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ヘルメットの義務化罰則はいつから?ヘルメットの必要性や選び方のポイントも解説

ライダーにとって必需品ともいえるヘルメットですが、義務化されたのはいつで、違反した場合はどうなるのでしょうか。

本記事では、バイクのヘルメット着用義務について解説します。

結論として、道路交通法では排気量に関係なく、バイクに乗車する際はヘルメットを着用することが定められており、違反した場合は罰則が科せられるのです。

他にも、正しくヘルメットを選んで装着していただくための細かなポイントがありますので、詳しくご紹介します。

ヘルメットはライダーの命を守るために欠かせないアイテムの一つなので、ぜひこの記事を読んでなぜヘルメットが必要かを理解して頂き、最適なヘルメットを装着していただけたらと思います。

バイク走行におけるヘルメットの必要性

ライダーの中には、「髪が乱れるからヘルメットを被りたくない」「短距離の移動にヘルメットを装着する必要があるの?」といった疑問を持たれる方もいるのではないでしょうか。

バイク乗車時にヘルメットを装着すると、主に以下の効果があります。

ヘルメットは、ライダーの命を守るアイテムと言っても過言ではありません。

何かが目に入り、視界を奪われ転倒してしまったり、他人を巻き込む事故を起こすことも考えられます。

ヘルメットの役割や効果について詳しく説明していきます。

衝撃から頭部全体を守る

なぜヘルメットが義務化されているのかというと、バイク事故では頭部を損傷するケースが多く、ライダーや乗員の命を守るために必要だからです。

警視庁の二輪車の交通死亡事故統計(2023年)によると、過去5年間で都内の二輪車乗車中の交通死亡事故において、致命傷部位として「頭部」の割合が最も高く、全体の5割程度となっています。

そのため、ヘルメットを装着しておけば、万が一事故が起きたときでも頭部への衝撃を軽減させることができ、命が助かる可能性が高くなるのです。

砂や石、虫、雨風などから顔を守る

シールドが備わっているバイク用ヘルメットなら、走行中に砂、飛び石、泥、木の枝、虫、雨風などが顔に当たるのを防いでくれます。

長距離ツーリングでは山間の高速道路などを走るケースも多いかと思いますが、虫との遭遇率も高くなり、砂埃や石が顔面に飛び込んでくる危険性もあるのです。

ヘルメットはそのような危険から顔を守る役割も果たします。

ただし、ハーフヘルメットなど、頭部全体を十分に保護できないタイプのヘルメットでは効果がありませんので、保護能力の高いものを選ぶ方が良いでしょう。

バイクに乗るときにヘルメットを装着しないと違反!

バイク走行中のヘルメット着用は、道路交通法第71条で定められている義務です。

たとえ、50cc以下の原付バイクやスクーターであっても、ヘルメット着用が義務付けられています。

ヘルメットを装着しない場合の罰則

ヘルメットを装着しないで公道を走行した場合は、着用義務違反として違反点数1点が科せられ、一定の点数が蓄積すると免許の停止や取消の対象となります。

なお、反則金については発生しません。

反則金がないからとはいえ、ヘルメットを装着しないままバイクを走らせると、転倒や衝突によって大怪我を負う恐れもあるため、たとえ短距離の移動であっても必ずヘルメットを装着するようにしましょう。

バイク走行におけるヘルメットの着用義務化はいつから?

バイクのヘルメット着用は、1965年に高速道路での着用義務が法律で規定されたのが始まりで、最初は努力義務で罰則はありませんでした。

1975年から罰則が科されることを前提に、政令指定道路区間に限り50ccを超えるバイクに対してヘルメットの着用が義務化され、1978年には、全ての道路で50ccを超えるバイクへのヘルメットの着用義務を規定する法律が施行されました。

そして1986年に、原付を含むすべてのバイクに、制限速度が30km/h以下の道路も含む全ての道路でヘルメットを着用することが義務化されたのです。

バイクのヘルメットに決まりはある?

バイクのヘルメットには装着義務がありますが、ヘルメットであればどれでも良いわけではありません。

バイクに乗る際に装着するヘルメットについて、道路交通法施行規則第9条の5で、以下のように定められています。

これは、原付バイクを含めた全てのバイクが対象となります。

大型バイクにハーフヘルメットは違反になる?

ライダーの中には、頭部全体を覆うタイプのヘルメットを装着すると蒸れやすいため、夏場は軽量で通気性の良いハーフヘルメットを装着したいという方もいるでしょう。

「ハーフヘルメットを装着して大型バイクに乗るのは道路交通法違反にならないか」と気になるところですが、ハーフヘルメットは「内閣府令(道路交通法施行規則第9条の5)乗車用ヘルメットの基準」を満たしており、125cc超のバイクで着用しても道路交通法違反には該当しないのです。

しかし、頭部全体を十分に保護することはできず、転倒時に怪我をするリスクが高くなるため、安全性を考慮するとあまりおすすめしません。

ヘルメットの寿命は?古いヘルメットは使えるのか

新品で購入したバイク用ヘルメットをいつまで使えるのか気になる方も多いでしょう。

ヘルメットの寿命は、素材や使用方法、保管方法によっても変わってきますが、時間の経過とともに劣化してしまい、本来の性能を発揮できない恐れがあるため、安全性を高めるためにも、古いものは新品に買い替える必要があります。

大手ヘルメットメーカーの多くは、使用開始から3年間程度で交換することを推奨しているので、古いヘルメットを使用している方は買い替えを検討しましょう。

また、高い場所から落としてしまったり、強い衝撃を加えられたヘルメットも使用を控えるようにしましょう。

形が歪んだり、見えない部分に破損があって本来の安全性能を発揮できない状態になっている可能性があるためです。

ツーリングなどの休憩中はヘルメットロックなどにしっかりと掛けるか、落ちないような場所に置きましょう。

バイクのシート上などの不安定な場所は避けた方が良いです。

ヘルメットに何か改造を施してもよい?

せっかくのマイヘルメットにディフューザー等を取り付けたりして個性を出したい…!

と思う方もいるかもしれません。

ですが、基本的にバイクから投げ出された際、何かに引っ掛からないように設計されています。

何か突起物等を取り付けてしまうとそこを起点に首へ重大なダメージが発生したり、想定されている安全性を発揮できない場合もあります。

そのため、ヘルメットに改造を施すのは控えましょう。

バイク用ヘルメットの選び方

自分のバイクスタイルに合ったヘルメットを選ぶことができれば、より安全に快適に走行できるでしょう。

ここでは、バイク用ヘルメットを選ぶ際のポイントについて解説していきます。

ヘルメットの形状で選ぶ

バイクのヘルメットには、様々な形状のものがあり、機能性や安全性に違いがあるため、それぞれの特徴を考慮して選びましょう。

主なバイク用ヘルメットの種類は以下の5つです。

ヘルメットの種類 特徴
フルフェイスヘルメット 顔から頭全体を覆うタイプのヘルメット。安全性・防御性に優れる
ジェットヘルメット 頭や耳、頬の部分まで保護してくれるヘルメット。防御性はフルフェイスに劣るが開放感がある。

被ったまま飲み物を飲むことができる。

システムヘルメット チンガードが可動するヘルメット。フルフェイスとジェットタイプの両方の良さを兼ね備えている。
オフロードヘルメット 山道などの荒れた道を安全に走るために開発されたヘルメット。オフロード走行に向いている。
ハーフヘルメット ヘルメットの中でも価格が安く、小型で軽量なのが特徴のハーフ型のヘルメット。軽量で手軽に持ち運べるが、安全性に劣る。

サイズに合ったヘルメットを選ぶ

ヘルメットはライダーの命を守る大切な装備の1つですが、サイズが合っていなければ正しく機能しません。

サイズの合わないヘルメットを装着したままバイクに乗ると、走行中に上下左右にずれたり外れたりして、安全性が損なわれる可能性があるのです。

正しいサイズのヘルメットを選ぶには、まず自身の頭部のサイズを測り、商品に表記されているサイズに適合したものを探すか、バイクショップで試着を行い、店員さんと相談しながら決めるのがおすすめです。

頭のサイズの測り方

ヘルメットを選ぶのに基本となるのが、頭部の外周サイズです。

外周サイズは基本的に、おでこと側頭部、後頭部の一番高い部分を直線で結ぶよう、メジャーで一周して測りますが、メジャーがない場合は紐を使って長さを把握した後、その紐の長さを測りましょう。

この外周の数値を目安に、各メーカーのサイズ表に照らし合わせ、自分のサイズに合ったヘルメットを見つけます。

ただし、あくまでも目安に過ぎないため、店舗でフィット感を確かめるのがおすすめです。

店舗によってはサイズを計測してくれたり、内装を調節してくれるところもあります。

安全規格に適合したものを選ぶ

バイク用ヘルメットは、頭部を安全に守るためのものなので、安全規格に対応しているかチェックしましょう。

安全規格には以下のものがあります。

高速道路を走るなら公道で使用するのに必要な基準を満たしており、最低限の安全性が確保されているPSCマーク、SGマークを、それ以上の安全性を求める場合はJISマークがついているヘルメットを選ぶのがおすすめです。

また、レースに出場する場合は、さらに高いレベルの安全基準を満たしているMFJ・SNELLに適合したヘルメットを選びましょう。

PSCマーク

国が定めた消費生活用製品安全法の基準を満たした製品に貼られるマークです。

消費者の生命、身体に危害を及ぼす可能性のある商品は、国の定めた技術基準であることを証明するPSCマークがなければ販売できません。

日本国内で正規に販売されているヘルメットには、原則としてこのPSCマークがついています。

SG規格

一般財団法人製品安全協会が制定したマークです。

高い安全基準と製品認証が規定されるだけでなく、SGマークがついた商品の欠陥が原因で事故が起こった場合は、事故賠償が適用されるなどのメリットがあります。

JIS規格

日本工業規格が産業標準化法に基づいて制定したマークです。

厳しい落下テストなどをクリアしたものだけが認定を受けることができます。

JIS規格には、125cc以下用と排気量無制限の2種類があります。

SNELL規格

米国の非営利団体である「スネル財団」による規格で、ピート・スネルというレーサーの死亡事故をきっかけに制定されました。

日本で定められている JIS 規格よりも厳しいものだと言われており、5年ごとにテストの規格を変更するなど、ヘルメットに厳しい安全基準を規定していることで知られています。

MFJ規格

財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会が定めた規格で、認定されると「MFJ公認シール」が貼られます。

MFJ の公認レースには、この公認シールが貼られたヘルメットでないとレースに出場することができません。

バイクや使用シーンに合わせて選ぶ

自身が乗るバイクのタイプや使用する場所に合わせて適切なヘルメットを選ぶのがおすすめです。

通勤など短時間の乗車であれば、脱着のしやすいヘルメットが便利であり、ツーリング目的なら比較的速い速度で走行するため、より安全性の高さを重視してヘルメットを選ぶと良いでしょう。

ヘルメットの重さからくる首への負担を軽減する、という意味では軽量なヘルメットを選ぶのも良いでしょう。

使用シーンに合ったヘルメットを選べば、身体への負荷が軽減されます。

バイク用ヘルメットを装着して危険から身を守ろう

バイクのヘルメットに関しては、1975年から罰則を前提とした義務化がされ、バイクに乗る際にヘルメットを着用しなければ道路交通法違反となり、違反した場合は違反点数1点が科せられるため、注意が必要です。

ヘルメットは万が一のときに頭部を守る重要なアイテムであり、走行中に飛んでくる石や虫、風雨などから顔を守るという役割も担っています。

ですから、罰則があるからというだけでなく、自身の命を守るためにも必ずヘルメットを着用しましょう。

ヘルメットにも様々な種類やデザインがありますので、自分に合うヘルメットを被り、バイクライフを楽しんでください。

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