日頃からおこなうべきバイク整備8選|必要な工具や注意点についても徹底解説
日頃から行うべきバイク整備について知りたいと悩んでいませんか?
この記事では「日頃から行うべきバイク整備」について紹介していきます。
他にも「バイクショップに任せた方が良い整備項目」や「自分でバイク整備を行う際の注意点」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考に、日頃からバイク整備をするようにしましょう。
日頃からおこなうべきバイク整備については、以下があります。
それぞれの項目について解説していきます。
洗車は立派なバイク整備の一つで、トラブルを事前に予防できるメリットがあります。
バイクを定期的に洗車することによって、破損したり傷んでいるパーツを発見できたり、砂や埃で動きが渋くなっている部分を改善できます。
具体的な洗車方法については、以下のようになります。
バイクの洗車の基本は、走行中に車体に付着した泥やほこりなどの汚れを落とすことなので、水を上から下にかけていき、汚れを落としていきましょう。
また、鍵穴やエアフィルター、マフラーなどは水が入ってしまうと故障の原因になる可能性もあるので、あらかじめテープでふさいでおくことをおすすめします。
バイクのサビを放置してしまうと、いつの間にかサビが拡大してしまい、深刻な状態になってしまうリスクがあるので、定期的にサビ取りも行いましょう。
具体的に、バイクのサビ取りの手順については、以下のとおりです。
頑固なサビがある場合には、上記の手順を何度か繰り返すようにしましょう。タンクやフレームなどの塗装部分がサビで剥げてしまったら、防錆処理後にタッチペンやスプレー塗料で塗装し、防錆効果を高めてください。
また、サビ取り剤を使用する際には、アルミや鉄、メッキなどに使用できるサビ取り剤がそれぞれ異なる場合があるため、説明書をしっかり読み、素材によって必ず使い分けるようにしましょう。
タイヤの空気圧は、バイクの乗り心地に大きな影響を与えるので、日頃からタイヤの点検を行いましょう。
最低でも1ヶ月に1回のペースで、タイヤの空気圧をチェックすることをおすすめします。
△マークの延長線上の溝にスリップサインが現れてきたら、タイヤ交換のタイミングといえます。
タイヤ点検を行うには、空気圧を測るエアゲージと空気入れが必要になります。
具体的なやり方については、以下のとおりです。
タイヤの空気圧が規定値より少ない場合は空気入れで補充を行い、多い場合はエアバルブ中央の突起を押して抜くようにしましょう。
タイヤの空気圧が不足するとグリップ力が低下したり、燃費が悪くなったりするので、定期的にエアゲージで空気圧を測定・調整しましょう。
可動部のグリスアップを行うことによって、常に良好な動作を保つことができ、安全性を高めることにもつながります。
可動部のグリスアップする箇所については、以下があります。
万が一、グリスが切れてしまうと動作が重くなったり、金属同士のすり減りでガタつきや固着が発生してしまうため、事故のリスクが高くなってしまいます。
また、グリスアップする際には、必ず用途に合ったグリスを使用するようにしましょう。
バッテリーが弱っているとエンジンが始動できない場合があるので、日頃からバッテリーの確認をするようにしましょう。
特に冬場はバッテリーが弱っているケースが多く見られるので、バイクに乗る前にあらかじめバッテリーを充電しておくことで、出先でバイクのエンジンがかからないリスクを減らすことができます。
また、充電してもセルモーターが勢いよく回らない場合やすぐにバッテリーが上がってしまう場合は、バッテリー本体が劣化している可能性が高いので、新品に交換することをおすすめします。
具体的なバッテリー交換の手順については、以下のとおりです。
上記の手順で行うことによって、バイクの電装系がショートしてしまうのを防ぐことができます。
また、プラス端子にかけられているカバーはショートを防ぐためのものなので、カバーが外れてしまっているのであれば、新しくカバーを付けるようにしましょう。
エアクリーナーとは、エンジンに送る空気を浄化するためのパーツで、定期的に清掃が必要になります。そのため、日頃からエアクリーナーの点検・交換をしましょう。
実際に、燃費の悪化やエンジンの調子が悪い原因となるのが、エアフィルターの汚れです。
バイクの車種によって多少異なりますが、エアフィルターカバーを外し、エアフィルターを掃除するか、もしくは新品に取り換えるだけなので、バイク初心者でも簡単に行えます。
エアクリーナーの交換目安としては、一般的に走行距離10,000Kmほどとされているので、大幅に走行距離を超えている場合には、なるべく早く交換するようにしましょう。2ストスクーターやオフロードバイクにはスポンジタイプの湿式フィルターが多く採用されています。500~1,000km走行ごとに洗浄を行い、劣化してきた場合は、交換してください。
エンジンオイルは、エンジン全体のコンディションに影響を及ぼす重要なオイルなので、日頃からエンジンオイルのチェックをするようにしましょう。
エンジンオイルが少ない状態や極端に汚れている状態で走行してしまうと、最悪の場合にはエンジンが焼き付いてしまい、高額な修理費がかかってしまいます。
エンジンオイルの交換頻度は3,000km~5,000kmの走行ごとに1回、走行頻度が少ない場合でも半年ごとに1回くらいが目安となります。
また、オイルフィルターは消耗品なので、オイル交換2回に1回の割合で交換するようにしましょう。
オイル交換の方法については、まずエンジンを少し温めるために数分暖気を行い、エンジン下部にあるドレンボルトを外すことで古いオイルを抜くことができます。
難しい点や注意すべき点を把握していれば、初心者でもできるメンテナンスと言えるでしょう。
プラグとは、スパークプラグのことで、エンジンの点火装置の役割を果たす重要なパーツです。
スパークプラグが劣化しているとエンジンのかかりが悪くなったり、アイドリングが不安定で最悪信号待ちでエンジンが止まってしまうリスクが高くなります。
スパークプラグは消耗品のため、1万km前後が交換の目安となります。
交換作業の流れとしては、エンジンのシリンダーヘッド上部にあるスパークプラグを取り出し、新品のスパークプラグを装着するだけなので、簡単に行うことができます。
しかし、車種によってはカウルや他のパーツを取り外さないと、シリンダーヘッドにアクセスできない場合もあるので、事前に調べておくようにしましょう。
バイク整備に必要な工具については、以下があります。
バイク整備に必要な工具 | 特徴 |
スパナ | 六角ボルトやナットを締める際に使用する工具です。サイズが合っていない状態で使用するとボルトの角が削れてしまうため、サイズ違いのスパナをセットで用意しておきましょう。 |
コンビネーションレンチ | コンビネーションレンチは、両側の口径部が同じサイズになっているため、必要なサイズによってはスパナやメガネレンチを別々に購入する必要がなくなり、工具の本数を少なくできるメリットがあります。 |
ドライバー | ネジを締めたり緩めたりする工具です。バイク整備はもちろん、カスタムでも頻繁に活躍します。しかし、ネジのサイズに合ったドライバーを使用しないと、ネジ頭を潰してしまう可能性があるため注意が必要です。 |
六角レンチ | 六角穴付きボルトやネジを固定・緩めるための工具です。差し込んだ際にレンチとボルトの接触面性が大きいうえ、ボルトと同じサイズのレンチを使用するため、ボルトが壊れにくいのがメリットです。 |
プライヤー | プライヤーはモノを掴むための工具です。ベータピンや割ピンなどの小さなものを力強く掴むためのものから、支点のボルト部分を調節し太いものをしっかり固定できるものがあります。メンテナンス箇所や掴むものの大きさに応じて3種類ほどあると良いでしょう。 |
上記のように、バイク整備ではさまざまな工具を使用しますが、必要最低限の工具は持っておきましょう。
バイクショップに任せた方が良い整備項目については、以下のものがあります。
それぞれの整備項目について解説していきます。
ブレーキ周りは、ある程度バイクをいじるのに慣れてくればすぐにできるようになり、お店にもブレーキパッド単体で販売されていますが、間違った方法で整備してしまうと、最悪の場合には死亡事故につながるリスクがあるので注意が必要です。
実際にブレーキ周りの整備をする際には、ブレーキパッド交換以外にもピストンの清掃や動きの確認、ブレーキフルードの点検、交換やエア抜き作業などが必要となります。特にピストンの状態は、知識がなければ判断できません。
間違った整備をしたブレーキでは、緊急時の制動性が悪くなってしまいます。
ブレーキ周りの整備に自信がなければ、バイクショップに任せて整備してもらいましょう。
電子制御系の整備を少しでも間違えてしまうと、ショートなどが起きてしまい取り返しのつかない状態になり、新品を用意しなくてはいけなくなる可能性があります。
基本的には、電子制御系の装置に不具合がある場合には、バイクショップやディーラーなどで詳しく検査してもらいましょう。
実際に、現行のバイクにはたくさんの電子部品が使用されているため、一つの部品の不具合が原因で、他の部品にも悪影響を与えてしまうケースも多く見られます。
バイクを安全に楽しむためにも、電子制御ユニットの整備はバイクショップで見てもらいましょう。
自分でバイク整備をおこなう際の注意点については、以下があります。
それぞれの注意点について解説していきます。
バイク整備では、ネジの締め方に注意が必要です。
いきなり工具を使ってネジを締めてしまうと斜めになっていたり、ズレていたりした場合に、そのまま締めてしまうと故障・破損してしまう可能性があります。
そのため、ネジを締める際には、指で締められるところまで締めて、最後に工具を使うようにしましょう。
また、ネジをきつく締め過ぎてしまうと、ネジ穴が馬鹿になってしまったり、締め付けられる側のパーツが破損してしまうリスクがあるので注意が必要です。
バイク整備を行う際には、工具はジャストサイズを選ぶようにしましょう。
例えば、ネジのサイズに対して、ドライバーのサイズが違っていると、ネジ山をつぶしてしまい、外せなくなる可能性があります。
また、違うサイズの工具で締めても、しっかりと締められていない可能性もあるので、バイク走行中の安全性に大きく関わってきます。
ピッタリ合うサイズの工具を使用すれば、しっかりと締めることができるので、工具はジャストサイズを選ぶようにしましょう。
バイク整備をする際に、不安定な場所で作業をしてしまうと、バイクを倒してしまったり、パーツや工具をなくしてしまうリスクが高くなるので注意が必要です。
特に、排水溝がある場所や公共スペースでバイク整備をしないようにしましょう。
公共のスペースを占領してバイク整備をすることは、周りに迷惑がかかります。
また、排水溝の近くなどで作業して小さな部品を落としてしまい、その影響で走行不能になる場合もあります。作業は必ず地面が平らな広いスペースで行ってください。料金がかかりますが、レンタルガレージやピットを活用すると良いでしょう。
場所の確保が難しい場合には、バイクショップやディーラーに依頼することをおすすめします。
長期間バイクに乗らない場合の対処方法については、以下があります。
それぞれの対処方法について解説していきます。
長期間バイクに乗らない状態で、バッテリーを繋いだままにしてしまうと、バッテリーが自然放電したり、イモビライザーなどの電子パーツによって放電が進んでしまいます。長期間バイクに乗らないのであれば、バッテリーを外しておきましょう。
バッテリーは温度変化に弱く、温度や湿度が高いほど自己放電は大きくなってしまうので、外したバッテリーを長持ちさせるためには、以下の環境で保管するようにしましょう。
また、外したバッテリーは充電してから保管し、保管中も定期的に補充電を行うようにしましょう。
さらに、バイク自体の長期保管方法については、ガレージなど室内での保管が最適と言えます。
バッテリーを外すのが面倒な場合は、マイナス端子を外すだけでもバッテリーの劣化を防ぐ効果があります。
タンク内にガソリンを満タンにしておくことによって、タンク内の空気が減るので結露が発生しにくい状態を維持できます。
万が一、結露が発生してしまうと、やがて錆になってしまう原因にもなりますし、水分がガソリンと混じり、タンク内やキャブレターに溜まってしまい、悪影響を与えてしまう可能性があります。
そのため、長期間使用しない場合はできる限りガソリンを満タンにしておきましょう。
また、ガソリン添加剤を注入することで、ガソリンの劣化、腐食を防ぐことも可能です。
今回は、日頃から行うべきバイク整備や必要な工具を紹介しました。
日頃から行うべきバイク整備については、以下があります。
また、自分でバイク整備を行う際の注意点を把握しておくことによって、バイクが壊れてしまうリスクを減らすことにもつながります。
今回の記事を参考にして、愛車のコンディションを良く保つためにも日頃からバイク整備をしましょう。
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