ガソリンスタンドでバイクの洗車ができない理由とおすすめの場所
バイクの洗車をしたいと思っても、洗車場所がなくて困ってしまう人は少なくありません。
車はガソリンスタンドで洗車機があったり、手洗い洗車ができたりと洗車場所を選べるほどですが、バイクの洗車は見かけません。
ガソリンスタンドでは多くの場合、バイク洗車ができません。
なぜバイクには対応していないのかという理由や、おすすめのバイク洗車場所、バイク洗車の注意点などについてご紹介します。
ガソリンスタンドでの洗車機は、基本的に車専用です。
ちょっとしたバイクの洗車スペースがあるガソリンスタンドもありますが、セルフ洗車となる場合がほとんどです。
ガソリンスタンドで洗車サービスがない理由としては、これらの理由が考えられます。
バイクは車とは違って、エンジンやハンドルなどむき出しになっているパーツが多いです。
洗車後に故障したり、エンジンがかからなくなったりといったトラブルもありますので、ガソリンスタンドではバイク洗車のサービスがありません。
バイク洗車は、「排気口に水を入れてはいけない」というようなバイク特有の知識が必要です。
バイクは2輪なので、安定しにくく洗車中に転倒してしまう危険があります。
転倒するとバイクを傷つけるだけでなく、破損の原因にもなりますので、トラブルになってしまうかもしれません。
転倒防止のためのアイテムを使用するのはもちろん、放水の向きや適切な水圧を保つといった配慮が必要です。
バイクは破損や転倒のリスクがあるため、洗車機は使えません。
そのため手作業でバイク洗車をするのが望ましいですが、細かいパーツも多く、車の洗車よりも時間がかかってしまいます。
ガソリンスタンドでそこまでの人材を育てるのは難しく、バイク洗車はあったとしてもセルフサービスが基本となるのが現状です。
ガソリンスタンドに設置されている車用の洗車機でバイクも洗車できれば楽ですが、車用の洗車機はバイクには向きません。
効率よく洗車できるよう、前後左右から水をかける仕組みになっていますが、バイクは下方・後方から水を受けると故障の原因となってしまいます。
あくまでも車専用の洗車機であり、バイク洗車の想定がされていませんので、バイクに使用すると以下のようなトラブルが起こる可能性があります。
海外にあるバイク洗車機とは異なりますので、ガソリンスタンドの洗車機でのバイク洗車はしないようにしましょう。
ではバイクの洗車をする場合は、どのような場所に行けばいいのでしょうか。
バイク洗車ができる場所の候補は、以下のような場所となります。
戸建ての家の庭や、洗車用の空きスペースがあればバイクの洗車ができます。
車の洗車よりも水を使う量が少ないので、賃貸やマンションの共有スペースでもバイク洗車が可能な場合があります。
自宅であれば基本的には好きなようにスペースを利用できますが、通行人に水が飛んでしまわないようにと、ご近所さんの迷惑にならないような配慮が必要です。
洗車で流れた排水もトラブルの元となりやすいので、水がどう流れていくかも気にかけておきましょう。
バイク仲間やツーリングのメンバーの家に、バイク洗車ができるスペースがあれば使わせてもらうのも方法のひとつです。
ただ付き合いの浅い知り合いだとスペースや水を使わせてもらうのは、気を遣ってしまうかもしれません。
仲の良さにもよるかもしれませんが、代わりにランチをご馳走する、奥さんやご家族に手土産を持っていくなど、感謝の気持ちを伝えられるようにしましょう。
友人の家のスペースを借りるよりも気兼ねなくバイク洗車できるのが、コイン洗車場です。
車の洗車をする場所だと思われがちですが、バイク洗車にも活用できる場所です。
自由にスペースを利用できる場所で、洗車道具を販売・貸し出ししている場合もあります。
自宅に洗車スペースがあったとしても、ご近所の目が気になるためにコイン洗車場を使うという人もいます。
24時間利用できるコイン洗車場もありますので、近所の使いやすい場所をチェックしておくといいでしょう。
ガソリンスタンドの洗車は車専用の場合が多いですが、フリーの洗車スペースがあればバイク洗車に貸してもらえるかもしれません。
車のみに対応している可能性もありますので、事前にバイク洗車が可能かを確認しておくと安心です。
大手のバイク用品店では、有料で洗車スペースを貸していたり、バイク洗車サービスがある場合もあります。
バイク用品店の店員さんはバイク洗車の知識も豊富ですので、綺麗にしたい時やアドバイスが欲しい時におすすめです。
洗車サービスをしているバイク用品店でも、店舗によって対応が異なる場合がありますので事前にサービスの有無や内容を確認しておきましょう。
バイク洗車をする際に覚えておきたいコツをまとめました。
バイク洗車で水洗いをする場合は、水滴が乾いて水垢やイオンデポジット、ウォータースポットとして残ってしまうかもしれません。
そのため薄曇りの日や、直射日光が当たらない場所での洗車が適しています。
マフラーやエンジンが冷えている状態というのも鉄則のひとつで、高温状態で洗車をすると水が焼き付いたり、湧きあがった蒸気がさびの原因になるためです。
そのため走行直後の洗車は避けるようにしたいものです。
真夏のように気温が高い時は、早朝や夕方を狙うというように時間帯やタイミングを工夫してバイク洗車をしましょう。
洗車をする上で知っておきたい車とバイクの構造の違いがあります。
バイクはエンジンやシートなど、全てのパーツがむき出しになっており、車のように覆われていません。
雨天時でもバイク走行は問題ありませんが、四方八方から高圧の水がかかる想定の設計ではありません。
水濡れに弱い部分があり、洗車でバイクに水をかける際は「上から下」「前から後ろ」という方向を意識するようにしましょう。
電装系の配線付近と鍵穴など、水をかけたくない部分は養生テープなどで防水保護をしてから水をかけるようにしてください。
コイン洗車場に行くと、高圧洗浄機といった洗車に便利なグッズが置いてある場合があります。
しかしバイクに高圧洗浄機を使うと、配線などに浸水しエンジンがかからなくなるといったトラブルになる可能性があります。
特にフレームとエンジンの隙間やハンドル廻りといった細かい部分は洗いにくいので高圧洗浄機を使いたくなりますが、柔らかいブラシを使うなどして丁寧に汚れを落とすようにしましょう。
スポンジはどこでも購入できそうですが、バイク洗車用のスポンジは傷が付きにくいのでおすすめです。
カーシャンプーや中性洗剤は水で薄めて、優しくバイクの汚れを落としていきます。
汚れが落ちやすい酸性やアルカリ性の洗剤は、塗装や金属を傷める可能性があります。
中性洗剤で傷つかないように洗うようにしましょう。
バイク洗車時にサイドスタンドをたてると、水圧やちょっとした拍子にバイクが転倒してしまうかもしれません。
バイクが転倒すると傷がついてしまうかもしれませんので、ジャッキなどのアイテムを使って転倒対策をしておきましょう。
センタースタンドがついているバイクなら、センタースタンドを立てて洗車しましょう。
自由に水が使える場所がなかなかないという場合には、バイクの水なし洗車という方法もあります。
洗浄力は劣るので定期的に水を使っての洗車が必要ではありますが、水なし洗車は手軽にできるというメリットがあります。
水を使わないのでバイクがさびる心配がありませんし、道具も少なくすみます。
しかし水で汚れを落とすという行程がないため、埃や砂でバイクに傷がつきやすいので注意しましょう。
泥汚れがひどい時は、やはり水で流す場所を探して洗車するのがおすすめです。
ゼロフィニッシュは、水なしでも使える汚れ落としです。
タンクやマフラーといった金属部分にも使えるようになっていて、拭き取るだけなのでちょっとしたお手入れにも向いています。
汚れ落としだけでなく、反応性特殊ポリマーによるガラス系コーティングがかかるので、防汚効果も期待できます。
自宅に自由に使える洗車スペースがない場合は、2りんかんのセルフ洗車がおすすめです。
2りんかんのセルフ洗車の特徴は、こちらです。
バイク洗車の際に意外と面倒なのが、専用の洗車用品の準備です。
特に初心者だと「何をどこまで準備すればいいのか迷ってしまう」という方も少なくありません。
2りんかんのセルフ洗車は、一部洗車用品の無料貸し出し、スポンジ、ブラシ、タオルの消耗品をセットで販売しているため、洗車グッズの準備の必要がありません。
2りんかんのセルフ洗車では、以下の洗車用品の貸し出しがあります。
また、有料の洗車セットもあり、持ち帰りもできるため、家で使うこともできます。
ワックスなどのコーティングをしたいという場合は、そのまま店頭で購入も可能です。
2りんかんのセルフ洗車は、30分で550円となっています。
洗車用品の貸し出しも含まれた料金で、時間内であれば水も自由に使えます。
洗車スペースは1台づつ区切られていますので、周りに気を遣わずにバイク洗車に集中できます。
2りんかんは北海道から九州まで店舗がありますが、全ての店舗にセルフ洗車場があるわけではありません。
事前に対応店舗を調べて、WEB予約を入れておくとスムーズです。
2りんかんでは、手洗い洗車サービスもあります。
「時間がないけど洗車したい」「洗車中に店舗で買い物をしたい」という時におすすめです。
バイク洗車に慣れない初心者の方、プロの手でバイクを洗車してもらいたいという方におすすめなのが、2りんかんの手洗い洗車です。
手洗い洗車なので、愛車を隅々まで綺麗にしてもらえます。
バイクの知識があるスタッフが洗車をしますので、安心して任せられます。
2りんかんの手洗い洗車の料金は、このようになっています。
作業時間 | 小型スクーター
ネイキッド アメリカン (税込み) |
ハーフ・フルカウル
ビッグスクーター (税込み) |
|
標準コース | 40分~ | 4,180円 | 5,280円 |
足回りのみ洗浄コース | 30分~ | 3,300円 | 3,300円 |
足回り念入り洗浄付きコース | 60分~ | 7,480円 | 8,530円 |
足回りを丁寧に洗浄したい場合は、念入り洗浄コースがおすすめです。
手洗い洗車は全ての2りんかん店舗で実施されているわけではありませんので、対応店舗を確認しておくようにしましょう。
バイク洗車ができる場所は少なく、限られています。
自宅の庭やマンションの共有スペースで洗車ができる人は問題ありませんが、車の洗車のようにどこでもできるわけではありませんので洗車難民となってしまうライダーもいます。
コイン洗車場や2りんかんのセルフ洗車など、周囲に気兼ねなく洗車できる場所を見つけておきましょう。
バイクは水なし洗車という方法もありますので、うまく組み合わせながら愛車を綺麗に保っていきましょう。
2りんかんのセルフ洗車場設置店舗を探す→ https://2rinkan.jp/shop/service/self_wash/