バイク磨きで使用するコンパウンドとは?種類や選び方についても徹底解説
バイク磨きで使用するコンパウンドについて知りたいと悩んでいませんか?
この記事では「バイク磨きで使用するコンパウンド」について紹介します。
他にも「バイク磨きのコンパウンドの種類」や「バイク磨きに使用するコンパウンドの選び方」についても解説します。
ぜひこの記事を参考にして、バイク磨きに使用するコンパウンドについて理解を深めてみてください。
バイク磨きで使用するコンパウンドとは、研磨剤のことです。
表面を削り、汚れを取り除いたり傷を目立たなくしたりします。
例えば、バイクのボディ部分などに傷をつけてしまった場合でも、小さな傷ならコンパウンドを使って消すことができ、目立たなくすることも可能です。
また、表面の傷や汚れを取り除き、なめらかな表面を作り出すことで、光沢を高めることができます。
さらに、コンパウンドを上手に使用するためには、適切なツールやアクセサリーも重要で、柔らかい研磨パッドやマイクロファイバークロスを使用することによって、コンパウンドの効果を最大限に引き出すことができます。
しかし、コンパウンドを使用する際には、正しい方法で使用しないと、逆に表面に傷を付ける恐れがあるので注意が必要です。
バイク磨きのコンパウンドの種類については、以下があります。
それぞれの種類について解説していきます。
バイク磨きのコンパウンドの種類は、研磨剤の粒子の大きさによって異なります。
粒子が大きいほど、研磨力が強くなり、つまり対象物をより強く削ることができるので、強力に研磨したい場合は、できるだけ粒子の大きい研磨剤を選ぶようにしましょう。
一方、研磨を控えめにしたい場合や、最終仕上げに使用する場合は、粒子の小さい研磨剤を選択するのが適しています。
また、最初に粗い研磨剤を使用してから、その後に細かい研磨剤を使用する方法も効果的です。
市販のコンパウンドには、粒子の大きさが記載されているので、必ず確認するようにしましょう。
どの粒子の粗さがよいか分からない場合には、目の細かいコンパウンドから順に使用し、傷が消えるかどうかを確認しながら、必要に応じて粗いコンパウンドを使うかどうかを検討することをおすすめします。
バイク磨き用のコンパウンドには、ペーストタイプかリキッドタイプの種類に分けられます。
研磨の効果は粒子の大きさに依存しますが、コンパウンドの使い勝手や扱いやすさは、液体タイプとペーストタイプの違いによって生じます。
液体タイプについては、水に近い感触があり、伸びがよく、広範囲に研磨剤を塗る際に役立ち、ムラが生じにくく、一度に広い範囲を研磨できるメリットがあります。
しかし、粘度が低いため液体が垂れやすくなるので、研磨したい部分以外にも研磨剤が付着する危険性があるため、マスキングなどの対策が必要となるデメリットがあります。
ペーストタイプには、粘度が高く、ドロッとしているため液垂れが少なく、バイクの側面などにも塗りやすくなります。
デメリットとして、伸びが悪いので、広い範囲に均等に塗るには慣れが必要です。
少量を狭い範囲に塗るなどの工夫も必要になるため、ペーストタイプは少し取り扱いが難しいと言えるでしょう。
コンパウンドには、大きく分けて水溶性と油性の二種類があります。
それぞれの種類には、粒子の粗さとは別に、研磨力の違いがあります。
水溶性のコンパウンドは、研磨力が強く、効果的に磨くことができますが、乾きやすく研磨カスが出やすいので、霧吹きなどで加水しながら作業してください。油分がないため研磨後にワックスやコーティングで仕上げてください。
油性のコンパウンドは、ワックスなどの油分があるため、研磨力は弱いです。しかし、扱いやすく細かな傷をワックスが埋めるため、仕上がりがよく見え、単品での仕上げに向いています。ただし、研磨後にコーティングを行う際は、一度脱脂してワックスを落としておかないと、コーティング剤の乗りにムラができてしまいます。
バイクを磨くためのコンパウンドは、数多くの商品があり、正しくコンパウンドを選ぶことによって、コンパウンドの効果を最大限に発揮することにもつながります。
具体的に、バイク磨きに使用するコンパウンドの選び方については、以下があります。
それぞれの選び方について解説していきます。
コンパウンドを選ぶ際には、使用目的や用途に応じた適切なものを選ぶことが大切です。
例えば、ツヤ出しを目的とする場合には、超極細タイプやツヤ出し専用タイプが適しています。
また、斜面のある部分やボディの横側面など、液だれしにくいペースト状タイプを使用するのがおすすめです。
傷消しの場合には、傷の状態に応じて粒子の大きさを選ぶことが一般的ですが、傷や汚れの具合によって最適な粒子の大きさが異なるのも事実です。
このように、コンパウンドを選ぶ際には、何のために使用するのかを考慮することが重要です。
作業効率を重視するかどうかによって、選ぶべきコンパウンドが異なります。
バイクの研磨作業を効率的に進めたい場合は、粒子が粗いタイプや水性タイプのコンパウンドがおすすめです。
しかし、研磨力が高いために削りすぎたり、磨き傷をつけたりするリスクもありますので、コンパウンドの扱いには慣れが必要です。
また、仕上がりの美しさを重視する場合や、コンパウンドの取り扱いに不慣れな方が使う場合は、粒子が細かいタイプや油性のものを選ぶのがおすすめです。
作業効率だけを考えてコンパウンドを選んでしまうと、削りすぎや磨き傷のリスクがあるので、力加減や作業時間に配慮するようにしましょう。
コンパウンドを選ぶ際には、まず傷や汚れの状態をしっかりチェックし、適切なコンパウンドを選ぶことが重要です。
例えば、洗車傷程度の浅い傷や軽微な汚れには、粒子が細かいタイプで十分です。
一方、やや深い傷や頑固な汚れには、粒子が大きいタイプや水性タイプなど、研磨力の高いものを選ぶと良いでしょう。ただし、塗装の下地まで届いている傷は、消すことができません。
また、広範囲にわたる傷や汚れの場合は、途中で製品が切れないように、容量が多いものを選ぶことも大切です。
傷の状態がわからない場合は、まず細かい研磨粒子のもので試して、傷が消えるかどうかを確認することをおすすめします。
バイク磨き用のコンパウンドの基本的な使い方については、以下があります。
それぞれの使い方について解説していきます。
バイク磨きを行う上での準備は、良い結果を得るために非常に重要です。
バイク磨きは手間と時間を要する作業であり、急いで行うと不完全な仕上がりになる可能性があるので、余裕を持った時間を確保し、ゆっくりと作業を進めることが大切です。
屋外で行う場合は、直射日光の下ではなく、影がある場所を選び、風のない場所を選ぶことで、ワックスやポリッシュが飛散するのを防ぐことができます。
屋内で行う場合は、床をビニールシートや新聞紙で覆うことで、汚れや溢れた薬品が床に付着するのを防ぐことができます。
使用するコンパウンドのほか、以下のような道具も準備しておきましょう。
上記の道具や資材を準備する際に品質の高いものを選ぶことで、作業効率や仕上がりの質を向上させることにもつながります。
次に、ボディ全体をしっかりと洗車します。
砂やホコリなどが付着したままコンパウンドで磨くと、ボディに傷がついてしまう恐れがあるからです。
水洗いだけでは汚れが落ちない可能性もあるので、シャンプーや鉄粉除去剤を使い、スポンジやブラシを使用してしっかりと洗浄することをおすすめします。
特に、エンジン部分やホイール周りなど、汚れがたまりやすい箇所は丁寧に洗浄することが重要です。
バイクの磨き作業を行う際は、養生が非常に重要です。
磨き作業中に塗料やコンパウンドが周囲に飛散することを防ぐために、マスキングテープや新聞紙などを使って、塗装面や部品を覆いましょう。
特に、塗装面やクロームパーツ、ガラスなどの傷つきやすい部分は、丁寧に養生しましょう。
また、手袋や作業服を着用し、皮膚や服にコンパウンドやポリッシュが付着しないようにすることで、皮膚を保護することにもつながります。
研磨をする際には、乾いたスポンジやバフにコンパウンドを付けます。
液状タイプなら500円玉ほど、ペースト状なら1cmほどが適量です。
次に、スポンジを上下左右に動かしながら、傷や汚れの箇所とその周囲をやさしく磨きます。
粗さが違うコンパウンドに移る際は、スポンジやバフを完全に交換するか、丁寧に洗って再利用しましょう。
研磨が完了したら、クロスなどを使ってコンパウンドを拭き取ります。
薬剤がボディに残っていると、他のコンパウンドを使用した際に傷が付く可能性があるので注意が必要です。
傷や汚れが消えたら、微細な粒子を含むコンパウンドで最後にもう一度研磨します。
これにより、塗装面にツヤや光沢が生まれ、より一層きれいな仕上がりになります。
さらに、ワックスを塗ってコーティングすることで、薄くなったクリア層をカバーすることが可能です。
コンパウンドを使うときの注意点については、以下があります。
それぞれの注意点について解説していきます。
コンパウンドの効果は粒度によって異なるので、複数のコンパウンドを用意しておくのが基本です。
粒子が大きいタイプで傷や汚れのある箇所を初めに大まかに整え、その後に粒子が細かいタイプで仕上げると、効率的かつ綺麗な仕上がりになります。
しかし、塗装面は一度削ると元に戻らないので、削りすぎには注意が必要です。
また、作業効率は低下しますが、粒子が細かいタイプのみを用いて慎重に研磨する方法では、研磨で失敗するリスクを減らすことができます。
何度も同じ場所を磨き続けたり、凹凸の角やカウルのつなぎ目は、強い力がかかりやすいため、磨き傷や塗装の剝がれなどの損傷を引き起こすリスクがあるので注意が必要です。
コンパウンドを使用する際には、優しく無理をせずに研磨することが重要です。
バイクの表面は比較的デリケートであり、強い力をかけると傷がつきやすくなります。
特に塗装面やクリアコートは傷つきやすいので、強い圧力や擦り過ぎによって傷が生じる可能性があります。
さらに、優しい力で磨くことは、バイクの外観を保護し、美しさを長持ちさせるために重要です。
コンパウンドの効果を最大限に引き出すには、ポリッシャーに使用するスポンジやバフを使い分けることも重要です。
研磨力が高い場合は硬めのウールバフを、研磨力が低い場合は柔らかめのスポンジを使うことで、作業効率が向上します。
また、バフやスポンジの素材や硬さによって研磨力が異なるので、適切な素材と硬さを選ぶことで、表面を傷つけるリスクを最小限に抑えることができます。
今回は、バイク磨きで使用するコンパウンドの特徴やバイク磨きのコンパウンドの種類を紹介しました。
バイク磨きで使用するコンパウンドとは、研磨剤のことで、表面を削り汚れを取り除いたり傷を目立たなくさせます。
バイク磨きのコンパウンドの種類については、以下があります。
今回の記事を参考にして、コンパウンドを使って細かな傷を補修しましょう。
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