
9月27日、滋賀県高島市の今津総合運動公園で「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ Rd.9 びわ湖 高島(以下、ラリチャレ)」が開催されました。
ラリチャレは、トヨタ自動車が展開するモータースポーツイベントのひとつ。2026年シリーズ第9戦となる今回は90台がエントリーし、高島市での開催は今回で5回目。このイベントの魅力は、ラリー競技を観戦するだけではないところにあります。

一般公道を使用して行われるラリーは、開催地域の自治体や地域の方々の理解と協力があってこそ成り立つモータースポーツです。ラリチャレでは、そうした地域とのつながりを生かした「ラリーツーリズム」という考え方のもと、モータースポーツをきっかけに地域を訪れてもらい、その土地ならではの魅力を知ってもらう取り組みも行われています。

今回の舞台となった高島市は、琵琶湖をはじめとした豊かな自然に恵まれ、一年を通してアウトドアを楽しめる地域です。ラリーをきっかけに訪れた人が、地域の自然や食、文化にも触れる。そして地元の方々にとっても、普段とは違う人たちとの交流が生まれる。モータースポーツと地域をつなげていることも、ラリチャレならではの魅力です。
そんなイベントに今回、2りんかんが初めて出展しました。2りんかんにとって、四輪イベントへの出展も今回が初めてです。
ラリーカーのすぐそばで「キッズバイク体験会」


2りんかんが実施したのは「キッズバイク体験会」。ブースが設置されたのは、多くの来場者が集まるセレモニアルスタートの目の前です。1分ごとにラリーカーがスタートしていく、まさにイベントの熱気を間近で感じられる場所での開催。スタートの合図とともにラリーカーが走り出すたび、会場からは大きな歓声。そのすぐそばでは、子どもたちが初めてのバイクにチャレンジしています。


迫力あるラリーカーとキッズバイク。四輪と二輪が同じ場所で楽しめる、モータースポーツイベントの中でもちょっと珍しい光景が広がっていました。キッズバイク体験は先着順で受け付けを行いましたが、予想以上の反響があり、お昼頃には受付枠が埋まるほどの盛況ぶりでした。


対象は、自転車に乗ることができ、ブレーキを理解できる身長110cm以上のお子さま。ヘルメットをかぶり、安全装具を身につけてバイクにまたがると、子どもたちの表情も少しずつ変わっていきます。本格的な装備を身につけることで、レーサーやヒーローに変身したような気分になるのかもしれません。バイクに乗る前から、うれしそうな表情を見せる子どもたちの姿が印象的でした。
「回す・戻す・握る」から始めるバイク体験
体験では、最初から「アクセル」「ブレーキ」といった専門用語を覚えてもらうのではなく、「回す・戻す・握る」といった子どもにも伝わりやすい言葉を使って、スタッフが操作方法を説明します。

体験時間は1回約15分。スタッフの説明を聞きながらバイクの操作を覚え、いよいよエンジンをかけてスタートします。最初は慎重だった子どもたちも少しずつ操作に慣れ、最後には足をつかずに直線を走り、決められたラインでしっかり止まれるまでに上達しました。
この体験で大切にしているのは、ただ「バイクに乗ってみる」ことだけではありません。「自分で操作して、自分で止まる」。乗り物を動かす楽しさと一緒に、安全についても体験を通して知ってもらいます。


自分の力ではなく、エンジンの力で動く乗り物を初めて自分で操作する。その経験は、子どもたちにとって特別な思い出になったのではないでしょうか。

体験の最後には「止まれ」の標識が持つ意味についても説明。すべてのプログラムを終えた子どもたちには、記念のバッジをプレゼント。バッジを手にした子どもたちの、達成感いっぱいの表情も印象的でした。
四輪イベントでも注目された「2りんかん」
今回の出展でもうひとつ印象的だったのが、四輪イベントにもかかわらず、多くの来場者が「2りんかん」に興味を持ってくれたことです。会場を歩いているスタッフに、
「2りんかんですよね?」
「“4りんかん”じゃなくて、2りんかん? どんなお店ですか?」
「どんなブースなんですか?」
「バイク用品を売っているんですか?」
「大人向けの体験はありますか?」
など、さまざまな声が寄せられました。


会場には自動車メーカーやモータースポーツ関連企業など、多くのブースが並んでいました。その中で、四輪イベントでは少し珍しい「2りんかん」という名前が、逆に来場者の興味を引いたようです。また、「2りんかん」という名前をすでに知っている方も多く、「あの2りんかんが出展している」ということ自体が、ブースを訪れるきっかけにもなっていました。
バイク用品店として長年培ってきた知名度が、今回のような新しい場所でも来場者との接点になり、その入口となったのが「キッズバイク体験会」でした。
バイクに乗らない家族にも、バイクを知ってもらうきっかけに
キッズバイク体験に参加した子どもたちの保護者が、必ずしも普段からバイクに乗っているわけではなかったことも、今回のイベントで感じた大きなポイントです。
「子どもにいろいろなことを体験させてあげたい」
「普段できないことにチャレンジさせてみたい」
そんな思いから参加してくれたご家族もいました。


四輪のラリーを見に来た家族が、会場で偶然キッズバイクを見つける。そこで子どもがバイクに乗ってみる。そして、その体験をきっかけに親子でバイクという乗り物を知る。
普段バイクに乗る方だけではなく、子どもやその家族にもバイクの楽しさを知ってもらう。今回の出展は、そんな新しい接点をつくる機会にもなりました。
家族みんなで楽しめる「高島くるまつり」
会場全体を見ても、楽しみ方はラリー観戦だけではありません。
「高島くるまつり」として、子どもから大人まで楽しめる体験型コンテンツや車両展示が数多く用意され、会場にはたくさんの家族連れの姿が見られました。


e-Motorsportsやキッズエンジニア体験、ヤリスWRCを再現した電動RCカーの操縦体験、VRゴーグルを使ったGRラリー体験など、子どもたちが楽しみながらモータースポーツに触れられるコンテンツが盛りだくさん。クルマの死角を実際に体感するなど、安全について学べる展示も用意されていました。


ヤマハブースでは、電動トライアルバイクによるデモンストレーションを開催。全日本チャンピオンの氏川政哉選手とトップライダーの柴田暁選手が、電動バイクとエンジン車による迫力あるパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げました。さらに、自衛隊や警察の車両も展示され、普段なかなか間近で見ることのできない「はたらくクルマ」に触れられる機会も。自衛隊車両では実際に運転席に乗ることもでき、興味津々で車両を見学する子どもたちの姿が見られました。


地元のダンスクラブや演奏団体によるステージイベントのほか、魚つかみ体験など、クルマやモータースポーツの枠を越えた催しも開催。もちろん、イベントには欠かせないグルメも充実しています。ご当地グルメを楽しめる屋台やキッチンカー、高島市のお土産や特産品なども並び、食を通じて地域の魅力を知ることもできました。
ラリーをきっかけに、人と地域、そして二輪と四輪をつなぐ
こうして会場を見渡してみると、ラリチャレが「ラリーを見るだけのイベント」ではないことがよくわかります。ラリーを中心に、クルマ、バイク、はたらくクルマ、スポーツ、食、地域文化など、さまざまなものがひとつの場所に集まる。そして、それらをきっかけに人が地域を訪れ、その土地の魅力を知っていく。そこに「ラリーツーリズム」の面白さがあります。


今回の出展は、2りんかんにとっても初めてのチャレンジでした。四輪を目的に訪れた多くの方にキッズバイクを体験してもらい、「2りんかん」というブランドにも興味を持ってもらうことができました。
クルマをきっかけに高島市を訪れた家族が、キッズバイクを通じてバイクに触れる。バイクを知らなかった子どもが、初めてエンジン付きの乗り物を自分で動かす。そして、その体験を通じて「2りんかん」という名前を知ってもらう。
こうした一つひとつの出会いは、すぐに数字として表れるものではないかもしれません。それでも、モータースポーツを通じて地域と人をつなぐラリチャレという場所だからこそ、二輪と四輪の垣根を越えて、新しい人たちにバイクの楽しさを知ってもらうことができました。
今回の出展は、2りんかんにとって新しい可能性を感じられる、大きな一歩となりました。
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