【初心者でも安心】バイク車検完全ガイド|費用・場所・手続きを徹底解説
バイク車検は、安全に走り続けるために欠かせない大切な制度です。しかし、初めて経験する方にとっては手続きや費用面で不安が多いものです。
この記事では、バイク車検の基本から費用の内訳、受ける方法、必要な書類、当日の流れまで、初心者の方でも分かりやすく徹底解説します。バイク車検は決して難しいものではありません。最後まで読んでいただければ、バイク車検の全体像を把握し、安心して車検に臨めるはずです。
バイクの車検は、安全にバイクに乗るために欠かせない制度です。ここでは、以下の3点について説明します。
安全なバイクライフを送るために、車検の基本をしっかり理解しておきましょう。
車検と定期点検は、どちらもバイクの安全を維持するために重要な役割を果たしますが、目的と法的根拠が異なります。
車検は道路運送車両法に基づいて行われる法的義務であり、車両が保安基準に適合しているかを確認する検査です。一方、定期点検は道路運送車両法で定められた点検整備で、車両の故障を予防し、性能を維持することを目的としています。
車検は一定期間ごと(新車登録から3年後、以降2年ごと)に受ける必要があり、合格しなければ公道を走行できません。検査項目は、ブレーキ、ライト、排気ガスなど多岐にわたり、基準を満たさない場合は整備が必要になります。定期点検は12ヶ月ごとに行うことが推奨されており、車検ほど厳格な検査ではありませんが、バイクのコンディションを維持するために重要です。
車検と定期点検は、バイクの安全を確保する両輪といえます。車検は法的義務として必ず受け、定期点検も忘れずに行うことで、常に安全な状態でバイクに乗ることが可能になります。それぞれの違いを理解し、適切に対応しましょう。
車検には有効期間があり、期限が切れると公道を走行できなくなります。新車と中古車で期間が異なる点や、車検期間について詳しく見ていきましょう。
バイクの車検期間は、新車登録時と中古車で異なります。
新車の場合、最初の車検は登録から3年後です。これは、新車は比較的新しく、故障のリスクが低いと考えられるためです。その後は2年ごとに車検を受ける必要があります。
中古車の場合、前回の車検から2年後に次の車検を受ける必要があります。これは、中古車は新車に比べて状態に個体差があり、より頻繁な点検が必要と考えられるためです。この期間はバイクの種類や排気量に関わらず、250cc超のバイクすべてに適用されます。
車検期間は、安全にバイクに乗る上で重要な情報です。期間を過ぎてしまうと法律違反となり、罰則を受ける可能性もあります。自分のバイクの車検期間を正しく把握し、適切な時期に車検を受けるようにしましょう。
車検は、現在の車検証の有効期限満了日の1カ月前から受けることができます。この1カ月の期間を「車検期間」と呼びます。
車検期間中に車検を受けると、新しい車検証の有効期限は前回の満了日から起算されます。つまり、早めに車検を受けても損をすることはありません。満了日ギリギリになって慌てることのないよう、早めに準備を進めることをおすすめします。
例えば、車検満了日が6月30日の場合、6月1日から車検を受けることができます。この期間中に車検を受ければ、新しい車検証の有効期限は2年後の6月30日となります。
1ヶ月前から車検を受けることには、いくつかのメリットがあります。まず、時間に余裕を持って業者を選定したり、整備のスケジュールを組むことができます。また、万が一車検で不合格となった場合でも、再検査を受ける時間的な余裕を持てます。
満了日を過ぎてしまうと、公道を走行することができなくなります。違反点数の加算や罰金などの罰則を受けるだけでなく、事故を起こした場合、保険が適用されない可能性もあります。車検は必ず満了日前に受けるようにしましょう。
車検費用は、決して安いものではありません。しかし、内訳を理解することで、費用の目安がわかりやすくなります。ここでは、以下の3点について説明します。
バイク車検にかかる費用は、大きく分けて「法定費用」と「整備費用」の2種類があります。
法定費用は法律で定められた費用で、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料が含まれます。これらの費用は、どの業者に依頼しても金額は変わりません。
整備費用はバイクの状態によって異なり、点検や部品交換にかかる費用です。ブレーキパッドの交換、オイル交換、タイヤ交換などが必要な場合は、その分の費用が加算されます。依頼する業者によっても異なるため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。
法定費用と整備費用を合計した金額が、車検にかかる総費用となります。バイクの状態や依頼する業者によって費用は変動するため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
車検を業者に依頼する場合、法定費用と整備費用に加えて「代行手数料」が発生します。これは、車検の手続きを代行してもらうための費用で、業者によって金額は異なります。代行手数料には、車検場への持ち込みや書類作成などの手続き代行費用が含まれます。
代行手数料は業者によって大きく異なる場合があるため、複数の業者から見積もりを取り、費用を比較検討することが重要です。安易に一番安い業者を選ぶのではなく、サービスの質や評判なども考慮して選ぶようにしましょう。
ユーザー車検であればこの費用を節約できますが、手間や時間を考慮すると、業者に依頼する方が楽な場合もあります。自身の状況に合わせて、最適な方法を選択しましょう。
車検を受ける方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
それぞれの方法を比較検討し、自分に合った方法を見つけましょう。
バイクショップやディーラー車検は、バイクを購入したお店や、メーカーの正規ディーラーに車検を依頼する方法です。この方法の最大のメリットは、安心感と手軽さです。専門の整備士が丁寧に点検・整備を行ってくれるため、安心して任せることができます。
車検の手続きをすべて代行してくれるため、手間がかからない点もメリットです。平日に時間が取れない方や、車検の手続きに不慣れな方にとっては、非常に便利な方法と言えます。
ただし、バイクショップやディーラー車検は、他の方法に比べて費用が高くなる傾向があります。費用を抑えたい場合は、他の方法も検討してみると良いでしょう。
認証工場・指定工場車検は、地方運輸局長の認証を受けた工場や、指定自動車整備事業者が行う車検です。認証工場は分解整備を行うことができ、指定工場は車検場と同等の検査設備を備えているため、その場で車検を通すことができます。
認証工場・指定工場車検のメリットは、整備と車検をまとめて依頼できることです。整備が必要な箇所が見つかった場合でも、スムーズに対応してもらうことができます。また、専門的なアドバイスを受けることができるため、バイクのメンテナンスに関する知識を深めることも可能です。
認証工場・指定工場車検の費用は、バイクショップやディーラー車検よりも安く、ユーザー車検よりも高くなる傾向があります。費用とサービスのバランスを重視する方におすすめです。
ユーザー車検は、所有者が自分で運輸支局や軽自動車検査協会にバイクを持ち込み、車検を受ける方法です。最大のメリットは、費用を大幅に節約できることです。業者に支払う代行手数料が発生しないため、法定費用のみで車検を通すことができます。
ユーザー車検は、バイクの構造や整備に関する一定の知識が必要となります。自分で点検整備を行い、検査場での検査にも対応する必要があるため、ある程度の時間と手間がかかります。平日に時間が取れる方や、バイクの整備に慣れている方に向いている方法と言えるでしょう。
費用を抑えたいという方にとって魅力的な選択肢ですが、手間や時間を考慮すると、他の方法を選択する方が良い場合もあります。自身の状況やスキルに合わせて、最適な方法を選択しましょう。
ここでは、初めてバイク車検を受ける方向けに、必要な準備と手続きについて解説します。具体的には以下の3点について説明します。
スムーズに車検を受けるために、事前にしっかりと準備しておきましょう。
バイク車検には、以下の4点の書類が必要です。
これらの書類は、車検を受ける際に必ず必要となる重要な書類です。紛失している場合は、再発行の手続きを行う必要があります。事前にしっかりと準備しておきましょう。
バイク車検には予約が必要です。予約方法はいくつかあり、主な方法は以下の通りです。
陸運局では、インターネットを通じて簡単に予約ができます。予約は通常1ヶ月前から可能で、早めに行うことで希望の日程を確保できます。また、電話で直接予約することも可能ですが、混雑時には待たされることがあります。
整備士に代行を依頼する場合、自分で行う手間が省けるため便利です。特に初めての方や不安な方にはおすすめです。バイクショップでは、一括で手続きを依頼できるサービスもありますので、利用してみると良いでしょう。
予約後は、指定された日時に陸運局へバイクを持ち込みます。事前に必要書類を準備し、忘れ物がないよう確認しておきましょう。この段階で不備があると、再度訪れる必要が出てきますので注意が必要です。
バイク車検当日は、以下の流れで進めます。
まず、陸運局へ到着したら受付を行います。必要書類を提出し、その後料金を支払います。この際、自賠責保険の更新も忘れずに行ってください。次に、検査ラインへ移動します。ここでは各種検査が行われます。具体的には外観チェックや灯火類・ブレーキ・排ガスなど多岐にわたります。すべての項目で合格印をもらえれば、新しい車検証とステッカーが交付されます。
不合格の場合は、指摘された箇所を整備し、再検査を受ける必要があります。当日の流れを事前に把握しておくことで、スムーズに車検を進めることができるでしょう。
車検では、バイクの安全性を確認するため、さまざまな項目が検査されます。各検査項目と合格基準について理解しておきましょう。検査項目には以下のものがあります。
車体の外観確認では、車体の状態や改造の有無などがチェックされます。車体の損傷や腐食、違法改造がないかなどが確認され、車検証との同一性もチェックされます。
同一性チェックでは、車体番号やエンジン番号などが車検証と一致するか確認されます。これらの情報は、バイクの個体を特定するために重要な情報です。改造を行っている場合は、車検に通らない可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
基準に適合しない改造車両は不合格となるため、純正部品での修復が必要です。
灯火類とメーター類の機能検査では、ヘッドライト、ウインカー、テールランプ、ブレーキランプなどの点灯状態や、メーター類の作動状況などがチェックされます。これらの装置は夜間走行や安全運転に不可欠なため、正常に作動することが求められます。
実際に作動させて確認するため、自分でも事前に点灯確認をしておくことが重要です。メーター類は、速度計や距離計などが正確に作動するか確認されます。
LED化などの改造は、保安基準に適合したものに限り認められます。
排ガス基準と騒音レベルの測定では、排気ガスに含まれる有害物質の量や、バイクから発生する騒音が基準値以内であるかがチェックされます。これらの検査は、環境保護の観点から重要な検査です。
排ガス検査では、一酸化炭素や炭化水素などの有害物質の濃度が測定されます。騒音レベルの測定では、バイクから発生する騒音が基準値を超えていないかが確認されます。不正改造などを行っている場合は、基準値を満たさない可能性があります。
基準値を超える場合は、純正マフラーへの交換が必要になります。
ブレーキ性能の検査では、前後のブレーキが適切に作動するか、制動力が基準を満たしているかなどがチェックされます。ブレーキは、安全に停止するために最も重要な装置の一つです。
タイヤの安全基準の検査では、タイヤの溝の深さや状態、ひび割れなどがないかなどがチェックされます。タイヤは、路面との唯一の接点であり、安全な走行に大きく影響します。摩耗が進んでいる場合は、交換を検討しましょう。
ヘッドライトの光軸調整と光度検査は、夜間走行時の視界確保と対向車への眩惑防止のために重要な検査です。光軸は、ヘッドライトの照射方向を調整するもので、上下方向と左右方向のずれがないか確認されます。光度は、ヘッドライトの明るさを表すもので、基準値以上の明るさがあるか確認されます。
光軸がずれていると、対向車に眩しい光を当ててしまったり、前方を十分に照らすことができなかったりする可能性があります。光度が不足していると、夜間走行時に視界が悪くなり危険です。これらの検査は、夜間の安全走行に不可欠なため、基準を満たしている必要があります。
ヘッドライトの光軸と光度は、専門の機器で測定・調整を行います。不安な場合は、事前にバイクショップなどで点検・調整してもらうことをおすすめします。
車検に通らない主な理由としては、灯火類の不点灯や破損、ブレーキの不具合、タイヤの摩耗、排気ガスの基準値超過、違法改造などが挙げられます。これらの不具合は、事前に点検を行うことで発見できる場合が多いです。
車検に通らなかった場合は、指摘された箇所を整備し、再検査を受ける必要があります。再検査には、追加の費用が発生する場合もあります。事前にしっかりと点検を行い、車検に備えることが大切です。
車検に通らないことがないように、日頃から適切なメンテナンスを心がけましょう。定期的な点検や整備を行うことで、バイクのコンディションを良好に保ち、車検もスムーズに通過できます。
車検切れの状態で公道を走行することは、法律で禁止されています。車検切れのリスクと、万が一車検が切れてしまった場合の対処法について確認しておきましょう。
車検切れのバイクで公道を走行することは、法律違反となります。違反点数の加算や罰金などの罰則が科せられるだけでなく、事故を起こした場合、保険が適用されない可能性もあります。
車検切れで走行した場合の罰則は、違反点数6点、30日間の免許停止、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金です。また、自賠責保険も切れている場合は、さらに重い罰則が科せられます。車検と自賠責保険はセットで考えられることが多いですが、それぞれ別の制度です。車検切れの場合でも、自賠責保険が有効であれば保険金は支払われますが、車検切れで公道を走行すること自体が違法行為であることに変わりはありません。
車検切れで公道を走行することは、自身の安全だけでなく、他の道路利用者にも危険を及ぼす行為です。絶対にやめましょう。車検の満了日をしっかりと確認し、余裕を持って車検を受けるように心がけてください。
車検が切れてしまった場合、速やかに車検を受ける必要があります。車検切れのバイクで公道を走行することは違法行為となるため、レッカー車などで運搬するか、市区町村の役所で仮ナンバー(臨時運行許可番号標)を取得して自走する必要があります。
仮ナンバーを取得するには、車検証、自賠責保険証、印鑑、本人確認書類などが必要です。申請書に必要事項を記入し、手数料を支払うことで、仮ナンバーが交付されます。仮ナンバーの有効期間は最長5日間で、車検を受けるための移動などに限定されています。
車検切れになってしまった場合は、まず仮ナンバーを取得することを検討しましょう。その後、バイクショップやディーラー、認証工場などに連絡し、車検の手配を行います。速やかに対応することで、不必要なリスクを避けることができます。
車検と自賠責保険は、どちらもバイクに乗る上で重要な制度ですが、目的と法的根拠が異なります。車検は、バイクが安全基準を満たしているかを確認する検査で、道路運送車両法に基づいています。一方、自賠責保険は、交通事故による被害者を救済するための保険で、自動車損害賠償保障法に基づいています。
車検は、一定期間ごとに受ける必要があり、合格しなければ公道を走行できません。自賠責保険は、バイクを購入した際に加入が義務付けられており、車検時にも有効期限内の証明書が必要となります。車検と自賠責保険は、それぞれ別の制度ですが、バイクに乗る上では両方とも必要なものです。
車検切れの場合でも、自賠責保険が有効であれば、交通事故の被害者救済という自賠責保険本来の目的は果たされます。しかし、車検切れで公道を走行すること自体が違法行為であるため、罰則の対象となります。車検と自賠責保険の関係を正しく理解し、適切な対応を心がけましょう。
バイク車検は、安全にバイクに乗るために法律で定められた大切な制度です。定期的な点検整備と車検を通して、バイクのコンディションを良好に保ち、安全で快適なバイクライフを送りましょう。
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