バイクツーリングの人数による種類とは?ツーリングの計画の立て方や注意点を紹介
バイクのツーリングの人数によって、ツーリングの楽しみ方が異なります。
この記事では「バイクツーリングの人数による種類」について紹介します。
他にも「バイクツーリングの計画の立て方」や「バイクツーリングの注意点」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考に、バイクツーリングについて理解を深めてみてください。
バイクツーリングの人数による種類については、以下があります。
それぞれの種類について解説していきます。
ソリーツーリングとは、ひとりで出かけるツーリングのことです。
最大の魅力は、ツーリングの目的地もルートも、食事や休憩で立ち寄る場所もすべてが自由で、出発する時間も帰ってくる時間も自分で決めることができます。
食事も、誰かに合わせたりする必要はなく、自分が好きなものを食べることもできます。
混雑している飲食店の場合でも、一人なら比較的早く入ることが可能です。
このように、行く場所も、時間の使い方もすべて自分で決められて、誰かに気をつかう必要はありませんし、誰かに迷惑をかける心配がないことがソロツーリングの魅力です。
タンデムツーリングとは、1台のバイクに2人で乗車してツーリングをします。
バイクを操縦する人をライダー、後ろに乗る人をパッセンジャーと呼んでいます。
タンデム走行ができる条件として、大型自動二輪免許および普通自動二輪免許、小型限定免許を取得後、通算で1年以上の経験年数が必要です。
道路交通法の規定にも規定されており、高速道路や自動車専用道路では、年齢が20歳以上で経験年数が3年以上が必要です。
また、首都高速の一部など、タンデム走行禁止区間があったり、標識により通行規制がされている場合があるので注意が必要です。
タンデム走行をする際には、ライダーが先にバイクに乗車し、準備が整った時点で同乗者に乗車するようにしましょう。
ライダーの準備ができないうちに同乗者が乗ろうとすると、バランスを崩し、発進前に転倒してしまうリスクがあります。
さらに、走行後の降車時は排気管やマフターが熱くなっているので、同乗者は足が触れて火傷をしないように注意しましょう。
マスツーリングとは、複数人で行くツーリングのことです。
複数人でツーリングを楽しむ最大の魅力は仲間たちと同じ体験を共有できることです。
一緒に長距離をバイクで走らせることで一体感を味わうことができたり、美しい景色や休憩時間の心地よさなどの共有が可能です。
また、マスツーリングであれば、初心者からベテランまで一緒に参加して楽しむことができるのも魅力の一つです。
仲間の中に一人でも経験豊富なライダーが参加することによって、初心者も安心して楽しむことができ、ベテランのアドバイスを聞きながら学んだことをソロツーリングで実践することができます。
マスツーリングでやるべきことについては、以下があります。
それぞれの項目について解説していきます。
千鳥走行とはこのようなもので左右に互い違いに隊列を組む走行方法のことです。
マスツーリングでは基本中の走行になり、さまざまなメリットが挙げられます。
マスツーリングをしている人数にもよりますが、全員が一列に並んでしまうと列が長くなってしまいますが、千鳥走行にすることによって、列を短くすることが可能です。
また、前方車両との距離が空くので、前方のバイクに追突する可能性を低くすることができます。
さらに、左右に避けるスペースができるので、避けることができずに二次的な事故を起こしてしまうリスクを減らすことができます。
このように、さまざまなメリットがあるので、マスツーリングでは千鳥走行をおこなうようにしましょう。
マスツーリングでは、誰がどこのポジションを走るかが重要になってくるので、走行順番をしっかりと決めるようにしましょう。
配置を間違えてしまうとツーリングが楽しくなくなるどころか、事故の危険性が高くなってしまうのも事実です。
具体的には、1番重要となるポジションは先頭です。
基本的に、マスツーリングでは、先頭のライダーのペースに合わせて走行することになるので、ツーリングを安全に楽しめるかは先頭のライダーにかかっていると言っても過言ではありません。
そのため、マスツーリングの先頭には1番ベテランのライダーを配置するのをおすすめします。
最後尾については、唯一グループ全体を見渡せるポジションなので、常にグループのことを気にかけながら運転することが求められます。
このように、ツーリングでの走行順番は重要な要素になるので、少しでもトラブルを予防したいのであれば、事前に走行順番を考えるようにしましょう。
マスツーリングでやるべきことは、逸れた場合の対処方法を決めておくようにしましょう。実際に、マスツーリング中はどれだけ先頭の人が注意しながら走っていても、信号や進路変更時に逸れてしまうことが多いのも事実です。
しかし、逸れてしまったからといって、焦りから無理にでも追いつこうとしてしまうと、交通違反や事故に繋がってしまうリスクが高いので絶対にやめましょう。
例えば、マスツーリングで逸れてしまった場合には、先頭グループが安全な場所で待機する方法があります。
先頭グループが、他の交通の妨げにならないような場所で待機しておくことによって、最短時間でグループを復帰させることが可能です。
もしくは、目的地で合流するという方法もあります。
このように、逸れた場合の対処方法を事前にいくつか決めておくことで、万が一逸れてしまっても慌てずに走行することにつながります。
バイクツーリングの計画の立て方については、以下があります。
それぞれの項目について解説していきます。
バイクツーリングの計画を立てる際には、まずは目的地を決めるようにしましょう。
具体的には、以下のような資料を参考にして、ツーリングでどこに行くのか目的地を明確に決めましょう。
目的地を決める際には、出発地点からの距離やライダーの経験値、走行するバイクなどによっても変わってきます。
例えば、初心者ライダーの場合には、100km~200kmを目安に決めることで、負担が少なくツーリングをおこなうことができます。
疲労や悪天候を想定して、複数の目的地を設定するのもおすすめです。
バイクツーリングで目的地が決まっているのであれば、その目的地に対してのルートをしっかりと考えるようにしましょう。
ツーリングのルートは、目的地までの途中にある面白そうな立ち寄りスポットを効率よくまわれるようにしましょう。
行きと帰りが同じ道を通らないように、あえて道路を変えてみることで、ツーリングをさらに楽しむことができます。
また、ツーリングのメンバーにあらかじめ行きたいスポットや走りたい道を聞いておくことで、ルートを決めやすくなります。
ルートの作成・記録はGoogleマップのマイマップ作成機能が一般的に使用されていますが、ツーリングに特化した地図・ルート作成アプリもあるので、いろいろと使ってみて、自分に合ったものを使うようにしましょう。
ツーリングの計画を立てる際には、時間配分を計算するようにしましょう。
マスツーリングを日帰りでおこなうのであれば、おおよその時間を把握したうえで移動することが必要不可欠です。
そのため、ツーリングの計画している段階では、決定した目的地とルートをもとに、大まかな所要時間を決めましょう。
具体的に、ツーリングの時間配分を計算する際には、時間などを簡単に計算してくれるアプリなどを活用することをおすすめします。
また、ツーリング経験の少ない初心者ライダーがいる場合には、1.5~2倍ぐらいの多めの時間を見積もって計画しましょう。
バイクツーリングの服装選びのポイントについては、以下があります。
それぞれのポイントについて解説していきます。
基本的なバイク装備を揃えておくことによって、安全にバイクツーリングを楽しむことにもつながります。
具体的に、基本的なバイク装備については、以下があります。
基本的なバイク装備 | 特徴 |
ヘルメット | ヘルメットは、道路交通法第71条により、公道を走行する場合は着用が義務付けられています。頭部全体を覆っているフルフェイス、顎や顔がシールドとなるジェット、半球状の半キャップなどの形状やタイプがありますが、頭部全体を保護する効果の高いフルフェイスタイプもしくはジェットタイプがおすすめです。 |
グローブ | スリップなど転倒時には路面に手をつくことが多いためグローブを着用するようにしましょう。また、グローブをつけることで車体の振動や走行風から手を守り、手指の疲労を軽減することが可能です。安全面を考えれば、ナックル部や指の関節部などにプロテクターを装備したものを選びましょう。 |
胸部プロテクター | 二輪車事故での被害を軽減させるためには胸部プロテクターを装着しておくことが必要です。 |
ライディングジャケット | ライディングジャケットとは、バイク乗車時の専用ウェアです。運転姿勢に合わせてデザインや裁断されているので動きやすく疲れにくく、転倒・事故時に備えたプロテクターや防風・防水性能、夜間に安心な反射材を備えているので安全性を高めることができます。 |
バイク用パンツ | ライディングジャケットと同じようにバイク専用にデザインされたのがライディングパンツです。一般的なズボンよりも丈が長くなっていたり、膝を守るためのプロテクターが備わっていたり、生地そのものが摩擦や引き裂きに強く破けにくくなっているといった特徴があります。 |
ライディングシューズ | つま先やくるぶし、かかと部分にプロテクターを内蔵していたり、シフトペダルが当たる部分が丈夫に作られています。また、オイルなどで滑りにくいように靴底に耐油性ラバーソールを採用しているので、転送するリスクも減らすことができます。 |
上記のように、バイクは常に体が外に出ている状態で走行しているので、安全な装備は必要不可欠です。
バイクツーリングの際には、なるべく肌を露出しないようにしましょう。
例えば、夏は暑いからといって、半袖・短パンでバイクを運転してしまうと、露出部がどんどん日焼けをしてしまい、火傷と同じ状態になり体内の水分が奪われて脱水症状や熱中症になるリスクがあります。
また、飛んできた虫が当たってきたり、飛び石によってケガをする可能性もあります。
夏であってもメッシュジャケットを着用することで、さまざまなリスクを最小限に抑えることにもつながります。
バイクは、季節や天候の影響を受けやすい乗り物なので、寒さ対策と暑さ対策の2セットを準備しておきましょう。
暑い真夏については、メッシュジャケットや吸湿速乾インナー、冷感インナーを着用するのをおすすめします。
一方で、真冬のツーリングでは、厚手のウィンターグローブ、保温性・防寒性の高いウィンターウェアなどを着用することで、体の体温を下げるのを防ぐことができます。
また、こまめな体温調整をするには、簡単に脱ぎ着ができる装備を選ぶことも大切になるので、脱ぎやすさで選ぶことも重要です。
今回は、バイクツーリングの人数による種類やツーリングの計画の立て方を紹介しました。
バイクツーリングの人数による種類については、以下があります。
また、バイクツーリングの計画の立て方を把握しておくことで、より安全にバイクツーリングを楽しめるのはもちろん、事故のリスクを最小限に抑えることにもつながります。
今回の記事を参考に、ぜひバイクツーリングについて理解を深めて楽しくライディングしましょう。