
2りんかんの各種イベントにスタッフとして運営に携わっていく中で刺激を受けて、49歳でバイク再デビューを果たす。夢は娘さんとのタンデムツーリングだが、現状では「怖い、あり得ない」と拒否されている。

バイク雑誌やSNSでも人気のバイクタレント。2りんかんのイベントにも度々登場している。今回の愛車はヤマハのMT-07だが、他にも数台所有している生粋のバイク好き。ツーリングもサーキットも楽しむ本格派。
三度のツーリングを経験し、自信が深まっている青柳さん。今回は「そうだ! 2018年のツーリングシーズンの無事をバイク神社で祈願してもらおう」と思い立ちました。察しの良い方はお気づきでしょうが、こういう企画は「春」違い。本当なら「新春」にやるべき“初詣ツーリング”なのです。実は1月の中旬に予定していたのですが、大人の諸事情により、延期になってしまったのです。。。

当日となった4月中旬。日中の最高気温は20度に達する予報でしたが、やはり朝は低い気温。少し多めに着込んでいても「寒っ!」と感じるほどでした。10時に宇都宮駅に集合ということで、高速を走る取材班。遅刻する恐れもない代わりに余裕もない状態。ふと一番左の車線を見ると、法定速度以下で走るバイクがいます。両肩をすくめるようなライディングフォーム、ピンクの文字がとても目立つバイク、立派なサイドバッグ…青柳さんです! どう考えてもこのペースでは集合時刻に間に合いません。が、置き去りにするのも気が引けます。どうせ撮影は青柳さん抜きではできないので、一緒に行くことにしました。
しかし、信じられない事にSAへ入って行きます。走り続けても間に合わない時間だというのに…。強風の怖さもさることながら「寒い! とにかく寒い!」と震えています。最高気温だけに気を取られて、メッシュジャケットを着用してしまっていたのです。インナーを忘れてしまっているようなので、レインウエアの着用を勧めてみると「え? 雨降るの?! 持って来てないよ!」と、うろたえる青柳さん。どんなに晴れ予報でもレインウエアは持って行くものなのですよ…。何も備えがないので、仕方なく我慢しながら集合場所へ向かいます。

寒さと怖さを痛感しつつ、集合場所の宇都宮駅へ。ブレーキパットメーカー「ベスラ」のブレーキガールとして活躍のときひろみちゃん(とっきー)は時間通りに来て、待っていてくれました。寒い中なのに、とびきりの笑顔で。普段からツーリングを楽しんでいるだけに「多めに着てきました。レインウエアも、カイロもあるので」と、さすがの準備です。対照的な青柳さんは、サイドバッグを開いてみるとガラガラ。防寒グッズはネックウォーマーだけが入っていましたが…。お土産を入れる気満々だったのでしょう。ネックウォーマーを装着し、とっきーからカイロを恵んでもらいますが、これだけでは不安満載。急遽、予定を変更して近くの宇都宮2りんかんで購入します。
あれやこれやと悩んだ末に、モーターヘッドの防風インナーとゴールドウィンの防風インナー、そしてパワーエイジのグローブを購入。実はキャンプツーリングに行った時もインナーを購入していました。今度こそ“反省”してくれると良いのですが…。身体が暖かくなり、余裕が出て来ました。さぁ気を取り直して(やっと)出発です!
とっきーの持ち物
青柳さんの持ち物

近くに2りんかんがあって本当に良かった!
買い足しのできないところだったら…怖い!

メッシュジャケットにはびっくりしました
防寒用品をたくさん買っていて、すごい!
予定外の買い物で時間が遅くなってしまったので、いきなりランチに突入です。宇都宮2りんかんの近くにある餃子の名店『宇都宮みんみん 高根沢店』へ。肉汁がジューシーな焼き餃子は「何もつけなくても美味しかったです」(とっきー)と言うほど。青柳さんは焼き餃子二人前にご飯大盛りをぺろっと平らげていました。他にもあっさりした水餃子、こんがりの揚げ餃子も人気です。
さぁ、いよいよ、本当に、出発しましょう! と思ったら「ガソリン入れたい」とのこと。MT-07のとっきーがまだまだ余裕なのに…と思って一応確認したところ「満タンにはしてなかったよ」と平然と答える青柳さん。前日に満タンにしておくと、給油のタイミングがズレなくて良いですよ。と優しく教えるとっきーなのでした。

給油をし、バイクもライダーも満腹で走り始めます。新緑が芽吹き、菜の花が鮮やかに咲き誇る。春から初夏へと向かう季節を楽しみます。特別にワインディングがあるわけではありませんが、全身で感じる季節感は最高です。辛さがなくなった青柳さんは「ライディングフォームがシュッとしていてカッコいい! やっぱり安定していて、絵になるよね」ととっきーの上手さを再確認していたようです。対してとっきーは青柳さんのライディングを「前回(キャンプツーリング)からあんまり変わっていない気がしました」とズバリ指摘。そう、普段はあまり乗っていないのです。変わらないワケですよね〜。とっきーのようなライディングを目指して、もうちょっと乗り込んで欲しいですね!

ツーリングの目的地である安住神社(やすずみじんじゃ)に到着。大きな鳥居、樹木が厳かさを伝えてくれます。こちらの神社は、西暦899年(819年だったら良かったのに!)に勧請したというのだから、その歴史は半端ではありません。安産祈願やお宮参りなどで訪れる人々がたくさんいるのです。
その一方で、全国オートバイ協同組合連合会による「バイク神社」認定第1号でもあるのです。第二駐車場に停めると、大きくて立派な鳥居と安住神社の名を入れて写真に撮れます。正にインスタ映え! 撮影した勢いで鳥居をくぐっていくと、いきなりバイクの顔出しパネルが登場! 「やっぱりバイク神社だぁ〜♪」とはしゃぎながらパネルで遊び始めます。「二人同時に撮って!」と大興奮の青柳さんですが、ちょっと遠いです! 寂しい感じしかしないです…(笑)。
本来の目的は御朱印をいただくこと。流行に乗った青柳さんは御朱印帳を持ち歩くようになっていますし、とっきーはファンの方からいただいた安住神社の御朱印帳を持参しています。でも、今年は新年早々に大変だったので、しっかりお祓いもしてもらいましょう! 申し込み用紙に記入をし、初穂料をお納めしたら手と口を清めて待ちます。中でお祓いをしていただく時は「楽な姿勢で」と言われているのに正座をしてしまいます。外に移動して愛車と一緒にお祓いを受けると、名前やナンバーが書かれた御守りをいただけます。「安心して走れそうです!」と、とっきーは大興奮。青柳さんも穏やかな笑顔になった気がします。

御朱印をいただいて満足げ。安住神社とバイク神社総本宮、2種類の御朱印をいただきました。

安全祈願に来るまでに、こんなに色々とトラブルが…。
反省しなさいという神様の教えなのかも?

バイク神社は本当に良いところでした
他の愛車も連れて来ます!

神社周辺を散策…なんて思っていたら、青柳さんがそわそわしています。「東京ドームのチケットがあって…」と、ナイター観戦の予定を入れていたのだそうです。慌てて帰り始める二人。短い距離でも疲れは出るもの。北関東自動車道の壬生ハイウェイオアシスで“もぐもぐタイム”にします。Mibu-TOWNで日光社参の“将軍の苺氷”を頼みます。凍えて始まったツーリングなのに、締めは苺氷でした。 さっぱりした甘みと「さっと溶ける」氷の絶妙なるマッチング。この美味しさは疲れを吹っ飛ばしてくれます。この後は二人ともノンストップで帰宅できたそうです。
とっきーの本音は? 感想コーナー
どんどん上手になっていく時期を過ぎ、ちょっと自信をなくす場面もあった今回のツーリング。同行者のとっきーにはどう見えたのでしょうか?
「ライディングは前回のキャンプツーリングからあまり変わってないと思います。でも慎重なのは安全運転の証なので素晴らしいです。もう少し乗ればきっと上達するので頑張ってください! ちょっと行き当たりばったり感はあったけど、楽しいツーリングになりました! バイク神社はとても良いところだったので、他の愛車達も連れて行きたいです!」
それでは青柳さんの反省をどうぞ〜!
「強風と寒さとの戦いでした。弐輪道ライディングレッスンで柏先生が「整備、装備、準備は本当に大切」と言っていたけれど、身に染みました。今回は峠とかを走らず、目的地にバビューンと行くだけのツーリングだったけど、これも悪くないですね。そりゃカワイイとっきーと走れば楽しいだろっ! と突っ込まれそうだけど、その通り! ツーリングって行く相手も大事だなぁって思います。一緒に行く人が喜んでいる笑顔を見ると、とっても嬉しくなりますね!」
今回は名物となっているアキレス腱伸ばしをしなかった青柳さん。でも家に近くなってから「つりそうだった」とのこと。もう少しでレベルアップできそうなので、がんばってもう少し乗りましょう! 「次はキャンプが良いなぁ〜」なんて呟いていたので、ぜひとも今回の反省を活かしてもらいましょう。
