秋の夕暮れ、いつもの道に早めの備えを|秋の二輪交通安全

見える・見られるを整えて、安全で楽しいバイクライフへ

秋は、日が短くなる変化を毎日の中で感じにくい季節です。明るいと思って走り始めても、帰り道はいつの間にか薄暗くなっていることがあります。薄暮時間帯は周囲の視界が徐々に悪くなり、車両や歩行者などの発見が遅れたり、距離や速度が分かりにくくなったりします。出発前のひと手間と、少し早めの判断で、夕暮れのライディングをより安全に楽しみましょう。

日の入り前後は、いつも以上に慎重に

警察庁では、日の入り時刻の前後1時間を「薄暮時間帯」としています。この時間帯は、例年、交通死亡事故が多く発生しています。空がまだ明るく感じられても、路面や周囲の人・車両は見分けにくくなり始めます。速度を控え、交差点や横断歩道、その周辺の動きにいつも以上に注意しましょう。

暗くなってからではなく、暗くなる前に

①早めにヘッドライトを点灯する。自分の視界を確保するだけでなく、周囲に存在を知らせるためにも、薄暗くなる前の点灯を意識しましょう。
②見つけてもらいやすい装備を選ぶ。明るい色のウエアや反射材を取り入れ、車体の灯火類や反射材の汚れ・不点灯も確認します。
③速度を控え、周囲を広く見る。横断歩道や交差点では、歩行者や自転車の動きを早めに捉えられる速度と車間距離を保ちましょう。
④帰宅時間から逆算する。出発時が明るくても、帰路が薄暮に重なることがあります。ルートと休憩時間も含めて余裕を持ちましょう。

見え方の変化を感じたら、無理をせず確認を

最近、夕方の運転で標識や路面が見えづらい、ピントが合いにくい、光をまぶしく感じる――そんな変化が気になったら、無理をして走り続けないことも大切です。眼鏡やコンタクトレンズの度数が今の見え方に合っているかを確認し、必要に応じて眼科で目の状態を相談してみましょう。見え方には個人差があります。ご自身の小さな変化を安全確認のきっかけにしてください。

シールドまわりは、走り出す前に点検

ヘルメットのシールドに傷や汚れがあると、日中は気にならなくても、夕暮れや夜間に光がにじんで見えることがあります。表面の汚れを落とし、深い傷や劣化がないかを確認しましょう。曇り止め用のインサートレンズ(ピンロックシート等)を使用している場合は、浮き・ずれ・汚れ・劣化もチェック。正しい清掃方法や交換時期は、ヘルメットおよび各製品の取扱説明書に従ってください。判断に迷う場合は、店頭スタッフへご相談ください。

ヘッドライトは、照らすため+存在を知らせるため

ヘッドライトは路面や周囲を照らすと同時に、自分の存在を周囲へ知らせる大切な装備です。点灯状態、光量の変化、レンズの汚れ、光の向きに違和感がないかを確認しましょう。LEDヘッドライトへの交換を検討する場合は、車種への適合、灯具との組み合わせ、配光、取り付け方法、保安基準への適合を確認することが重要です。明るさの数値だけで選ばず、安心して使える組み合わせを店頭でご相談ください。

出発前の確認が、帰り道の安心につながります

季節の変化に気づきにくいからこそ、ヘッドライト、ライディングウエア、ヘルメットのシールド、そしてご自身の見え方まで、この機会にひとつずつ確認してみませんか。無理のない計画と早めの備えで、秋の景色と走る時間を、安全に、心地よく。これからも安全で楽しいバイクライフをお楽しみください。

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