バイクのハンドル交換の工賃とは?ハンドル交換の手順や注意点についても徹底解説
バイクのハンドル交換の工賃について知りたいと悩んでいませんか?
この記事では「バイクのハンドル交換の工賃」について紹介していきます。
他にも「バイクのハンドル交換の手順」や「バイクのハンドル交換の注意点」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、バイクのハンドル交換の工賃について理解を深めてみてください。
バイクショップにハンドル交換を依頼する場合は、ハンドル本体の価格に加えて工賃がかかり、工賃相場は5500円~となっています。
※また、交換するハンドルの種類によっても値段が変わります。
大手バイク用品店での交換工賃について、下記の表でまとめました。
2りんかん | ナップス | 南海部品 |
6600円~ | 6600円~ | 5500円~ |
※ハンドルに穴あけ加工が必要な場合は追加料金が発生するケースもあります。
バイクのハンドル交換の時間については、通常60分から120分程度の時間がかかります。
ハンドル交換作業にはハンドル本体の交換だけでなく、グリップやバーエンド、そして必要な場合は穴あけ加工やブレーキホースの交換、エア抜き作業などを行う必要があるので、バイクショップに依頼することによって、自分で作業するよりもスムーズにハンドル交換が可能です。
特に、穴あけ加工が必要な場合は素人には難しい作業です。
そのため、無造作に交換してしまうとハンドルを固定しているナットが外れることでハンドルが効かなくなり、大ケガするだけでなく、最悪の場合は運転手のみでなく、歩行者を巻き込んだ死亡事故に繋がる可能性も考えられます。
このように、ハンドル交換などのカスタム作業に慣れていない方にとっては、完成度の高さや安全性などを考慮して、専門のショップに依頼することをおすすめします。
セルフでバイクのハンドル交換する費用相場については、
バイクのハンドル費用相場については、、セパレートハンドルは5,000円~20,000円で、バーハンドルは3,000円~8,000円です。
セルフでハンドル交換を行う場合の費用は、ハンドル本体や、その他必要な部品の料金の他に、必要な工具にかかる料金が加算されます。
また、購入したハンドルによっては車体のネジ穴と位置が合わないケースがあるので、穴あけ加工が必要となれば、セルフ交換における難易度が非常に高くなります。
さらに、ブレーキホース・ワイヤー、クラッチワイヤー・ホース、アクセルワイヤー、ハンドルスイッチの電装コードなどの長さが足りない場合、交換や追加も必要となるので、ハンドル選びに不安がある場合はセルフでの交換を控えておくほうが安心といえます。
セルフでハンドル交換をおこなう場合には、車体とハンドルの適合性を知るには、
バイクのハンドルの種類を知ることによって、自分の背丈や乗車スタイルに合わせたライディングポジションで走行することにもつながります。
また、ハンドルを選ぶ際には、体型や目指すスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
具体的に、バイクのハンドルの種類については、以下の2種類があります。
それぞれの種類について解説していきます。
セパレートハンドルは、セパハンとも呼ばれており、左右のハンドルが独立しており、通常はスポーティなバイクやレーサータイプのバイクに取り付けられるハンドルです。
バーハンドルからセパレートハンドルに交換することで、より前傾姿勢をとることができ、それによって空気抵抗を減らすことができます。
また、メーカーや種類によってはハンドルの位置や角度が調整可能なため、自分の体型に合わせやすくなります。
しかし、前傾姿勢を取ることで、通常のバーハンドルよりも腰や腕に負担がかかるため、疲れやすくなります。
さらに、バイクを降りてからの取り回しがバーハンドルよりもハンドル切れ角が減る傾向があるため、転回の回数が増えてしまうデメリットもあります。
そのため、切り返しがやや難しくなることがあるので、バイク初心者には不向きといえるでしょう。
万が一転倒してしまうと、ハンドルがタンクなどに接触する可能性が高いので、車体へのダメージがより大きくなってしまうリスクがあります。
バーハンドルとは、ハンドルが1本でつながっているハンドルで、ネイキッドバイクやオフロードバイクに取り付けられています。
高い位置にハンドルが配置されており、自然なライディングポジションを維持することができるので、長距離を走行しても疲れにくく、バイクを操作する際の取り回しもセパレートハンドルよりも楽になるメリットがあります。
また、バイクを切り返す際の取り回しもハンドル切れ角が大きいため容易であり、高い位置で力が入れやすいという特徴もあります。
純正のバーハンドルよりも上方向にグリップ位置が来るバーハンドルに交換することを「アップハンドルにする」といいます。
純正ハンドルよりも上に位置するため、体がより直立した姿勢となり、これによって肩や腰への負担を軽減できます。
また、頭の位置も高くなるため、視界がより良く確保され、長時間の走行でも疲れにくくなるメリットもあります。
しかし、見た目でスポーティな印象がなくなってしまったり、高速での走行時に風圧をより強く受けてしまうなどのデメリットも挙げられます。
ハンドル交換に必要な部品と工具は下記のとおりです。
上記の部品は、取り付けるハンドルによっても異なるので、あくまで参考程度にしましょう。
ハンドル交換時には、ハンドル周りの配線やケーブル類の調整や交換も必要になる場合があります。
新しいハンドルの形状や高さが異なる場合、ブレーキやクラッチのレバー、スロットルのケーブルの長さや取り回しを調整する必要があります。
さらに、グリップやスイッチ類も新しいハンドルに取り付ける必要があります。
正しくハンドル交換をするために、正確な作業手順(例:ネジやナットの適正な規定トルクで固定することなど)と適切な工具(例:ボルトやナットを閉める時にトルクレンチを使用するなど)を心掛けることによって、安全かつ効果的にハンドル交換作業をおこなうことにもつながります。
バイクのハンドル交換の手順については、以下のとおりです。
それぞれの手順について解説していきますので、自分でハンドル交換に挑戦してみようと思っている方は参考にしてみてください。
まずは、スイッチボックス、アクセルホルダー、グリップ、レバー類などハンドルに付いているもの全てを取り外しましょう。
ハンドル周辺のパーツを取り外す際には、カウルやガソリンタンクなどに傷をつけてしまうリスクがあるので、保護のためにウエスや緩衝材でカバーしておきましょう。
グリップを再利用する場合は、グリップとハンドルの間にパーツクリーナーを吹きかけ、少しづつひねりながらグリップボンドを少しずつ剥がしていくと、グリップを外しやすくなります。
取り外した周辺パーツは後で元に戻す必要があるので、再現しやすいようにあらかじめ写真を撮影しておくことをおすすめします。
周辺パーツを取り外したら、ハンドル本体を取り外しましょう。
ハンドル中央のハンドルクランプを固定しているボルトを外すことによって、純正ハンドルを取り外すことができます。
グリップを取り外している場合は、ハンドルの先端がガソリンタンクなどに干渉して傷がつかないようにするため、ハンドル先端に緩衝材や軍手を取り付けておきましょう。
ハンドルに穴が空いていなければ、ウインカーやその他のスイッチボックスを取り付けるための穴を開けていきます。
スイッチボックスには回転を防止するボッチが付いていますので、まずハンドルを固定し、その後にスイッチボックスを一時的に取り付けて角度や位置を調整します。ライディングポジションは角度によって大きく変わるため、しっかりと自分に合った角度を見つけましょう。
位置が確定したら、ハンドルに穴を開けるためにマーキングし、一度スイッチボックスを外します。
穴を開ける際にズレてしまう可能性があるので、ポンチを使用してガイドを作るようにしましょう。
最後に、ポンチのついた場所に電動ドリルで穴を開ければ完了です。
ハンドルの穴あけ作業が完了したら、ハンドルを仮締めして、取り外した周辺パーツを元通りに取り付けていきます。
配線やワイヤーなど、周辺パーツを全て取り付けたら、しっかりと固定されているか、スイッチ類が正常に動作するかを確認するようにしましょう。
ハンドルと周辺パーツの取り付けが完了したら、次はハンドルにグリップを取り付けていきます。
グリップを取り付ける前に、ハンドルにグリップ固定ボンドを塗布し、迅速にグリップを装着します。
その際に、ボンドを塗りすぎると余計な部分にはみ出し、後で処理が大変になってしまうので、ボンドは控えめに塗るようにしましょう。
グリップが取り付け終わったら、バーエンドを取り付けていきます。(※貫通形グリップ装着の場合のみ、バーエンドを装着)
バーエンドを取り付ける前に、ねじゆるみ止めロック剤を塗布し、迅速にバーエンドを取り付けて行きます。
その際に、ねじゆるみ止め剤は金属用に対応したものを使用しましょう。
また、ねじゆるみ止め剤を塗りすぎるとねじが固着してしまい、無理にねじを外すとねじが破損する恐れがありますので、規定量で塗るようにしましょう。
また、右側のグリップ・バーエンドはスロットルコーンと干渉すると、アクセル操作に支障をきたす可能性があるので、適度な間隔を空けて固定しましょう。
ハンドルにグリップを装着したら、ハンドルをしっかりと本締めして、完全に固定しましょう。
ハンドルの固定が完了したら、バイクにまたがってハンドルを握り、ガタつきがないかどうか、スイッチ類が正常に動作するかを再度確認しましょう。
ブレーキやクラッチレバーは、ハンドルを自然な姿勢で握ったときに、人差し指と中指の第一関節がレバーに適切にかかる位置になるように注意してください。
バイクショップに依頼せず、自分でバイクのハンドル交換をする場合には、注意すべき点が多くあるので、ハンドル交換に自信がなかったらバイクショップに交換依頼をすることをおすすめします。
具体的に、バイクのハンドル交換時の注意点については、以下があります。
それぞれの注意点について解説していきます。
バイクのハンドルを交換すると、ワイヤー類の長さが合わなくなってしまうリスクがあるので注意が必要です。
具体的には、以下のワイヤー類が挙げられます。
上記のワイヤー類は、長さが長すぎても短すぎても、最悪の場合には大事故を引き起こしてしまうリスクがあります。
そのため、ハンドル交換によって長さが不足する場合は、新しいワイヤー類を準備しておきましょう。また、ブレーキホースを交換した場合は、ブレーキフルードのエア抜き作業が必要です。フレーキフルードにエアが残ったまま走行すると、ブレーキが効かなくなり非常に危険です。死傷事故にもつながる事もあります。
バイクのハンドルを交換する際には、保安基準を守る必要があるのであらかじめ注意が必要です。
実際に、ハンドルの交換によって全長・全幅・全高の寸法が大幅に変わると、車検を通過できなくなる可能性があります。
特に、全幅と全高の寸法が重要であり、車種によって異なりますが、以下の範囲内に収める必要があります。
車検証を確認すれば全幅・全高の記載がされているので、ハンドルを交換する際には必ず確認しましょう。
また、バイクの全幅や全高は、もっとも外側に位置する箇所で測定されることが一般的です。
保安基準に合致しないハンドルに交換したい場合は、構造変更の手続きを行うことが必要です。
構造変更とは、車検登録時の内容に変更があった場合に、陸運局に変更内容を申請して承認を受ける手続きのことで、承認を受けることで、車検証の記載寸法を変更できます。
また、ハンドルを目一杯左右に切った際にガソリンタンクにハンドルやスイッチボックスが接触してはならないので注意が必要です。ハンドルがタンクに当たらないようにハンドルの切れ角に制限をかけるか、タンクを凹ませるなどの対策が必要になります。
純正のバイクハンドルは、一般的なポジションに調整されていますが、個々の体格や好みに合わせていない場合があり、乗り心地が悪く感じるケースも少なくありません。
ハンドルを交換することによって、自分に合ったポジションやスタイルに調整することにもつながります。
具体的に、バイクのハンドルを変えると生まれる変化については、以下があります。
それぞれの変化について解説していきます。
ハンドルはバイクの外観にも大きな影響を与えるので、ハンドル交換することによって、より魅力的でスタイリッシュに見せることも可能です。
例えば、純正のスチール製ハンドルを黒く塗装されているハンドルに取り替えると、高級感が増し、見た目の印象を変えることが可能です。
また、形状が特殊なハンドルに取り替えることによって、他のバイクよりも目立たせることができます。
さらに、アルミニウム表面に酸化皮膜を形成する電解酸化処理の「アルマイト加工」が施されたハンドルに取り替えることで、アルマイト加工独特の輝きが美しさを一段と際立たせることができます。
バイクのハンドルを取り替えることで、一人ひとりの体型に合ったポジションに近づけることができ、乗りやすさを向上させることができます。
前傾姿勢を好む方であれば、ハンドルの角度や位置を微調整できるセパハンに交換することができます。
また、ハンドルの位置をより高くしたい場合はハンドルクランプアダプターを使い少し上げてみることをおすすめします。更に高い位置にしたい場合は、ハンドルを交換して見るのもいいでしょう。
このように、自分に最適なライディングポジションになると、バイク全体の重心位置が変化することやハンドルの切りやすさが変化することにより、乗りやすさが向上し、走行する感覚も変わります。
ハンドルの高さを変えることで、バイクの操縦性を向上させることができます。
例えば、ハンドルを上げると、取り回しや曲がりが楽になります。
逆に、ハンドルを下げてしまうと、ハンドルの切れ角が小さくなる場合が有ることでバイクを押すときに不便に感じてしまう場合が多いです。
また、ハンドルを全開まで切ると、ハンドルがタンクや車体に当たらなくても、手がハンドルやフレームに挟まれることがあり、操縦が難しくなってしまうので、ハンドルを下げすぎないようにしましょう。
今回は、バイクのハンドル交換の工賃やハンドル交換の手順を紹介しました。
バイクショップにハンドル交換を依頼する場合は、ハンドル本体の価格に加えて工賃がかかり、工賃相場はおおよそ5500円~です。
また、バイクのハンドル交換の手順については、以下のとおりです。
今回の記事を参考にして、バイクのハンドル交換について理解を深めてみてください。
2りんかんでは、ハンドルの調整や交換はもちろん、足回りからブレーキのメンテナンス、オイル交換まで幅広く対応をしています。
是非お近くの店舗にて、お待ちしています。