
運営として2りんかんのイベントに携わり、楽しさに目覚める。49歳にして再デビューを果たし、大型二輪免許も取得。夢は娘さんとのタンデムツーリングだが、現在では「あり得ない」と拒否されている。

バイク雑誌やSNSで人気のバイクタレント。2りんかんのイベントにも度々登場している。バイクは5台ほど所有している生粋のバイク好き。ソロツーリングは数え切れないほど経験しているし、サーキットも楽しむ本格派だ。

弐輪道ライディングレッスンを受けた後、五度のツーリングを重ねてきた青柳さん。経験を重ねてきた中で、ある思いが強まっていました。「周囲に迷惑をかけなくなったかも?」ということ。これまでのツーリングは最大で5人(取材班を含む)でした。でもやっぱり「大勢のツーリングもしてみたい」という気持ちを強く持ったのです。そこで、2りんかんが主催する『ときひろみさんと行くレンタルバイクツーリング』へ参加することに。もちろん、ときひろみさん(以下とっきー)とのツーリングは「絶対に楽しいし、大勢のツーリングだし、参加するっきゃないでしょう」というのも大きな理由でした。
雨予報が吹き飛んだ11月18日、府中2りんかんに集合しました。今回はレンタルバイクが必須のツーリング。しかし青柳さんには「苦い思い出」があります。そう、最初の弐輪道ライディングレッスンの時に、レンタルバイクで立ちゴケしてしまったのです。そこで選んだのが“レブル250”でした。250ccクラスの中でもシート高が低く、足着き性は最強レベル。さらに自身でウィングローブの厚底ブーツを購入しているので「ベタ着きで安心だよ」と大喜び。バイク選びは大正解でした。
ミーティングを受けて、簡単な約束事などを聞き、グループごとに別れます。実は「初めて会う人と仲良くなれるだろうか?」という不安があった青柳さん。普段は全く人見知りに見えませんが、少しだけシャイな一面を持っているようです。にこやかに挨拶はしますが、まだ打ち解けられず、胸をドキドキさせながら出発の時を迎えました。
スタート後は、国立府中ICまでが下道、その後は高速道路を走って最初の休憩ポイントである談合坂SAを目指します。レブル250は「車体も軽いし取り回しも楽チン」と相性が抜群に良いようです。そしていよいよ中央高速に入ります。これまでは周囲が青柳さんに合わせてくれていましたが、今回はそうもいきません。グループの最後尾(2りんかんスタッフを除く)「スクーターからビッグバイクまでさまざまなバイクとのグループツーリングでレブルだと引き離されてしまうかな?」なんて心配もしていたようです。
もちろん、杞憂に終わったことは言うまでもありません。「2りんかんスタッフさんが法定速度プラスちょっとの速度で引っ張ってくれていたので、安定でした」とのこと。さらにマスツーリングの間に挟まれ、積載可能なサポートカーまであったので「凄く安心感があって、楽しかった」とご満悦。走行に関するドキドキ感はなくなっていました。
最初の休憩地・談合坂SAに近付くと、青柳さんの肩が上がってきます。緊張ではなく、寒さの洗礼です。下見をしている取材班(一人)に「寒いじゃん! 言ってくれなきゃ!」と八つ当たりするほど。もちろん、寒さ対策を十分にしてくださいと伝えたんですけどねぇ……。
一方、ゲストライダーとして参加しているとっきーは、いつも準備が良いのです。今回も電熱のインナージャケットを着込んでいました。「寒いって言われてましたから。スイッチ入れちゃいますね〜♪」と抜群の笑顔。青柳さん、見習ってくださいね!

安心感がまるで違うサポートツーリングに驚き!
寒さ対策はもっと入念にやろう

談合坂SAを後にすると、次はランチタイム! 何せレンタルバイクツーリングなので、返却時間に間に合うようにスケジュールされています。『ほうとう蔵 歩成 フルーツライン店』へと走ります。談合坂ではかなり寒かったのですが、甲府市内に入ると和らぎます。日射しも暖かく、絶好のツーリング日和です。渋滞もなく、色づく景色を堪能しながらお店に到着。あとは『ほうとう味くらべ真剣勝負』で2011年から三連覇を果たした絶品ほうとうをいただくのみ! なのですが、取材班“だけ”が不安を覚えていました。何を隠そう、青柳さんはダイエット中なのです。一ヶ月ほども炭水化物は朝のおにぎりのみ。時には「お昼はカロリーメイトで良い?」とワケの分からないお誘いをしてくるほどなのです。ほうとうを食べずにカロリーメイトを食べはじめたら……という想像をしてしまったのです。
「でもそんなの関係ねえ!」流行遅れでさえも気にしない発言をしたかと思ったら、美味しくいただいていました! 郷に入りては郷に従え、という素晴らしい言葉を胸に鶏肉の黄金ほうとうを食していきます。「人気店だけあって、麺がもちもちで野菜も具沢山で本当に美味しかった」とレポートまでしてくれます。もちろん「あと久しぶりの麺だぜ感もあったのは確か」と冷静な分析も入りました。
さらに良いことがもうひとつ。美味しいほうとうを食べながら、テーブルのみなさんと歓談できたことです。やっぱり同じ景色を眺め、同じ道を走っている仲間同士。少しずつ打ち解けていくものなのです。身も心も“ほっこり”して、最高のランチを楽しんだのでした。

ダイエットよりも黄金ほうとう!
麺がもちもちで野菜も具沢山で最高!

ランチが終われば、目的地である武田神社へ向かうのみ! 途中の西関東道路は見晴らしが良く、まっすぐなアップダウンのある爽快な道。レブル250の安定感を思い切り堪能しながら走ります。そして、その後はツーリングの“お約束”とも言えるワインディングへ。
ちょっとタイトなヘアピンカーブもありますが、そこは先導が絶妙にペースを抑えていきます。紅葉も楽しめるし、メリハリがついて良かったはず。…ですが…。「最近、ワインディングとかが怖くなっていて…」と言う青柳さん。実は小さいサーキットを走り「ブレーキングをほぼ使えてないってことが判明して…。今回も恐る恐るついていった感じで全然楽しめてないというか、どう走っていいのかまだわかってない感じ」と弱気な発言。ちょっと練習が必要ですね、と伝えたところ「柏先生とか中野真矢さんと一緒にワインディング合宿ツーリングでも行って鍛えてもらおうかな?」と爆弾発言。どんだけ贅沢なんじゃい!

最近、ワインディングとかが怖くなっていて…
ワインディング、克服したいー!
目的地の武田神社に到着すると、青柳さんの笑顔が満開になりました。ひとつ目の理由は、とっきーからのサプライズプレゼント。お菓子を袋詰めしたプレゼントなのですが、何と全員へ手紙を付けてくれています。仕事の付き合いでもある青柳さんですが、参加者としてもらっちゃいました。「うれしかったね」と笑顔が弾けます。さらに武田神社でのツーショット撮影タイムでも、一緒の写真をゲット! 「安定して可愛い」とっきーとの記念の一枚です。
二つ目の理由は御朱印をいただけたこと。何せ「今回のツーリングで一番楽しみにしていたのは武田神社で御朱印をもらうこと」と断言していたほどですから。さらに御朱印帳をいただきます。「男らしい黒のベースに甲冑、富士山が描かれていて、カッコイイ!」というわけなのです。
そして三つ目は、参加者の方と仲良くなれたことです。御朱印仲間のクマちゃんとは一緒に並び、一緒の御朱印帳をゲットするほど。他にもこの『49歳から始めるバイクライフ!!』を「見てます」と言ってくださる方もいて、大いに盛り上がります。記念撮影もして、本当に楽しそう。やっぱりライダー同士の出会いは、ツーリングの醍醐味のひとつですよね。

ライダー同士の出会いは、ツーリングの醍醐味!
友達ができると楽しさ倍増するね

楽しくなり過ぎた青柳さん。武田神社の前の道で、爆弾発言です。「これくらいのカーブだったら、カッコ良く駆け抜けるのに。写真撮ってよ」と。ワインディングが苦手なのに、カッコイイ姿でコーナリングできるわけありません。むしろ、直線だって十分にカッコイイ写真になるのです。案の定、上半身だけが入り込み、まったくバンクしない写真に……。上手な人のフォームと比較して、今後の参考にしてもらいましょう(笑)。

ちょっと曲るだけで、置いて行かれてしまう…
最大の目的地・武田神社で楽しさが爆発した青柳さんですが、残るは帰路のみ。もうちょっと早くに打ち解けていれば……なんて思ったのではないでしょうか。談合坂SAで一次解散となり、府中2りんかんへ。渋滞などもあり、日が暮れてしまいましたが、ノントラブルで到着。「やった! 走り切った!」と大喜び。一緒に戻って来たみなさんと記念撮影をするほどでした。いや〜、良かった!とは言え反省もそれなりにあったはず。それでは青柳さんの感想を聞いてみましょう!(今回は走りを見ている余裕がなかったので、とっきーの感想はなしです)
青柳さんの感想コーナー
いつもとは違う仲間と、親睦を深めたツーリング。コミュニケーションツールとしてのツーリングを楽しめたと思います。さて、次はどんな楽しみを味わうのでしょうか?