【初心者必見】バイク運転の上達方法!公道を走るときの注意点やおすすめの練習場所を解説
バイクの免許を取得後、念願のバイクライフがスタートしたにもかかわらず、バイクが思うように乗りこなせないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、バイクの運転技術を向上させるコツについて解説します。
結論として、バイクは四輪の自動車と比べて不安定になりやすく、上達するためには基本を守りながら操作に慣れ、恐怖心を取り除くことが大切です。
また、ライダーの方が公道を無理なく走れるよう練習する際には、意識しなければならないポイントもありますので、併せて見ていきましょう。
バイク初心者の方やバイクの運転に不慣れな方は、上達するまで特に注意しなければならないポイントがあります。
初心者が抱えるリスクや対処法を知っておけば、問題を回避することにも繋がります。
詳しく説明していきますので、押さえておきましょう。
交差点は、右直事故や飛び出しによる衝突が発生しやすい場所のため、特に注意が必要です。
対向車が右折待ちをしている時は、注意してください。車に比べバイクは小さいため、近づく速度や距離感が把握しづらいです。危険な距離に近づいていたとしても、対向右折車が大丈夫だろうと判断して事故になるケースが多いです。対向右折車がいる交差点ではアクセルを少し戻し、止まれる準備をしておきましょう。また、脇道からの飛び出しにも注意が必要です。バイクで左寄りを走行していると、脇道から出てくる車から見えづらくなるため、認識できずに出てきてしまう事があります。普段から道路中央寄りを走行し、脇道から車のバンパーが見えたら、止まれる準備をしてください。
車がスピードを上げて走る高速道路では、やむを得ない理由(渋滞や事故、障害物)が無い限り、道路上での停止することは認められていません。ミラーに後続車が写っていなくても、数秒後には追いつかれてしまいます。
何らかのトラブルが発生して道路の途中で停止しないよう、事前にバイクの状態をチェックしておく必要があります。
また、荷台に荷物を積んで走行する場合は、しっかり固定されているかの確認が必要です。
バイクが安全に止まれる車間距離は、100k/h走行時は100m、80km/h走行の場合は80mが目安となります。車間距離を長めに取ることで、急制動での転倒などのリスクを減らせます。
前の車が急停止したり荷台から物が落ちてきたりすることも考えられるため、車間距離を長めにとるようにしましょう。
雨の日はバイクがスリップしやすくなるため、急ブレーキをかけると大変危険です。
交差点での右左折はバイクを傾けて曲がるので、白線や横断歩道、マンホールの上を走行するとスリップ転倒する可能性が高くなります。直進時でも道路の端の水溜りは避けて走行してください。水溜りの中に大きな穴があったり、障害物が沈んでいる可能性もあります。ハンドルを取られ転倒するリスクもあるので、雨の日は、水溜りを避けて道路中央寄りを走行してください。
また、雨の日は視界が悪くなり事故が発生しやすくなるため、普段よりもスピードを落として走行するよう心がけてください。
バイクの免許取得後、すぐに二人乗りはできません。
バイクの二人乗りができる条件は以下の通りです。
二人乗りできるバイク | 二人乗り運転できる人 | |
一般道 | 排気量50cc超 | 自動二輪車の経験1年以上の人 |
高速道路 | 排気量125cc超 | 年齢20才以上かつ自動二輪車の経験3年以上の人 |
これ以外にも、二人乗りでは通行できない区間もあるので注意しましょう。
条件を守らず二人乗り運転をしてしまうと、道路交通法第71条4項の「大型二輪自動車等乗車方法」に違反することになり、反則金や違反点数が科せられてしまいます。
バイクの免許取得後は、走行する前に任意保険に加入しておくのがおすすめです。
初心者でバイクに不慣れな方は特に、転倒事故や接触事故を起こしやすく、ライダーに過失があれば大金を払わなければならなくなります。
自賠責保険だけでは万一のときの補償が十分ではなく、単独事故や対物事故の場合、基本的には自身で負担する必要があるため、任意保険の加入も検討しましょう。
バイクを思うように乗りこなせないと感じている人は、自身のスキルや成長段階に合っていない乗り方をしているのではないでしょうか。
バイクの運転が上手くなりたい方は、基本操作をしっかり覚え、恐怖心をなくし、安全で余裕のある走行を心がけることが重要です。
ここでは、バイクの運転を上達させるためのコツについて詳しく紹介していきます。
バイクのライディングフォームは基本であり、正しい姿勢で乗車することで、安全で疲れにくくなるだけでなく、土台がしっかりしていれば上達スピードもアップします。
バイクのライディングポジションは車種やライダーの体型によっても若干異なりますが、運転操作がしやすく、疲れにくい乗車姿勢をとるのがポイントです。
基本のライディングフォームは以下の通りです。
目線 | 手元や手前ばかり見ず、進みたい方向をメインに進行方向全体に視線を送ってください。
前方の障害物や全体の交通状況を把握し、運転に必要な情報を取得する。 |
肩 | 肩に力が入っていると、いざという時に思うような行動が取れないため、肩の力を抜き自然体を心がける。 |
腕 | 肘が突っ張らないよう両脇を軽く締め、ハンドル操作がスムーズに行えるようにする。 |
腰 | ハンドルを持って、無理のない運転操作ができる腰の位置を選ぶ。
タンクとの股の間にこぶし1個分のスペースを開ける。 |
手 | アクセルの開閉がスムーズに出来る角度になるようにし、添える程度の力でグリップを握る。 |
膝 | 燃料タンクのあるバイクは膝でタンクを軽く締めるように、タンクのないバイクは膝を開かないよう注意する。 |
足 | ステップに土踏まずが乗るように位置取り、つま先は前方にまっすぐにする。
つま先を外側にすると、ブレーキやギアチェンジがしづらくなるので注意。 |
膝や太ももを中心とした内股で燃料タンクなどを挟むことをニーグリップといい、バイクの基本的な乗車姿勢の1つです。
バイクの運転ではハンドルに力を入れすぎないよう、下半身でしっかりとバイクを支持してください。かかとの内側やくるぶし、膝をバイクに付ける事を意識してください。
しかし、必要以上にタンクを締め付ける必要はなく、バイクと下半身が一体化するようなイメージでホールドします。
これができていないとバランスが取りづらく、上半身や腕に力が入ってしまい、コーナリングでの体重移動もスムーズに行えません。
バイクの初心者は、バイクを発進させる際に、もたついたりエンストさせてしまったりする場合があります。
クラッチやアクセル操作がスムーズに行えるようになると、安定した走行やバイクへの負担がかかりにくい走行が可能となり、ライディングスキルも上がるでしょう。
マニュアルトランスミッションのバイクは、駆動力の遮断と接続をコントロールする「クラッチ」が装備されていますが、急にクラッチを繋げてしまうなど、クラッチ操作を誤ると、発車時の車体のフラつきやエンストの原因となるのです。
そこで重要になるのが「半クラッチ」と呼ばれるクラッチを完全に繋がず、滑らせながら徐々に動力を伝えて行く必要があります。
半クラッチは微妙なレバー操作が必要となるため、初心者の方にとってはコツを掴むのに苦労するかもしれません。
クラッチレバーをしっかりと握りながらギアを1速に入れ、そこからゆっくりとレバーを離していくと「半クラッチ」が効き始める位置になり、エンジン回転が下がり、車体が少しづつ前進を始めます。レバーの位置をキープしアクセルを少し開けて走り出しましょう。10km/h位スピードが出たらクラッチレバーを完全に離してください。
クラッチ操作がうまくできたとしても、アクセルを開けてエンジンの回転を上げなければ、バイクは加速しません。
アクセルの開け方が少なければパワーが足りず、エンストの原因となり、アクセルの開け過ぎは急発進などの危険に繋がってしまいます。
加速や減速の操作の基本を押さえることも上達には欠かせません。
加速する際は、上半身をやや前に傾け、視線を遠くに向けることが重要です。体が起きていると、加速時に上半身がおいていかれ車体操作がしづらくなります。
減速する際は車体を下半身で支えながら、エンジンブレーキを活用し減速してください。ブレーキでの減速は、フロントブレーキとリアブレーキを同時にゆっくりとかけていきます。かけ具合は、フロント7、リア3の割合でフロントを強めにかける事を意識してください。
ライダーにとっては、車体を傾ける必要があるコーナリングはバイクの醍醐味であると同時に、「難しい」と感じてしまう要素であるかもしれません。
バイクのコーナリングの基本として、減速してカーブへ進入し、加速しながらカーブを抜けるというテクニックが求められます。
スピードを出したままカーブに侵入してしまうと、曲がりきれずにガードレールに衝突したり、センターラインを超えてしまったりする危険性があるため、コーナーの手前で十分に減速するようにしましょう。
バイクの免許取得後に、いざバイクを走らせようと思っても、はじめは不慣れで理想通りの走りができず、「バイクの練習をしてライディングスキルを向上させたい」と思う方も多いでしょう。
しかし、どのような場所でも自由に練習できるわけではなく、練習場所によっては周りの迷惑になったり違反になったりする恐れがあるので、注意が必要です。
ここでは、バイクの練習場所に適さない場所やスクールや練習会が行われている場所について説明していきます。
「バイクを上達させたいけれど、練習場所がない」と悩んでいる方もいるでしょう。
バイクの練習場所として、以下の場所を考えている方は要注意です。
車や人が少ないからといって、公道や駐車場などを練習場所にしてしまうと、道路交通法違反で検挙される恐れや、第三者にも被害を及ぼす恐れがあるため、推奨しません。
たとえ私有地であっても、周囲から「音がうるさい」と苦情が入る場合もあるため、時間や頻度にも気を遣いましょう。
多くのバイクメーカーは、バイクの普及活動にも力を入れており、ホンダやヤマハなどの大手バイクメーカーでは、ライディングスクールや練習会を開催しています。
コースも初級、中級、上級と運転技術に応じて分かれているため、初心者の方でも安心して練習ができ、ライディングの不安を軽減させてくれるでしょう。
ただし、全ての地域で行っておらず、人気で予約が取れないケースも多いため、希望日にバイクの練習ができない可能性がある点を覚えておきましょう。
教習所を卒業しても不安が残る場合は、自動車教習所や運転免許試験場で行われる練習会やライディングスクールに参加するのがおすすめです。
技術の高いベテランライダーが指導してくれるため、運転技術向上が望めます。
練習は、試験場のコース内で行われるため、公道を想定しながらの走行が可能です。
また、「貸しコース」といって教習所が運転コースを一般に向けて開放するサービスを提供している場合もあるので、行動に出るのが怖い初心者の方は利用してみると良いでしょう。
日本二輪車安全協会が主催する、安全運転講習会があります。
「Basic Riding Lesson」(通称:BRLまたはベーシック ライディング レッスン)といい、安全運転技術の向上や交通法規・マナー遵守を目的としており、安定したコーナリングやブレーキング、スラローム走行などの訓練が可能です。
以下の方に向けた講習を行なっているため、当てはまる人は利用してみると良いでしょう。
警察でも、安全運転技術の向上や交通法規、マナーを守ることを目的とした訓練に参加できる安全運転講習もあります。
初心者ライダーやバイクの運転に不安がある方向けに行われており、白バイ隊員や二輪車安全運転指導員が、安全に運転するための基本を指導してくれます。
警察主催のバイク講習会に関しては都道府県によっては開催していないところもあるため、ホームページ等で確認してみましょう。
免許を取得したとしても、バイクを乗りこなすにはある程度経験が必要です。
実際に公道を走るとなると、教習所で習ったバイク走行の基本を忘れてしまい独自の運転の仕方になりがちですが、基本をしっかりと押さえることで安全なバイク走行が実現して自身に繋がり、バイクスキル向上の近道になるといえるでしょう。
免許取得後もバイクの練習を行える場所もあるため、バイク初心者の方や運転に自信のない方は、これらを利用しながらバイクに慣れていきましょう。
全国60店舗以上で展開しているバイクショップの2りんかんでは、国家整備士が法定点検を実施しています。バイクのパーツは日に日に劣化していきますので、目に見えない部分に危険が発生していないとも限りません。
まずは一度点検を行うことをおすすめします。