![ハーレーのオイル交換の様子 ハーレーのオイル交換の様子](images/header/oil-change.png)
![Harley-Davidson XL1200X Harley-Davidson XL1200X](images/header/xl1200x.png)
実際に2りんかんのメカニックが作業している工程をご紹介致します。
2りんかんではこんなところに注意しながら作業を行っています。
今回のサンプル車両は2011年式XL1200X(スポーツスターフォーティエイト)です。
他のモデルはミッションオイルドレンなどの位置に違いがありますので、
ご自分のモデルの工程に関しては店舗スタッフへご確認下さい。
![ハーレーオイル交換用のオイルと工具 ハーレーオイル交換用のオイルと工具](images/intro/oil-tools.png)
作業方法のご紹介
![ハーレーオイル交換排出](images/work01/pic01.jpg)
![ハーレーオイル交換廃油](images/work01/pic02.jpg)
エンジンオイル交換時は走行後、もしくは暖気をし、オイルを暖めてから交換します。そうすることでオイルが柔らかくなり、古いオイルが抜けやすくなります。
オイル受けを用意し抜いたオイルをチェックしております。そして、抜いたオイルからは多くの情報を知ることができます。ご自身で作業を行う方には2りんかん店頭にオイル受けをご用意しております。
![例えば 例えば](images/work01/example.png)
CASE.1
さほど距離を走っていないのに
オイルがサラサラ
エンジン内部が熱を
持ちすぎている可能性
CASE.2
オイルに異物が混じっている
エンジン内部が破損など
トラブルがある可能性
![ハーレーオイル交換ドレン](images/work02/pic01.jpg)
![ハーレースポーツスタードレン部品](images/work02/pic02.jpg)
ハーレーは車種によって異なりますがスポーツスターの場合、オイルタンクドレンホースについているホースバンドを緩めてホースクランプを外すとオイルが抜けます。オイル給油口ディップスイッチを抜いておくとオイルが抜けやすくなります。
ソフテイルやダイナファミリーはドレンボルトがあります。ドレンボルトのOリングを交換しドレンボルトを締めましょう。Oリングはドレンボルトと車体の隙間を防ぎ、オイル漏れがないようにする為のゴム部品です。エンジンオイルの熱などによって変形してきます。
![ハーレーエレメント外し](images/work03/pic01.jpg)
![ハーレーフィルター着脱](images/work03/pic02.jpg)
エンジンオイル交換2回に1回はオイルフィルターの交換をしましょう。オイルフィルターはエンジンオイルの汚れをろ過してくれる重要な部品です。使いっぱなしにしていると目詰まりしオイルの循環が悪くなってきます。
オイルフィルターに磁石が入っており、金属粉を集める高性能フィルターもあります。オイルに金属粉が混じっているとエンジン内部を痛めます。こちらも2りんかん店頭にてご用意しております。是非お試しください。
オイルフィルターを外す際にはフィルターレンチを使用します。フィルターレンチで緩めるとエンジンオイルが下に漏れだしてきますから、あらかじめオイルで汚れないように敷物などしておきます。
![ハーレーフィルターオイル](images/work03/pic03.jpg)
![ハーレーエレメント](images/work03/pic04.jpg)
新しいオイルフィルターを取り付ける際にはフィルターの中にエンジンオイルを注ぎ込んでおきます。そうするとオイル交換後にオイルが回りやすくなります。また、フィルターの取り付け口の周りにあるパッキンに指でオイルを薄く塗っておきます。そうすると取り付け時にOリングがねじれず、フィルターの隙間からオイルが漏れてくる事はありません。
また、フィルターを締めつける際は、手で締め付けられるところまで締め、最後にレンチで軽く締めつけます。その際締めすぎに注意して作業を行っています。
![ハーレーオイルゲージ](images/work04/pic01.jpg)
![ハーレーオイル注入](images/work04/pic02.jpg)
最後に新しいエンジンオイルを注ぎ込みます。オイルは少なすぎても、多すぎてもトラブルの元になります。車種によりオイル量は若干違いますが、オイル量はオイルキャップにゲージが付いていますので、目視で確認します。
ゲージには「UPPER(上限)」と「LOWER(下限)」のラインがありますのでオイルを注ぎ込んだあとオイルキャップを抜き差しし、ゲージの中間ぐらいにオイルが来るよう調整します。
なお、オイルキャップに付いているゲージが動くタイプはサイドスタンドを掛けた状態で、固定の物は車体をまっすぐに起こした状態でオイル量を測ります。
また、オイルは暖まると油面が上昇しますので、エンジンが冷えている時に「UPPER(上限)」まで入れないよう注意して作業を行います。
- オイルは暖めてから抜く
- 抜いたオイルに異物が混ざっていないか確認する
- ドレンボルト、フィルターは締めすぎない事
- オイルを入れ過ぎない事
交換後はオイルエレメント・ドレンボルト周辺を綺麗に拭き取ります。その後にオイル漏れやにじみが出てきても早めに発見する事が出来ます。このような作業を1つ1つ注意しながら我々のメカニックは作業をしております。