愛車のバイクを錆から守る!錆防止コーティングの選び方と施工方法を完全解説
バイクに乗るたびに、愛車が錆びていないか心配になりませんか?
雨の日の走行や海沿いのツーリングを楽しんだ後、バイクの保管方法やメンテナンスを誤ると、錆が進行してしまうことがあります。錆は見た目だけでなく走行性能や安全性にも深刻な影響を及ぼすため、適切な対策が必要です。
この記事では、初心者でも簡単に実践できる錆防止コーティングについて、具体的なステップや必要な製品、メンテナンス方法を詳しく解説します。
大切な愛車を錆から守るために、ぜひこの記事を参考にしてコーティングを実践してみてください。
バイクの錆は、愛車の大敵です。効果的な対策を講じるために、まずは錆びの原因を理解しましょう。
錆びの主な原因は以下の3つです。
バイクのフレームやエンジンなど、多くのパーツは鉄でできています。鉄は水分と酸素に触れると酸化し、錆が発生します。これは、鉄が酸素と反応して酸化鉄になるという化学反応です。
雨に濡れたバイクを放置すると、水と酸素が鉄に作用し、錆が発生しやすくなります。空気中の湿気も錆の原因となるため、湿度が高い環境では特に注意が必要です。
海沿いの地域、または冬に道路に撒かれる凍結防止剤の影響を受ける地域では、バイクに塩分が付着しやすくなります。塩分は鉄の酸化を促進させるため、錆が発生しやすくなります。
こうした地域では、バイクの錆対策は必須と言えるでしょう。海沿いをツーリングした後も、バイクを水洗いして塩分を洗い流すことが大切です。
雨天走行後や洗車後にバイクを放置すると水分が残り、錆が発生しやすくなります。特にフレームの隙間やチェーンなど、水が溜まりやすい部分は要注意です。
雨天走行後は、バイクをしっかりと乾燥させることが大切です。洗車後も同様に、水滴が残らないように丁寧に拭き取りましょう。
バイクの錆は単なる見た目の問題ではありません。実際には、バイクの性能や安全性、さらには経済的な面にまで深刻な影響を及ぼします。以下に、錆がバイクに与える5つの主な悪影響を詳しく説明します。
錆は、バイクの塗装やメッキを剥がれさせ、見た目を損ないます。美しい輝きを放っていた愛車が、錆によってくすんでしまうのは悲しいものです。特に愛車のメンテナンスにこだわる人にとっては、錆は大きなストレスの原因となるでしょう。
錆はバイクの可動部分を侵食し、スムーズな動きを阻害します。例えば、チェーンが錆びると、駆動効率が低下し、燃費が悪化する可能性があります。また、ブレーキやサスペンションなどの重要な部分に錆が発生すると走行性能が低下し、安全運転に支障をきたすこともあります。
錆が進行すると、部品の交換が必要になる場合があります。錆びた部品を放置すると他の部品にも悪影響を及ぼし、修理費用がさらに高額になることも考えられます。錆を防ぐことで修理費用を抑え、経済的な負担を軽減することができます。
錆はバイクの強度を低下させ、安全性を脅かす可能性があります。フレームやハンドルなどに錆が発生すると、強度が低下し、破損するリスクが高まります。走行中に部品が破損すると、重大な事故につながる可能性もあるため、錆対策は安全確保のためにも重要です。
錆はバイクの劣化を早め、寿命を縮める原因となります。錆びたバイクは部品の交換や修理が必要になる頻度が高くなり、維持費用も増大します。錆を防ぐことで、バイクの寿命を延ばし、長く乗り続けることができます。
バイクの錆防止コーティングは、初心者の方でも十分に実施可能です。ここでは以下5つのステップに分けて、コーティングの手順を解説します。
コーティング剤を塗布する前に、バイクを洗車して汚れを落とすことが大切です。汚れや油脂、古いワックスなどがバイクの表面に残っていると、コーティング剤が均一に付着せず、その効果が大幅に低下してしまいます。
洗車の手順としては、まず中性洗剤を使用してバイク全体を洗います。特に、チェーン周り、ホイール、エンジン周りなど、汚れが溜まりやすい箇所は丁寧に洗い流します。その後、専用のクリーナーを使用して、頑固な油汚れや古いワックスを除去します。
洗車後は、バイクに残った水分を完全に拭き取り、乾燥させましょう。水分が残っていると、コーティング剤がうまく定着せず、効果が低下する可能性があります。
マイクロファイバークロスなど、吸水性の高いタオルを使うと良いでしょう。その後、エアコンプレッサーやブロワーを使用して、隙間や見えにくい部分の水分も徹底的に除去します。特に、チェーン周りやブレーキ周り、電装部品の周辺は注意深く乾燥させる必要があります。
バイクの錆防止コーティング剤には、ポリマーコーティング、ガラスコーティング、シリコンスプレーなど、様々な種類があります。それぞれの特徴や効果、価格などを比較し、自分のバイクに最適なコーティング剤を選びましょう。
コーティング剤を塗布する際は、ムラなく均一に塗布することが大切です。付属のスポンジやクロスを使い、少量ずつ丁寧に塗り広げていきましょう。厚塗りすると、乾燥ムラや白ボケの原因となるため、注意が必要です。
コーティング剤を塗布したら、十分な乾燥時間を取りましょう。乾燥時間は、コーティング剤の種類や気温、湿度によって異なります。製品の説明書をよく読み、適切な乾燥時間を確保してください。乾燥中は、直射日光や雨を避け、風通しの良い場所で保管しましょう。
バイクの錆防止コーティング剤には、様々な種類があります。それぞれの特徴や効果、価格、施工の難易度などが異なるため、自分のバイクやニーズに合ったコーティング剤を選ぶことが重要です。ここでは、代表的なコーティング剤の種類と選び方について解説します。
ポリマーコーティングは樹脂製のコーティング剤で、バイクの表面に薄い被膜を形成します。施工が簡単で価格も比較的安価なため、初心者におすすめです。光沢感もアップし、手軽にバイクの美観を維持したい方にも適しています。ただし、耐久性はガラスコーティングに比べると劣り、効果の持続期間は数ヶ月程度です。
ガラスコーティングはガラス質のコーティング剤で、バイクの表面に硬い被膜を形成します。ポリマーコーティングよりも耐久性が高く、長期間にわたってバイクを錆や汚れから守ります。光沢感も高く、高級感のある仕上がりになります。ただし、施工費用はポリマーコーティングよりも高価で、専門的な知識や技術が必要となる場合もあります。
シリコンスプレーは、手軽に使える錆防止剤です。スプレータイプなのでバイクの細かい部分にも塗布しやすく、即効性があります。価格も安く、手軽に錆対策を行いたい方におすすめです。ただし、効果の持続期間は短く、定期的な塗布が必要です。また、ゴムやプラスチック部分に付着すると劣化させる可能性があるため、注意が必要です。
バイクには、特に錆びやすい部位があります。これらの部位は、雨水や泥水がかかりやすく、錆が発生しやすい環境にあります。錆びやすい部位を把握し、重点的な対策を講じることで、バイクの錆を防ぎ、寿命を延ばすことができます。
チェーンは、常に回転しているため、摩擦や摩耗が発生しやすく、錆びやすい部位です。定期的にチェーンクリーナーで汚れを落とし、チェーンオイルを注油することで、錆の発生を防ぎ、スムーズな駆動を維持することができます。
エキゾーストパイプは、エンジンの排気ガスによって高温になるため、錆びやすい部位です。耐熱コーティング剤を塗布することで、高温による錆の発生を防ぐことができます。耐熱コーティング剤は、高温に耐える特殊な塗料で、エキゾーストパイプの表面に塗布することで、錆を防ぐだけでなく、美観を維持することもできます。
ブレーキディスクは、制動時に摩擦熱が発生し、高温になります。また、雨天走行時には、水がかかりやすいため、錆びやすい部位です。使用後は、ブレーキディスクの水分を丁寧に拭き取り、乾燥させることで、錆の発生を防ぐことができます。
ネジやナット部分は、雨水や泥水がかかりやすく、錆びやすい部位です。防錆スプレーを塗布することで、錆の発生を防ぎ、ネジやナットの固着を防ぐことができます。防錆スプレーは、ネジやナットの隙間にも浸透し、効果的に錆を防ぎます。
バイクの錆を防ぐには、日常的なメンテナンスが重要です。こまめなメンテナンスを行うことで、錆の発生を抑制し、愛車を長く美しく保つことができます。
バイクの表面に付着した汚れや埃は、錆の原因となります。定期的に洗車を行い、汚れを落とすことが大切です。洗車後は、水分が残らないよう、しっかりと乾燥させましょう。
バイクカバーは、バイクを雨や紫外線から守るために有効です。しかし、通気性の悪いバイクカバーを使用すると、湿気がこもり、錆が発生する原因となる可能性があります。通気性の良いバイクカバーを選び、使用後は湿気を逃がすようにしましょう。
バイクを屋内駐車場に保管することで、雨風や湿気からバイクを守ることができます。屋内駐車場がない場合は、ガレージやカーポートなどを活用しましょう。
バイクを保管する場所に除湿剤を置くことで、湿度を下げ、錆の発生を抑制することができます。特に、梅雨時や冬季など、湿度が高い時期は効果的です。
タンクキャップやシート下などの細かい部分には、シリカゲルを入れて湿気を吸収しましょう。シリカゲルは、湿気を吸収する効果が高く、錆の発生を防ぐのに役立ちます。
雨の日にバイクに乗った後は、バイクを水洗いし、水分を完全に拭き取りましょう。チェーンやブレーキディスクなど、錆びやすい部分には、防錆剤を塗布することをおすすめします。
バイクのメンテナンスは、自分で行うこともできますが、専門的な知識や技術が必要な場合もあります。定期的にプロの整備士にメンテナンスを依頼することで、バイクの状態を適切に保ち、錆の発生を予防することができます。
バイク錆防止コーティングを施工した後も、適切なケアを行うことで、コーティング効果を長持ちさせることができます。コーティング後の注意点を守り、愛車を美しく保ちましょう。
コーティング施工後は、定期的に洗車を行い、汚れを落とすことが大切です。洗車の際は、中性洗剤を使用し、コーティング被膜を傷つけないように優しく洗いましょう。また、水滴が残らないよう、しっかりと乾燥させることも重要です。
コーティングの効果は、コーティング剤の種類や使用環境によって異なりますが、一般的には数ヶ月から数年程度で効果が薄れてきます。コーティングの効果が薄れてきたと感じたら、再コーティングを行いましょう。再コーティングの際は、古いコーティング被膜を専用のクリーナーで除去してから、新しいコーティング剤を塗布します。
コーティング効果を高めるには、専用のコーティングメンテナンス剤を使用することをおすすめします。コーティングメンテナンス剤は、コーティング被膜を保護し、光沢を維持する効果があります。洗車の際に、コーティングメンテナンス剤を使用することで、コーティング効果を長持ちさせることができます。
バイクに錆が発生してしまった場合は、早めに対処することが大切です。錆の程度に応じて適切な対処法を行いましょう。
軽度の錆であれば、サンドペーパーで錆を削り落とすことができます。サンドペーパーは、目の細かいものを使用し、力を入れすぎないように優しく研磨しましょう。錆を削り落とした後は、防錆剤を塗布して錆の再発を防ぎます。
中程度以上の錆には、専用の錆取り剤が効果的です。錆取り剤は、錆の種類や素材に合わせて適切なものを選びましょう。錆取り剤を使用する際は、必ず換気を良くし、ゴム手袋や保護メガネを着用してください。錆取り剤を塗布したら、一定時間放置した後、水で洗い流し、乾燥させます。
重度の錆は、自分で対処するのが難しい場合があります。重度の錆が発生した場合は、プロの整備士に相談することをおすすめします。プロの整備士は、適切な方法で錆を除去し、再発を防ぐための処置を行ってくれます。
バイクの錆は、放置すると様々な悪影響を及ぼします。錆を防ぐためには、日常的なメンテナンスと錆防止コーティングが有効です。この記事で紹介した錆防止対策を実践し、愛車を錆から守り、長く綺麗に乗り続けましょう。
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