になってくるので、時間のある時に「自分でやりたい」という方も多いことでしょう。楽しいバイクライフを始めたばかりのメンテナンスガール・福本優香ちゃんと共に、メンテナンスを覚えていきましょう!

第5回ワイヤー類に油を注そう!

ワイヤー類の注油

アクセルやクラッチが以前と比べて「重い…」と感じたり、戻りが遅い場合はワイヤーの油切れかもしれません。ワイヤーはアクセルやクラッチを動かすケーブルの中で動いています。このワイヤーを油で潤しておかないと、動きが悪くなってしまいます。さらに放置しておくと、錆びてしまう可能性も。今回は、油切れによる操作系の重さを解決する油の注し方を、福本優香ちゃんが伝授! 難しいと感じた場合は、お近くの2りかんかん店頭でご相談ください。

ワイヤー類の注油_STEP1

スロットル(アクセル)ワイヤー

スロットル(アクセル)の動きが「鈍い」とか「重い」と感じたり、「以前よりも手が疲れるな…」と感じた時は、スロットル(アクセル)を開けにくいだけでなく、戻らなくなって非常に危険です。定期的に注油が必要ですが、どれくらいでこの作業が必要かは、乗る頻度や保管している状況によっても変わってきます。屋外保管で雨に打たれている場合は、こまめに注油をすることをオススメします。

STEP1必要なモノを調べて用意する

スロットル(アクセル)ワイヤーへ油を注すために、必要なモノを用意します。と言っても、必要になるモノは多くはありませんのでご安心を。スプレー式のルブ(油)にはいろいろな種類があります。何が良いのか迷ってしまったら、2りんかんスタッフにご相談ください。

注意が必要なのは、工具。通常だとプラスドライバー一本ですが、サイズがあります。ピッタリ合うサイズのドライバーを用意しておくと、ネジ山をなめてしまうなどのトラブルを未然に防げます。

必要なモノ
  • 工具(一般的にはプラスドライバー)
  • スプレー式のメンテナンスルブもしくはワイヤールブ(潤滑油)
  • ウエス(捨てる布、タオル、新聞紙など)を多めに
あれば便利なモノ
  • ワイヤーインジェクター、ケーブルインジェクター
ワイヤー類の注油_ワイヤーインジェクター、ケーブルインジェクター
ワイヤー類の注油_STEP2

STEP2ワイヤーケーブルの下側にウエス(布など)を当てる

作業を始める前に、スロットル(アクセル)を動かしてエンジン側のどこにつながっているかを確認します。油(ルブ)を注していくと、流れ出てしまうからです。要らない部分に油が付かないように、ウエスで押さえましょう。

ワイヤー類の注油_下側にウエス(布など)を当てる
ワイヤー類の注油_下側にウエス(布など)を当てる
ワイヤー類の注油_STEP3

STEP3スロットル(アクセル)ワイヤーがつながるハウジングを外す

スロットル(アクセル)ワイヤーのグリップ(ハンドルのにぎる部分)側を外します。そのためには、ハウジングを分解します。

ワイヤー類の注油_ハウジングを分解
ワイヤー類の注油_ハウジングを分解

ワイヤーがつながる部分のカバーをずらし、ドライバーでハウジングのネジを外します。この時、ワイヤーを少しゆるめておくと作業がしやすいでしょう。

ワイヤー類の注油_ネジを外す
ワイヤー類の注油_ネジを外す
ワイヤー類の注油_ネジを外す

外す作業自体はそんなに難しくありません。ただ、ネジをなくしてしまうと大変なので、地面には置かないように注意しましょう。

ワイヤー類の注油_
ワイヤー類の注油_STEP4

STEP4スロットル(アクセル)ワイヤー先端のタイコをスロットルから外す

ワイヤー類の注油_

グリップ側からスロットル(アクセル)ワイヤーを外します。先端がタイコ状になっていて、ひっかかっているだけなので簡単です。

いよいよ油(ルブ)を注しますが、注意するのは少しずつ注していくことです。そうは言っても、ちょっと多いと溢れてきますし、注す場所からズレてしまうこともあります。最初にウエスでくるんで、溢れた油(ルブ)が他へ伝っていかないように注意します。「あると便利なモノ」として紹介したワイヤーインジェクターやケーブルインジェクターは、ここでウエスの代わりに使用でき、効率的にワイヤーをカバーの間に油(ルブ)を送り込んでくれるスグレモノです。

スロットル(アクセル)ワイヤーは2本あります。開ける側と戻す側のワイヤーケーブルです。どちらも同じくらい重要なので、両方に注します。

ワイヤー類の注油_タイコをスロットルから外す
ワイヤー類の注油_タイコをスロットルから外す
ワイヤー類の注油_タイコをスロットルから外す
ワイヤー類の注油_STEP5

STEP5動かして、馴染ませて、また油を注す

油は注しましたが、しっかり馴染んでもらわないといけません。ワイヤーケーブルの先にあるタイコを持って引っぱり、中のワイヤーを動かします。何回か引っ張っていくと、油(ルブ)を注した直後よりも軽くなっていくはずです。一定の軽さになって「これ以上軽くならないな」と思ったら、もう一度油(ルブ)を注しましょう。

ワイヤー類の注油_動かして、馴染ませて、また油を注す
ワイヤー類の注油_動かして、馴染ませて、また油を注す

あとははずした時と逆の順序です。スロットルにワイヤーのタイコをひっかけて装着し、ハウジングを取り付けます。最後はつなぎ目のカバーをかけ忘れないように注意してください。

おまけ
ワイヤー類の注油_グリップとハンドルの隙間にグリスを塗る

スロットル(アクセル)のグリップとハンドルの隙間にはグリスが塗ってあります。かなりベトベトなので、確認は簡単です。もし、このグリスがもうなくなっていて、ここの動きが悪い場合はメンテナンスルブ(油)を吹いてあげると軽くなります。ただし、グリスが残っているのにルブ(油)を吹くと、グリスの性能を損なうので、注意してください。

スロットル(アクセル)ワイヤーへの注油終了♪


ワイヤー類の注油_STEP1

クラッチワイヤー

ワイヤーが使われている部分と言えば、クラッチもあります。多くの車種では左のレバーで操作するクラッチです。もちろん油圧式(ブレーキと同じ方式)もありますが、レバー付近にオイルのタンク(リザーバータンク)がなければワイヤー式だと思いましょう。

こちらも動きが「重くなった」とか「鈍くなった」と感じたら油切れを疑いましょう。もちろん、重さや鈍さを感じなくても定期的に行ってほしいメンテナンスです。動きの軽さを維持することでワイヤーを切れにくくしますし、作業をしていれば切れやすいレバー側のワイヤーをチェックすることにもなります。ぜひ行ってみてください。

STEP1必要なモノを調べて用意する

ワイヤー類の注油_油(ルブ)とドライバー

今回はとても簡単な方法をとりますので、用意するのは油(ルブ)とドライバーのみ。メンテナンスルブでも大丈夫ですし、ワイヤー用のルブもあるので好みで選んでみましょう。

ワイヤー類の注油_STEP2

STEP2長さを調整するネジの切れ目を上向きにする

上向きにした切れ目から、油(ルブ)を注します。ここも溢れる場合がありますので、ウエスを当てておくと周囲に付着しません。

この時もスロットルワイヤーの時と同じように、油を注したらクラッチレバーを動かして馴染ませてください。そしてもう一度油を注してあげると潤って、保ちがよくなります。

ワイヤー類の注油_STEP3

STEP3ウエスを当てながら油を注す

カバーが外れたら、次にバルブを外します。ガラス部を持っても大丈夫なので、一度押し込んでねじってあげれば外れます。

ワイヤー類の注油_ウエスを当てながら油を注す
ワイヤー類の注油_ウエスを当てながら油を注す
ワイヤー類の注油_STEP4

STEP4長さを調整するネジの切れ目を下向きにする

油(ルブ)を注すために上向きにした切れ目を下向きに戻しましょう。切れ目が上に向いたままだと、雨水などがどんどん入り込み、油が流されてしまいますし錆びの原因になります。簡単で地味な作業だけに忘れられがち。絶対に忘れないように気をつけてください。

ワイヤー類の注油_ネジの切れ目を下向きにする

クラッチワイヤーへの注油終了♪