バイク洗車のやり方|水あり&水なしのポイントとNG洗車あるある
バイクを綺麗に保つためにどのような洗車をしていますか?
バイク洗車は水を使う方法と、水なしで行う方法があります。
バイク洗車の準備からやり方や注意するべき点をまとめました。
またNG洗車についてもよくある方法をまとめましたので、参考になさってください。
初心者ライダーさんの中には、「バイクを水で洗車してはいけない」と思っている人がいるようです。
しかしバイクは雨の日も問題ありませんので、水洗いはOKです。
水なし洗車という方法もありますが、綺麗に汚れを落としたいのであれば水あり洗車を選びましょう。
丸洗いOKとはいえ、いくつかポイントがありますので、正しいバイクの洗車方法を覚えていきましょう。
バイクの内部への浸水を防ぐために、テープを用意しておきます。
水で丸洗いOKとはいえ、キーシリンダーや電装品など水に弱い部分もありますのでテープを使用して、保護をしていく必要があります。
養生テープを使うと剥がした時に跡が残りにくいので、おすすめです。
100円均一にあるようなもので問題ありません。
バイク用洗剤・バイク用シャンプーなどと呼ばれる、専用の洗剤を用意します。
洗剤は弱酸性と中性、アルカリ性のタイプがあります。
弱酸性 | 鉄やステンレスを溶かす作用があり、あまり使われないイオンデポジットを落とすのに向いている |
中性 | 洗浄力は抑えめだが、ボディへのダメージが少ない |
アルカリ性 | 油分を分解する力が強く、汚れが落ちやすい |
汚れが落ちやすいほど素材へのダメージが懸念されますので、中性洗剤を使用するといいでしょう。
洗浄液を作ってバイクを洗車をする際、バケツが必要です。
自宅で洗車をする際には、シャワーヘッドがあると便利なので準備しましょう。
手元で水のロックができるタイプが使いやすいので、おすすめです。
スポンジは洗車の基本の道具になりますので、台所用ではなくバイク用を準備しましょう。
車体用と、足回り用で複数個準備しておくと、汚れ具合によってスポンジの使い分けができます。
手の力が伝わりやすい、3~5cm程度の厚みのものが使いやすいです。
足回りなどスポンジが使いにくい部位では細かいブラシを使うのもおすすめです。
尖ったパーツがあるとスポンジはすぐにボロボロになってしまいます。
小回りが利くように、小さめのブラシもあると隅々まで掃除できます。
チェーンカバーの裏側やエンジンのマフラーなど、汚れやすい場所は軍手があると掃除しやすくなります。
ブレーキキャリパーのパッドクリップなどの金属パーツ、ホースバンドの先端やラジエターのフィン部など、怪我をしやすい部分も安心して掃除ができます。
水洗いをした後にバイクを拭き取るタオルが必要です。
使い捨てにしていいウエスや、吸水性が高いマイクロファイバークロスを用意するといいでしょう。
マイクロファイバークロスは、バイクを傷つけにくいという特性もあり、大切なバイクの洗車にはうってつけです。
パーツクリーナーはブレーキクリーナーとも呼ばれ、ブレーキダストやグリス、オイル汚れを掃除する専用の掃除スプレーです。
チェーンは専用のチェーンクリーナーを使用するとよいでしょう。
洗剤で落としきれない汚れは、このような専用アイテムも活用していきましょう。
バイクのチェ―ンの性能を最良の状態で維持させていくには、チェーンオイルの塗布が欠かせません。チェーンオイルの種類は3種類あります。
ウェットタイプ | オイルの粘度が低く、チェーンに浸透しやすい |
ドライタイプ | 速乾性が高く、耐久力もある |
セミドライタイプ(セミウェット) | ウェットとドライの中間的な特性のあるタイプ |
バイクの洗車のタイミングで一緒にやっておくと、いいでしょう。
洗車の最後につや出しワックスを塗ると、美しい仕上がりになる他、汚れが付着しにくくなるというメリットもあります。
撥水効果があり、塗装の劣化を防ぎますので、洗車後のバイクのお手入れが楽になるでしょう。
では基本的なバイクを水洗いする方法をお伝えします。
最初にエンジンが切れていると確認し、浸水を防ぎたい部分に防水処理をしておきます。
メインキーの鍵穴やマフラーエンド、電装系などに養生テープを貼ります。
バイクの走行直後だとマフラーが暖かくなっているかもしれませんので、少し時間をおいてから洗車をするようにしましょう。
この状態で水をかけるとジュッと水が焼けて、シミになってしまう可能性があるためです。
バイクの車体全体に水をかけていきます。
基本は、「上から下」「前から後ろ」という流れをキープしながら水をかけていきます。
目には見えにくい塵や砂などの汚れを水で洗い流すイメージで、水を流していきます。
バイクは上から下への放水は耐えられますが、横からの水には弱いので注意してください。
バケツに専用洗剤を入れ、水と希釈させてスポンジに染み込ませます。
スポンジに直接洗剤を付けて洗うと原液がバイクに残りやすいのでやめましょう。
洗剤でバイクを洗う時も、「上から下」「前から後ろ」の基本を忘れないようにしましょう。
傷つけないように優しく、部品が細かくて届きにくい所はブラシも使うと洗いやすいです。
ウインドシールド、カウル、ガソリンタンク、シートという順番に丁寧に洗っていきましょう。
フロントフォークやサスペンションはスポンジだと引っ掛かりやすいので、ブラシがおすすめです。
洗剤洗いが終わったら、水をかけて泡を落としていきます。
ここでしっかりと泡を落とさないとシミの原因になるため、しっかりと泡を落としてください。
最後に艶出しワックスやチェーンオイルを注油していきます。
ワックスは固形タイプと液体タイプがあり、液体の方が塗りやすいです。
ワックスの持続期間が1ヶ月程度となっていますので、洗車とワックスをセットのメンテナンスにしてしまってもいいでしょう。
チェーンを洗浄した後は、チェーンオイルを注油してサビや消耗を防ぎましょう。
マンションなどの集合住宅では水を使って洗車するスペースがない場合もあります。
やはり水を使った洗車の方が汚れは落ちますので、軽度の汚れであれば水なし洗車にしてもいいでしょう。
水を使わないバイク洗車について、ご説明します。
水なしバイク洗車のメリットは、やはり手間や時間を最小限に抑えられるという点です。
バイク1台分のスペースがあればいいので、水を使った洗車よりも手軽に取り掛かれます。
水を使う洗車はまず水をかけて汚れを落としますが、水なし洗車の場合は汚れが付着した状態のまま拭きます。
水なしバイク洗車の際は、傷をつけないように注意しながら拭いていく必要があります。
また水なし洗車専用の洗剤は高機能ではありますが、高額になってしまうという悩みもあります。水なしバイク洗車は軽度の汚れを落とす際に向いていますので、しっかり洗車したい時はやはり水を使って洗車した方がいいでしょう。
水なしバイク洗車のやり方は簡単です。
クリーナーで汚れを浮かせた後で、柔らかい布で拭き取ります。
この拭き取りのタオルは吸水性が高く、バイクを傷つけにくいマイクロファイバータオルがおすすめです。
水なし洗車では他にアイテムが不要なので、汚れを拭き取るための布はきちんと選びましょう。
バイクの洗車方法は水ありと水なしでもできる方法がありますが、双方を上手に組み合わせるのがおすすめです。
汚れがひどい時は水を流してしっかりと洗車をし、それ以外はメンテナンスとして水なし洗車をしておきます。
汚れが定着すると取れにくくなってしまうので、こまめに水なし洗車をするようにしておくと愛車を綺麗に維持できます。
バイク洗車の頻度は1ヶ月に1回程度を目安に考えておきましょう。
このペースで洗車をしていけば、ワックスの効果も継続します。
バイク洗車で水が残ってしまうとサビの原因になる場合もありますので、やりすぎもよくありません。
水なし洗車と上手に組み合わせて、綺麗な状態を保てるようにしましょう。
バイクの洗車に関するよくある勘違いやNG例がありますので、ご紹介します。
高圧洗浄機で掃除をすると簡単に汚れを落とせるので、バイク洗車にも使いたいと考える方がいるかもしれません。
しかしバイク洗車で高圧洗浄機を使うのは、あまりおすすめできません。
バイクはエンジンやサスペンション、メーターなどむき出し部品が多く、高圧で水をかけると浸水やリークしてしまう心配があります。
バイクの水をかける順番は「上から下」「前から後ろ」という基本があったのは、バイクは後ろや横からの水には弱いという性質があるからです。
高圧洗浄機は使用せずに洗車をするようにしましょう。
バイク洗車用の洗剤も中性洗剤がありますので、「台所用洗剤で洗えばコスパが良い」と考える方もいるかもしれません。
しかし答えはNOです。
台所用洗剤は食品の油を落とす作用がありますが、バイク用の洗剤はオイル汚れや排気ガスの汚れを落とすようにできています。
また台所洗剤に含まれている場合があるリモネンという成分は、ゴムや発泡スチロールを溶かす性質があってゴム系パーツや発泡スチロールを溶かしてしまうかもしれません。
どちらも油ではありますが、得意分野が違う洗剤なので、それぞれ用途に合う洗剤を使用するようにしましょう。
バイク洗車用の洗剤は、バケツで希釈させて使います。
食器洗いのようにスポンジに直塗りはしないようにしてください。
しっかりと泡立つと洗剤がクッションのような役割をしてくれて、バイクに傷が付きにくくなるというメリットもあるからです。
バイクは小さな埃や塵も傷の原因になってしまいますので、洗車は泡を使って優しくあらうようにしましょう。
水を流した後は拭き取りようのタオルが必要ですが、「どうせなら捨てる布を使えばいいや」と思ってはいませんか。
バイク洗車に向いている拭き取りタオルは、吸水性が高く、傷がつきにくいタイプがおすすめです。
繊維が洗い布を使ってしまうと、バイクに傷がついてしまうかもしれません。
また綿の布だと拭き取り後に「拭きスジ」が残ってしまう可能性があります。
基本的なバイク洗車のやり方に加えて、季節ごとの注意点も確認しておきましょう。
夏の暑い時期にバイク洗車をしようとすると困るのが、泡がすぐに蒸発してしまうという点です。
バイクの溝などに泡が残ってしまうといけませんので、洗車の行程を部位で分けて洗車をしていくといいでしょう。
泡が乾く前に水で流すようにし、泡が残らないよう工夫しながら洗車していきましょう。
冬は気温が低くなり、早朝だと氷点下になる日もあるでしょう。
水を流しても拭き取る前に凍結する可能性があるので、注意してください。
また洗車スペースに凍っている場所があったり、ホースの中の水が凍っている場合もあります。
特に気温が下がる早朝は注意して、天気の良い日に洗車をするといいでしょう。
2りんかんの店舗からおすすめの洗車方法や洗車商品をいくつかピックアップします。
岡山県倉敷市のバイク用品店 倉敷2りんかんでは、ハンディ洗浄機フォームジェットをおすすめしています。空気加圧式のボトルに水と洗剤を入れてポンピングすることで、加圧された泡や水が勢いよく噴射され効率よく汚れを落とすことが可能です。泡だけでなく、ジェット水流の洗浄も可能なので、洗剤がないご自宅でも利用が可能です。
愛知県名古屋市緑区の緑2りんかんでおすすめしている「SurLusterの万能ケミカルゼロフィニッシュ」は、クリーン&コーティング効果のあるハイブリッド製品。水無し洗車はもちろん、洗車後のコーティング仕上げにも利用いただけて人気がある商品だそうです。
洗車は、汚れ具合や条件によってバイクをメンテナンスしていくことが重要です。
もし準備が手間であったり、自前の環境で洗車することに不安がある方は、2りんかんの提供する「セルフ洗車サービス」をご検討ください。
※一部、未実施店舗もございます。
WEBからの予約も可能なので、ぜひ以下を確認してみてください。
https://2rinkan.jp/shop/service/self_wash/