バイク初心者でも安心!ヘルメット用インカムの基礎知識とおすすめ9選
バイクに乗っていても会話がしたい。
音楽を聴きながらツーリングを楽しみたい。
でも、インカムって本当に必要なの?選び方がわからない…そんな悩みをお持ちではありませんか?
この記事では、バイク用インカムの基礎知識から、初心者におすすめの機種と選び方のポイント、安全な使用方法まで徹底的に解説します。
インカムは、初心者こそ使うべき便利なアイテム。
自分にピッタリのインカムを見つけるために、ぜひ最後まで読んでみてみてください。
バイク用インカムは、ヘルメットに装着して使用する通信機器です。ライダー同士の会話やスマートフォンとの連携など、さまざまな用途で活用できる便利なアイテムです。
以下の項目について詳しく見ていきましょう。
バイク用インカムの基本機能は、主に以下の3つです。
ポイントは、これらの機能をほぼハンズフリーで利用できること。仲間との会話でルート確認や休憩の相談ができたり、音楽を聴きながら走行できたりと、ツーリングがより楽しく安全になります。
多くのライダーがバイク用インカムを利用する最大の理由は、安全性でしょう。
現代のライダーにとって、スマホナビの利用はごく当たり前になっています。しかし、走行中にスマホの画面を注視したり、タッチパネル操作をすることは非常に危険です。インカムをつけていれば簡単な操作はボタンや音声でできるため、リスクを大幅に減らせるのです。
ヘルメット内でワイヤレスイヤホンを装着するという方法もありますが、走行中に操作できない、耳が痛くなる、ヘルメット脱着時に落ちる恐れがある、などのリスクがあり快適とは言えません。
最新のバイク用インカムは、ほぼヘルメットと一体化するスタイルでコンパクトかつ高機能です。音楽を聴きながら走りたい場合でも、とっさの音量調節などが安全にできることは大きなメリットでしょう。
もう一つの大きなメリットは、走行しながら仲間と連携が取れること。グループツーリングでの恩恵は絶大です。先頭のライダーから後続へ道路情報を伝えたり、後ろを走る初心者ライダーが遅れてもいつでも連絡が取れるなど、バイクツーリングの難しさを大きく低減してくれます。
デメリットは、通話や音楽に集中しすぎてしまうと、運転への注意が散漫になる可能性があることです。走行中は適度な音量で使用し、込み入った通話の際は停車するなどの注意が必要です。
【メリット】
【デメリット】
主要なバイク用インカムブランドとして、SENA、B+COM(サインハウス)、MIDLAND、CARDOなどが挙げられます。これらのインカムは、基本的に多くのヘルメットに対応できるよう設計されていますが、ブランドや機種によって取り付け方法や互換性に違いがあるため注意が必要です。
インカムの取り付け方式には、下記の3種類があります。
ヘルメットの左側に取り付けるタイプが多いですが、右側に取り付けられる製品もあります。
インカムを購入する際は、使用するヘルメットのタイプや形状、インカムの機能や取り付け方法を考慮しましょう。一部のヘルメットメーカーは特定のインカムブランドと提携しており、組み合わせがより最適化されている場合もあります。
普通のBluetoothヘッドセットやワイヤレスイヤホンを利用すれば良いのでは、と思われるかもしれませんが、いくつかの重要な違いがあります。バイク用インカムはツーリングや長距離走行に特化しているのに対し、一般的なBluetoothヘッドセットは日常的な通話や音楽視聴に適した汎用性の高い製品。実際に走行中に使用してみると、はっきりと差を感じることでしょう。
以下に主な違いをまとめました。
バイク用インカム
一般的なBluetoothヘッドセット
バイク用インカム
一般的なBluetoothヘッドセット
バイク用インカム
一般的なBluetoothヘッドセット
バイク用インカム
一般的なBluetoothヘッドセット
バイク用インカム
一般的なBluetoothヘッドセット
バイク用インカム
一般的なBluetoothヘッドセット
バイク用インカムを選ぶ際、初心者の方は機能や価格帯など、さまざまな要素を考慮する必要があります。ここでは、初心者におすすめのインカムモデルをいくつか紹介します。
項目 | 詳細 |
接続数 | Buletooth機器1台 |
通信距離 | – |
バッテリー持続時間 | 15時間 |
マウント方式 | 粘着テープ |
適合ヘルメット | ほぼすべてのタイプ |
価格 | ソロメイトジェット 3,300円(税込)ソロメイトフルフェイス 3,980円(税込) |
主な特徴 | コンパクト、軽量、高音質Hi-Fiスピーカー |
CIELソロメイトは、ソロライダー向けに設計された非常にコスパの高いBluetoothヘッドセットです。その名の通り、インターコム機能はありませんが、スマートフォンと接続して音楽やナビの音声を聴くことができます。
最大の特徴は、わずか3,300円という驚異的な価格設定。しかし、低価格ながら15時間という長時間のバッテリー持続時間や高音質Hi-Fiスピーカーを搭載しており、品質面も何ら問題ありません。
汎用性が高く、ほぼすべてのタイプのヘルメットに対応しています。重量はわずか48gと軽量で、長時間の使用でも快適。また、IPX6相当の防水性能も備えているため、突然の雨にも対応可能です。
ユーザーからは、コストパフォーマンスの高さや使いやすさが高く評価されています。初めてインカムを使用する方や、シンプルな機能で十分という方におすすめの製品です。
項目 | 詳細 |
接続数 | 最大4人 |
通信距離 | 400m |
バッテリー持続時間 | 16時間 |
マウント方式 | クランプ式/粘着テープ |
適合ヘルメット | ほぼすべてのタイプ |
価格 | 11,800円(税込) |
主な特徴 | 高音質Hi-Fiスピーカー、防水性能IP67 |
CIELツアーメイトは、グループツーリングを楽しむライダーに最適なインカムです。最大4人までの同時通話が可能で、400mの通信距離を確保しています。
16時間の長時間バッテリー持続時間で、長距離ツーリングでも安心。高音質Hi-Fiスピーカーを搭載し、クリアな音声通話や音楽再生を実現しています。DSP CVCノイズキャンセル機能により、風切り音が気になりません。
防水性能はIP67相当と高く、悪天候下で安心して使用できることもメリット。
ユーザーからは、コストパフォーマンスの高さや操作の簡単さが評価されています。特に、日本語音声ガイダンスによる直感的な操作は、初心者にも使いやすいと好評です。グループでのツーリングを楽しみたい方や、タンデム走行を頻繁に行う方に最適な製品の一つと言えるでしょう。
項目 | 詳細 |
接続数 | 2人(切替式で3人) |
通信距離 | 400m |
バッテリー持続時間 | 16時間 |
マウント方式 | クランプ式/粘着テープ |
適合ヘルメット | ほぼすべてのタイプ |
価格 | 8,980円(税込) |
主な特徴 | 高音質Hi-Fiスピーカー、防水性能IP67 |
CIELシティメイトは、2台でのツーリングやタンデム走行に最適なインカムです。2人での同時通話が可能で、切替式で3人までの通話にも対応しています。
ツアーメイトと同様に、16時間のバッテリー持続時間と400mの通信距離を確保。高音質Hi-Fiスピーカーと防水性能IP67も共通しています。
シティメイトの特徴は、よりコンパクトな設計と手頃な価格設定です。街乗りや短距離のツーリングを主に楽しむライダーにとって、必要十分な機能と言えるでしょう。
ユーザーからは、コストパフォーマンスの高さと使いやすさが評価されています。特に、タンデム走行時のコミュニケーションツールとして重宝するという声が多いようです。2人でのツーリングを楽しみたい方や、タンデム走行を頻繁に行う方におすすめの製品です。
項目 | 詳細 |
接続数 | 最大8人 |
通信距離 | 400m |
バッテリー持続時間 | 20時間 |
マウント方式 | クランプ式/粘着テープ |
適合ヘルメット | ほぼすべてのタイプ |
価格 | 14,980円(税込、シングルパック) |
主な特徴 | ソニックペアリングシステム、高音質 |
CIEL T20 ソニックインカムは、独自のソニックシステムを搭載したCIELの最新モデル。ペアリングから通話開始までの操作が非常に簡単になっています。
最大の特徴は、最大8人までの同時通話が可能なこと。大人数でのグループツーリングを楽しむライダーに最適です。また、高音質なオーディオ体験を提供するため、音楽愛好家のライダーにも人気があります。
ソニックペアリングシステムは、特に初心者や技術に不安のあるライダーから高く評価されています。難点は、価格が他のCIEL製品と比べてやや高めであること。多人数でのツーリングを頻繁に楽しむ方や、音質にこだわりのある方に向いています。
項目 | 詳細 |
接続数 | 4人 |
通信距離 | 1000m |
バッテリー持続時間 | 約20時間 |
マウント方式 | クランプ式/粘着テープ |
適合ヘルメット | ほぼすべてのタイプ |
価格 | 29,700円(税込) |
主な特徴 | シルクダイアフラムスピーカー、高音質 |
DT-E1+(プラス)は、デイトナ社が開発した高性能インカム。前モデルのDT-E1から音質が大幅に向上し、新たにシルクダイアフラムスピーカーを採用しています。
最大4人までの同時通話が可能で、通信距離は1000mと広範囲をカバー。約20時間のバッテリー持続時間も、長距離ツーリングに適しています。
特筆すべきは音質の良さでしょう。シルクダイアフラムスピーカーの採用により、クリアで臨場感のある音声を実現。通話だけでなく音楽再生の質も大幅に向上しています。
前モデルからのアップグレードユーザーからは、音質の違いに驚きの声が上がっているようです。一方で、価格が比較的高めなことへの指摘も。音質にこだわりのあるライダーや、長距離・長時間のツーリングを楽しむ方におすすめの製品です。
項目 | 詳細 |
接続数 | Buletooth機器1台 |
通信距離 | 不明(メーカー未公表) |
バッテリー持続時間 | 約12時間(音楽再生時) |
マウント方式 | 粘着テープ |
適合ヘルメット | ほぼすべてのタイプ |
価格 | 13,970円(税込) |
主な特徴 | シンプルな操作性、専用アプリ対応 |
B+COM PLAYは、サインハウス社のシンプルで使いやすいインカムです。3つのボタンによる直感的な操作が特徴で、初心者でも扱いやすい設計になっています。
バッテリー持続時間は音楽再生時で約12時間と、日帰りツーリングなら十分な容量。防水性能も高く、突然の雨にも対応可能です。
最大の特徴は、専用アプリを使用したカスタマイズ性の高さ。イコライザー設定や機能のON/OFFなど、ユーザーの好みに合わせて細かな調整が可能です。また、アプリ内でユーザーズマニュアルを閲覧できるため、操作に困ったらすぐに確認できるのも、機械が苦手な人にとっては大きなメリットでしょう。
初心者や、シンプルな操作性を求めるライダーにおすすめの製品です。
項目 | 詳細 |
接続数 | 最大6人 |
通信距離 | 未公表 |
バッテリー持続時間 | インカム通話最大22時間、音楽再生最大24時間 |
マウント方式 | クランプ式/粘着テープ |
適合ヘルメット | ほぼすべてのタイプ |
価格 | 47,300円(税込) |
主な特徴 | 聴きトーク機能、高音質、ユニバーサル通話対応 |
B+COM SB6XRは、サインハウス社の最新フラッグシップモデルです。前モデルのSB6Xから以下の点が改良されています。
特に注目すべき機能は「聴きトーク」で、音楽やナビの音声を聴きながら通話が可能です。また、高音質スピーカーによる優れた音質や、他社製インカムとの互換性を持つユニバーサル通話機能も特徴。
高機能で信頼性の高いインカムを求めるベテランライダーや、長距離ツーリングを楽しむライダーに適したモデルと言えるでしょう。
項目 | 詳細 |
接続数 | 6人 |
通信距離 | 最大1200m |
バッテリー持続時間 | 最大20時間 |
マウント方式 | クランプ式/粘着テープ |
適合ヘルメット | ほぼすべてのタイプ |
価格 | 29,700円(税込) |
主な特徴 | RCF社監修の高音質スピーカー、自動音量調整 |
MIDLAND BT R1 Plusは、高音質と多機能性を両立したハイエンドモデルです。世界的に有名な音響機器メーカーRCF社が監修したスピーカーを搭載し、優れた音質を実現しています。
最大6人までのグループ通話に対応し、通信距離は最大1200mと広範囲をカバー。20時間の最大連続通話時間も、長距離ツーリングに適しています。
特筆すべき機能として、自動音量調整機能があります。走行速度に応じて適切な音量に自動調整してくれるため、音量調節の操作に煩わされることがありません。2台の携帯電話を同時に待ち受けできる機能も便利です。
音質にこだわりのあるライダーや、多機能なインカムを求める方におすすめの製品です。
項目 | SRL-3 | SRL-EXT |
接続数 | 最大24人(Mesh)、4人(Bluetooth) | 最大24人(Mesh)、4人(Bluetooth) |
通信距離 | 最大2km(6台以上で8km) | 最大2km(6台以上で8km) |
バッテリー持続時間 | 8時間(Mesh/Bluetooth) | 11時間(Mesh/Bluetooth) |
マウント方式 | SHOEI専用設計 | SHOEI専用設計 |
適合ヘルメット | SHOEI GT-Air3,J-Cruise3,NEOTEC3 | SHOEI Z-8、RF-1400 |
価格 | 56,980円(税込) | 51,480円(税込) |
主な特徴 | Mesh 2.0テクノロジー、Harman Kardonオーディオ | Harman Kardonオーディオ、スリムデザイン |
SENA QUANTUMシリーズは、SHOEI社のヘルメット専用に設計された高性能インカム。
SRL-3とSRL-EXTは、それぞれ異なるSHOEIヘルメットモデルに対応しています。SRL-3は、SHOEI GT-Ari3、J-Cruise3、NEOTEC3に完全対応しており、ヘルメットと一体化したようなスマートな外観を実現。一方、SRL-EXTは、SHOEI Z-8に対応し、よりスポーティなデザインのヘルメットにマッチするよう設計されています。
Meshインターコム機能は、最大24人までのグループ通話に対応しており、大人数でのツーリングでも快適なコミュニケーションが取れます。また、通信距離も最大2km(6台以上で8km)と広範囲をカバー。Harman Kardonとのコラボレーションによる高品質なオーディオシステムを搭載し、クリアな音声通話だけでなく、音楽再生時の音質も大幅に向上しています。
SHOEIヘルメットユーザーにとって、純正のような装着感と高い機能性は大きな魅力でしょう。ただし、高価格帯であることや、特定のヘルメットにしか対応していないことはデメリットと言えます。また、初心者にとっては機能が多すぎてやや扱いづらいかもしれません。
バイク用インカムを選ぶ際、初心者の方は何を基準にすればいいのか迷うことが多いでしょう。
ここでは、失敗しないインカム選びのポイントを詳しく解説します。以下の6つのポイントを押さえておけば、あなたにぴったりのインカムが見つかるはずです。
それでは、各ポイントについて詳しく見ていきましょう。
初心者の方がインカムを選ぶ際は、操作の簡単なものを選ぶのがおすすめです。
複雑な操作が必要なインカムは、走行中の使用が難しく、安全性の面でも問題があります。例えば、大きなボタンや音声コマンドで操作できるモデルは、グローブをしたままでも簡単に操作できるため安全です。
操作方法を確認する際は、製品の説明書だけでなく口コミも参考にすると良いでしょう。実際に使用している人の声は、製品の使いやすさを知る上で貴重な情報源となります。
バッテリー持続時間は、インカム選びの重要なポイントの一つです。
特に長距離ツーリングを楽しむ方にとっては、バッテリーの持ちが悪いと途中で使えなくなってしまう可能性があります。できれば、10時間以上のバッテリー持続時間があるモデルがおすすめです。
例えば、朝8時に出発して夕方6時まで走る場合、10時間あれば十分にカバーできます。ただし、通話や音楽再生などの使用状況によってバッテリーの消費量は変わるため、余裕を持って選ぶことが大切です。
また、急速充電に対応しているモデルも便利です。休憩時間に短時間の充電で使用時間を延ばせるため、長時間のツーリングでも安心して使用できます。
バイクでのツーリング中、突然の雨に遭遇することは珍しくありません。インカムの防水性能は非常に重要なポイントです。
防水性能は一般的にIPコードで表されます。例えば、IP67は防塵性能と1mの深さの水中に30分間浸しても浸水しない防水性能を示します。バイク用インカムの場合、最低でもIPX4(あらゆる方向からの水の飛沫に対する保護)以上の防水性能が望ましいでしょう。
より高い防水性能を持つモデルを選べば、豪雨の中でも安心して使用できます。
インカムの音質は、ツーリングの快適さに直結します。
走行中は風切り音や車の騒音など、意外なほどクリアな音声を聞き取ることが難しいもの。高音質なインカムを選ぶことで、仲間との会話がスムーズになり、音楽も臨場感豊かに楽しめます。
音質を評価する際は、周波数特性やSN比(信号対雑音比)などの技術的な指標も参考になりますが、実際に試聴してみるのが一番確実です。多くのバイクショップでは、インカムの試聴ができるため、積極的に利用しましょう。
音質の良さは主観的な要素も大きいため、自分の耳で確かめることが大切です。
ノイズキャンセリング機能は、走行中の風切り音や周囲の騒音を軽減し、クリアな音声通話を可能にします。
特に高速走行時や市街地走行時には、この機能の恩恵は大きいと言えるでしょう。高性能なノイズキャンセリング機能を搭載したインカムを選ぶことで、走行中でも快適な通話が楽しめます。
バイク仲間とのツーリングを楽しむ際、全員が同じメーカーのインカムを使用しているとは限りません。
そのため、他社製品との互換性がポイントになります。互換性が高いインカムを選ぶことで、メーカーの異なるインカム同士でも通話できる可能性が高いです。
ただし、互換性を重視するあまり、他の重要な機能を犠牲にしてしまうのは考えもの。自分の使用環境や頻度を考慮し、バランスの取れた選択をすることが大切です。
互換性の高さは、将来的な拡張性にもつながるため、長期的な視点で選ぶことをおすすめします。
バイク用インカムを購入したら、次は正しく取り付けて使いこなすことが重要です。ここでは、インカムの取り付け方と基本的な使い方について詳しく解説します。
フルフェイスヘルメットの場合、通常はヘルメットの左側面にクランプや面ファスナー付きの粘着テープを使用して本体を取り付けます。スピーカーは内部のイヤーポケットに設置し、マイクはチンガードや頬パット裏側に固定します。
ジェットヘルメットやシステムヘルメットでは、ブームマイクを使用するのが一般的です。ブームマイクはヘルメットの左側に取り付け、マイクの位置を口元に調整します。
取り付けの際、殆どの製品がヘルメットの内装を一部取り外す必要があります。心配な場合は写真を取っておくなど、元の状態に戻せるよう慎重に作業しましょう。
また、本体取り付け位置は、耳の下あたりに取り付けると操作し易くなります。ヘルメットのモデルによっては、形状やインナーシールドのレバー位置によって前後にづらす必要もあります。安定して取り付けできるようにできるだけ突起部分を避けて取り付けてください。
インカムの配線は、見た目や使い勝手に大きく影響します。
ヘルメットの内装パットを取り外し、イヤーホール部分にスピーカーをセットします。ヘルメットのタイプによっては、頬パットとイヤーホールが一体のものあります。配線は目立たない様に内装パットの裏側に這わせてください。マイクケーブルも同様に頬パットの裏側に這わせてください。内装パットを元の位置に戻し、配線がはみ出てきてないか確認してください。場合によっては、配線をクッションテープなどで固定すると良いでしょう。
一部のヘルメットメーカーでは、特定のインカムモデル用の専用取り付けキットを提供しています。これらを使用すると、よりスマートで確実な取り付けが可能になります。
配線作業の際は、ヘルメットの機能を損なわないよう注意が必要です。特に、衝撃吸収ライナーを傷つけないよう慎重に作業を進めましょう。取り付けが心配な場合は、ショップに任せるのが良いでしょう。有料になりますが、きれいに取り付けてくれるのでおすすめです。
インカムを取り付けたら、次は基本的な使い方とペアリング方法を覚えましょう。
まず、電源の入れ方と切り方を確認します。多くの機種では、メインボタンを長押しすることで電源のオン/オフが切り替わります。
次に、スマートフォンとのペアリングを行います。インカムをペアリングモードにし、スマートフォンのBluetooth設定から接続します。初回のペアリング後は、電源を入れるだけで自動的に接続されるようになります。
音量調整は、通常インカム本体のボタンで行います。走行中でも操作しやすいよう、グローブをしたままでも押しやすい大きめのボタンが採用されている機種が多いです。
基本的な操作に慣れたら、製品マニュアルを参照しながら、より詳細な設定や機能を試してみると良いでしょう。
グループツーリングを楽しむ際は、仲間と連携する方法を事前に確認しておきましょう。
まず、同じブランドのインカムを使用している場合、互いのデバイスをペアリングします。多くの機種では、専用のボタン操作やアプリを使用してペアリングを行います。
異なるブランドのインカムを使用している場合でも、ユニバーサルインターコム機能を利用することで通信が可能です。ただし、一部の機能が制限される場合があるので注意が必要です。
グループ通話の開始方法は機種によって異なりますが、一般的にはメインボタンを押すことで通話を開始できます。また、音声コマンドでグループ通話を開始できる機種もあります。
連携時の通信範囲は使用環境や機種によって異なりますが、見通しの良い場所で約300m~1km程度が一般的です。ただし、市街地や山間部では通信範囲が狭くなる可能性があるので注意しましょう。
グループライディング時は、必要以上におしゃべりをせず、安全運転を心がけることも大切です。
最新のバイク用インカムには、さまざまな便利機能が搭載されています。
音楽再生機能は、多くのライダーに人気です。スマートフォンと連携することで、お気に入りの音楽を聴きながらのライディングが可能になります。曲の切り替えや音量調整は、インカム本体のボタンや音声コマンドで操作できます。
ナビ連携機能も使う機会は多いでしょう。スマートフォンのナビアプリと連携することで、音声案内をヘルメット内で聞くことができます。目的地までの道順を確認するために頻繁に停車する必要がなくなり、安全性が向上します。
グループ通話機能を使えば、複数のライダーと同時に会話を楽しめます。ツーリング中の情報共有や、休憩ポイントの相談などに活用できるでしょう。
一部の高機能モデルでは、FM/AMラジオの受信や、音声アシスタントとの連携も可能です。これらの機能を使いこなすことで、より快適なライディングが楽しめるはずです。
ただし、これらの機能を使用する際は、運転への集中力が低下しないよう注意が必要です。安全運転を第一に考え、適切に機能を活用しましょう。
バイク用インカムを使いこなすことで、ツーリングがより楽しく、安全になります。ここでは、インカムを活用したツーリングの楽しみ方や注意点について詳しく解説します。
バイク用インカムを使用することで、ツーリング体験は大きく変わります。
まず、音楽を聴きながらのライディングが可能になります。お気に入りの曲を聴きながら走る爽快感は格別なもの。ただし、音量設定には十分注意し、周囲の音が聞こえなくなるほど大きくしないようにしましょう。
次に、ナビゲーション機能を使えること。スマートフォンと連携することで、音声案内を聞きながら目的地まで迷わず到着できます。地図を確認するために頻繁に停車する必要がなくなり、より効率的なツーリングが可能になります。
さらに、天気予報や渋滞情報をリアルタイムで受け取ることができます。これにより、突然の天候の変化や渋滞を事前に把握し、適切な対応を取ることができます。
インカムを使用することで、ツーリングの楽しさが倍増するだけでなく、安全性も向上します。ただし、使用する際は常に安全運転を心がけ、インカムに頼りすぎないようにしましょう。
ソロツーリングでも、インカムは大いに活躍します。
まず、音楽再生機能を利用することで、長時間の走行でも退屈せずに楽しむことができます。一人だからこそ、走行中にも変化が楽しめるのは大きなメリットでしょう。
ナビゲーション機能も、ソロツーリングでこそ重宝するものと言えます。見知らぬ土地でも音声案内を聞きながら走行できることの安心感は計り知れません。
また、緊急時の通信手段としても有効です。万が一のトラブルや事故の際、ハンズフリーで救助を要請できます。
さらに、ポッドキャストや語学学習コンテンツを聴くことで、移動時間を有効活用することもできるでしょう。
ただし、ソロツーリングでインカムを使用する際は、周囲の状況により注意を払う必要があります。音楽やコンテンツに没頭しすぎて、安全運転がおろそかにならないよう気をつけましょう。
タンデムやグループツーリングは、インカムの真価が発揮される場面と言えるでしょう。
まず、リアルタイムでのコミュニケーションが可能になります。ルート変更や休憩の提案、危険箇所の共有など、走行中でも即座に情報交換ができます。その場で景色の感想を共有したり、冗談を言い合ったりできるのも大きなメリットです。信号待ちのたびに大声で会話をする必要も無くなります。グループ通話で普段と同じように会話を楽しむことができるので、あるとないとでは一体感がまるで違います。
バイクは乗車定員が少ないため、走行中は孤独になりがちなもの。インカムを利用することで、グループツーリングの意義を大きく向上させることができ、バイクライフの楽しみを一段回引き上げてくれることでしょう。
長距離を走る際は、バッテリー残量に注意が必要です。
多くのインカムは10時間以上の連続使用が可能ですが、使用状況によってはそれ以上の稼働時間が必要になることもあります。長距離ツーリングの前には、必ずフル充電しておくことをおすすめします。
モバイルバッテリーを携帯し、休憩時に充電することも有効です。USB Type-C対応の急速充電に対応したモデルであれば、短時間の充電でも十分な稼働時間を確保できます。バッテリー消費を抑えるためには、使用していない機能をオフにするなどの工夫をしましょう。
バイク用インカムは便利なアイテムですが、運転中の使用には十分な注意が必要です。安全運転を第一に考え、適切に使用することが重要です。
ここでは、運転中のインカム使用における注意点について詳しく解説します。
これらの点に注意を払うことで、より安全にインカムを活用できるでしょう。
インカムの音量設定は、安全運転に直結する重要なポイントです。
適切な音量設定を心がけることで、周囲の音を適度に聞き取りながら、インカムの音声も聞くことができます。
音量は周囲の交通音が聞こえる程度に設定しましょう。クラクションや緊急車両のサイレンなど、重要な音が聞こえなくなるほど音量を上げるのは危険です。
また、走行速度や道路環境によって適切な音量が変わることにも注意が必要です。高速走行時は風切り音が大きくなるため、音量を上げる必要があるかもしれません。しかし、市街地走行時は音量を下げることができるでしょう。
音量調整は、できるだけ停車中に行うようにしましょう。走行中の操作は危険を伴うため避けるべきです。
インカムの使用が運転の集中力を妨げないよう、適切な使い方を心がけましょう。
インカムの操作は極力最小限に抑えます。走行中の操作は危険を伴うため、できる限り避けてください。音声コマンド機能を活用すれば、ハンズフリーでの操作が可能になります。
また、長時間の通話や音楽視聴は避けましょう。これらは運転への集中力を低下させる可能性があります。特に、複雑な会話や感情的な議論は避け、必要最小限の通信にとどめてください。
ナビゲーション機能を使用する際も注意が必要です。音声案内は便利ですが、頼りすぎることのないよう事前にルートを確認しておきましょう。
インカムの長時間使用は、精神的・身体的な疲労を引き起こす可能性があります。
疲労を防ぐためには、適度な休憩を取ることが重要です。2時間に1回程度は休憩を取り、インカムから耳を解放する時間を設けましょう。
インカムの装着感も疲労に影響します。長時間の使用でも快適な装着感のモデルを選ぶことが大切です。特に、耳への圧迫感が少ないものを選びましょう。
バイク用インカムは、ツーリングをより楽しく、安全にする素晴らしいアイテムです。この記事では、インカムの選び方から使用方法、注意点まで幅広く解説してきました。以下に主要なポイントを振り返り、まとめています。
選び方のポイント
安全な使い方
これらの点に注意を払いながらインカムを使用することで、安全性を確保しつつ、ツーリングの楽しさを最大限に引き出すことができます。自分のライディングスタイルや好みに合わせて、最適なインカムを選んでみてください。
もし選定が不安な方やプロのアドバイスを聞きたい方は、2りんかんにご相談ください。メーカー毎に違う価格や機能、音質などを詳しく説明し、使い方にあったインカムをご提案します。また、インカム購入時の取り付けサービス(有料)も行っています。