バイク車検費用の相場と内訳を徹底解説! 費用を抑える5つの方法も紹介
バイク車検の費用は、ディーラー車検、ユーザー車検、代行業者などの方法によって大きく変わります。初心者の方にとっては、車検の仕組みや流れも分かりにくく、戸惑ってしまうものです。
この記事では、バイクの車検費用の内訳から相場、安く済ませる方法まで、初心者ライダー向けにわかりやすく解説します。具体的には、以下のことをお伝えします。
ぜひ最後まで読んで、あなたのバイクにぴったりの車検方法を見つけてください。
バイク車検の費用相場は、自分で通すかショップや整備工場に依頼をするかによって変わってきます。一般的な費用の目安は以下のとおりです。
ここでは、バイク車検の費用について大まかなイメージをつかめるように解説していきます。
ショップや整備工場にバイク車検を依頼した場合の費用相場は、4~7万円ほどでしょう。また、排気量によって点検項目が変わることがないので、小排気量のバイクだから安いということもありません。
スクーターやフルカウルは、カウル脱着の必要が有るため割高になるでしょう。金額的には、基本点検費用の他に法定費用(重量税、自賠責保険、検査手数料)や、事務手数料が含まれます。ただし、ブレーキやプラグ、エンジンオイル、タイヤなどの消耗品の交換があった場合は追加料金となるので、普段の整備を怠っていると費用が高くなってしまいます。
外国製バイクや旧車の車検費用は、国産の新しいバイクと比べてさらに高額になる傾向があります。これには外国製ならではの理由があります。
外車の場合、部品の調達に時間とコストがかかることが多いです。輸入部品は国産部品よりも高価で、入手に時間がかかる場合もあります。例えば、BMWやドゥカティなどの高級外車バイクの車検費用は、同クラスの国産バイクと比べて、基本点検工賃が1〜2万円ほど高くなることがあります。
旧車の場合は生産終了から時間が経っているため、純正部品の入手が困難になっていることがあります。13年以上経過した車両の重量税も割高になるため、費用が増加します。また、旧車特有の構造や機構に対応できる整備士が限られているため、技術料も高くなりがちです。
外車や旧車の所有者は、車検費用の増加を見込んで予算を立てる必要があるでしょう。
バイク車検費用は、法定費用と車検基本料に大きく分けられます。それぞれの内訳と特徴について詳しく見ていきましょう。
ここでは、それぞれの費用の詳細について解説します。
法定費用は国が定めた金額であり、車検を受ける場所や業者に関係なく一定です。法定費用の合計は約1万5000円程度になります。この内訳は、重量税、自賠責保険、印紙代の合計となっています。経過年月によって各金額が変わります。
法定費用は、バイクの安全性と適法性を確保するために必要な費用です。重量税は道路の維持管理費用に、自賠責保険料は交通事故の被害者保護に、印紙代は行政手続きの費用に充てられます。法定費用を支払うことで、合法的にバイクを公道で走らせる権利を得られると考えましょう。
自動車重量税は、道路の維持管理や整備に使用される目的税です。この税金を納付することで、バイク所有者は道路インフラの維持に貢献していることになります。
126cc以上のバイクに納付義務があり、税額はバイクの排気量や経過年数によって変わります。車検が必要な250cc超のバイクの場合、新車登録から12年までは2年あたり3,800円ですが、18年以上のバイクは5,000円に上がります。
自賠責保険は、バイクを運転する際に、加入が義務付けられている保険です。排気量で料金が決まり、250cc超の場合、2023年4月改定の保険料は24ヶ月契約で8,760円です。どの保険会社で加入しても保険料は変わりません。
自賠責保険に加入していないと、車検を受けることができません。また、無保険で走行すると罰則の対象となります。
バイク車検の検査手数料は、車検を依頼する工場によって異なります。
ユーザー車検の場合は自分で車検場へバイクを持ち込むため、検査手数料は1,800円となります。
車検時に当日合格しなかった場合は、限定自動車検査証の交付を受けることで、15日以内であれば限定自動車検査証に記載された不合格部分のみの再受検が可能です。その場合の検査手数料は1,200円となります。
車検基本料には主に、代行手数料と点検整備費用が含まれ、バイクの状態や業者のサービス内容によって変動します。
代行手数料は、車検業者がバイクの車検手続きを代行する際に発生する費用です。この費用には、以下のような作業の対価が含まれています。
点検整備費用は、バイクの点検や整備にかかる費用です。バイクの状態によっては、部品交換や修理が必要になる場合があります。バイクショップや整備工場によって料金設定が異なるため、事前に見積もりを取ることが重要です。点検整備費用には、以下のような作業が含まれます。
上記を含めた50項目以上の点検を行います。
点検で不具合があった箇所は、整備、交換が必要となり部品代、交換工賃が発生する場合もあります。
車検費用は、いくつかの要素によって大きく変動します。以下の主な要因について詳しく見ていきましょう。
車検の方法は、主に3つあります。ユーザー車検、代行業者車検、ディーラー車検です。ユーザー車検は、自分で運輸支局にバイクを持ち込み、検査を受けます。費用を最も抑えられる方法でしょう。代行業者は、車検の手続きを代行してくれます。費用と手間を天秤にかけ、選択してください。ディーラー車検は、費用は高めですが、安心感を得られます。
バイクの状態は、車検費用に大きく影響します。整備が必要な箇所が多ければ、費用は高くなるでしょう。特に、エンジンやブレーキなどの重要な部分に問題がある場合、高額な整備費用が発生します。例えば、ブレーキキャリパーのオーバーホールが必要な場合、部品代と工賃で3万円を超えることもあるでしょう。また、タイヤの溝が規定値を下回った場合、3~5万円程度追加費用が発生します。普段からのメンテナンスが、車検費用を抑えるためにも大切です。
交換部品の選択も、費用を左右する要素の一つです。純正部品は、品質は高いですが、価格も高い傾向にあります。一方、社外品は価格は安いですが、品質にばらつきがあるかもしれません。信頼できるメーカーの社外品を選ぶことが重要です。
依頼する業者によって、料金設定やサービス内容は異なります。ディーラーは料金が高めですが、手厚いサービスが魅力です。一方、個人経営のバイクショップは、料金は安い傾向がありますが、サービスは店舗によって差があります。複数の業者を比較検討し、自分のニーズに合った業者を選ぶことが大切です。
車検を依頼できる場所は、主に以下の5つがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ディーラー車検は、メーカーの正規販売店で行う車検です。費用は高めですが、純正部品を使用し、メーカー基準の整備を受けられます。メーカー保証が適用される場合もあり、安心感を得られるのがディーラー車検の大きなメリットです。
代行業者は、車検の手続きを代行してくれます。多くのバイクショップが、このサービスを提供しています。ユーザー車検よりも費用はかかりますが、ディーラー車検よりは安く済むでしょう。また、自分で運輸支局に行く手間が省けるのもメリットです。ただし、業者によって料金やサービス内容に差があるため、信頼できる業者を選びましょう。
大型バイク用品店は、整備工場を併設してしっかりとした整備体制を持っているので、車検の手続きが可能です。整備内容によって違う料金プランや早期予約割引などお得で安心できます。また、交換部品の手配も店舗の在庫から素早く対応できるので、車検にかかる期間も比較的短くなります。
民間整備工場でも、車検を受けられます。メリットは、ディーラーよりも安価な費用設定と、融通の利きやすさでしょう。例えば、なじみの工場なら、予算に合わせた整備プランを提案してくれることもあります。ただし、技術力は工場によって差があるため、信頼できる工場を見つけることが重要です。近所のバイク仲間から情報を得るのも良いでしょう。
バイクの車検費用を抑えるためのポイントとして、以下の5つが挙げられます。
順に詳しく見ていきましょう。
ユーザー車検は、最も費用を抑えられる方法です。検査手数料と書類作成費用だけで済みますが、検査に合格するためには、バイクの構造や整備に関する知識が必要です。例えば排気ガスの検査では、CO、HCの濃度を自分で測定し、基準値内に収めなければなりません。初心者にはハードルが高いと言えるでしょう。
複数の店舗から見積もりを取ることで、費用を比較できます。電話やメールで見積もり依頼が可能でしょう。同じ整備内容でも、店舗によって費用が大きく異なる場合が少なくありません。見積もりを比較することで、より安い店舗を見つけられます。
定期的なメンテナンスは、車検費用の節約に繋がります。日頃からメンテナンスを行うことで、大きな故障を防げるでしょう。例えば、エンジンオイルの定期的な交換は、エンジンの寿命を延ばします。また、タイヤの空気圧を適正に保つことで、タイヤの摩耗を抑え、交換時期を延ばせます。日々のメンテナンスが、結果的に車検費用の節約につながるのです。
多くの店舗で、早期予約割引やキャンペーンを実施しています。早めに車検を予約することで割引を受けられる場合が多いです。例えば、車検満了日の1ヶ月以上前に予約すると、基本料金が10%割引になるなどのキャンペーンがあれば、積極的に利用すると良いでしょう。また、インターネットで予約すると、さらに割引が適用される場合もあります。店舗のウェブサイトなどをチェックし、お得な情報を逃さないようにしましょう。
車検時には、様々なオプション整備を勧められることがありますが、本当に必要かどうかは慎重に見極めてください。オプションは、走行距離やバイクの状態によっては不要な場合もあります。不要なオプションを断ることで、費用を抑えられるでしょう。ただし、安全に関わる整備は、適切に行ってください。
バイクの車検方法は、自分の状況に合わせて選ぶことが大切です。ここでは3つのタイプ別に、おすすめの方法を解説します。
ご自身に当てはめて、参考にしてみてください。
時間がない人には、代行業者やディーラー車検がおすすめです。運輸支局に行く手間が省けることは大きなメリットとなるでしょう。ディーラー車検なら、費用は高めですが整備から検査まで一貫して任せられます。時間の節約を最優先に考えるなら、これらの方法が適しています。
バイクの知識がない人には、ディーラー車検がおすすめです。信頼できるバイクショップに依頼するのも良いでしょう。例えば、バイクを購入したショップなら、あなたのバイクのことをよく理解しているはずです。知識がない人は、プロに任せるのが安心です。
費用を抑えたい人には、整備工場やユーザー車検がおすすめです。ただし、ユーザー車検には、バイクの知識が欠かせません。初心者の場合、整備工場ならディーラーよりも費用が安い傾向にあります。
車検は、安全にバイクに乗るために欠かせない手続きです。費用を抑える方法はいくつかありますが、最も大切なのは日頃のメンテナンスと早めの準備です。車検の時期が近づいたら、複数の店舗から見積もりを取り、比較検討してください。自分の状況に合った方法を選び、愛車と長く付き合っていきましょう。
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